気になっている木の下で
「なんだろう?」
アホ面さげて眺めていた。
顔や目に花が降りかかる。
とてもいい香りがする。
すると突然、知らない人に話しかけられた。
「これは、何の木ですか?」
「フフフ、私もわからなくて調べておきますね」
おいおい 調べておきますなんてよく言ってるよって心でつぶやく。
「あの~実は、知らないことばかりで この隣の木は、なんという木かご存じですか?」
「あぁ これは、クルミです。リスが一個を一日かけて食べるんですって」
「ハハハ、梅にしては、葉が違うなって思っていました」
このあたりに(多摩川)リスがいるんだって 思わず見回したが
まさかね。
でも、いるかな?
クルミねぇ~
今度、拾って来ようと思う。
木製パレット屋の婆さんはリスに会える日を夢想する
2月から脹脛外側が痺れる。
実は、雨の後 歩いていて滑って足を踏ん張ってからだ。
そのうち治るだろうって思っていたが 昨晩は、肌にタオルケットが触れただけで痛い。
ついでに本の読みすぎで目も痛い。
就寝中、腕も痺れる。
ウム~これはまずい。
寝ているうちに 脳梗塞になって死んでいるかもなんて思って熟睡していた。
翌日、唐突に なぜか内科に行くことにした。
本を読んでいたら 登場人物のお医者様が待合室の居心地の良い病院が凄くいいなんておっしゃっていたから・・
それってすごくよくわかる。
あぁ~あそこの病院に行こうって思った。
待合室の出窓から緑がきれいな草花や そして何といっても太い大きな樹が見える。
たぶん、セコイアかもしれない。
本を持って行って いつまでもぼうっと滞在したい場所です。
(ただし 患者様がいなければ・・)
それに どこの病院で何科を受診すればいいのか きっと教えてくださるかもしれないと思った。
でもね、ビタミンB12と痛み止めを飲んで 2週間 それでも痛ければ腰のレントゲンを撮ってみましょうということでした。
ふぅ~ん病気じゃないのだ。
「先生、下肢静脈瘤じゃないかしら?」
「どこが?」
「これ」
「違います」
「先生、脳梗塞の前触れじゃないかしら?」
「違います」
なんだ たいしたことがないみたいって心でつぶやく。
痛いのもたいしたことがないように思えてきた。
窓の外 のどかな風景が広がる。
木製パレット屋の婆さんはビタミンB12のお薬にしめしめ目が治るかもって思ってる。
うちのワンコ突然歩かなくなった。
「行きはよいよい 帰りはこわい」
行きは、抱っこ。
帰りは、わき目もふらず一目散に帰宅。
それでも散歩をすることにしている。
刺激と日光浴のため。
家の中ばかりいてトイレのマットを掘ったり便座の裏でいたずらをしているよりはましかなって思う。
そんな私たちだが、たどり着いた公園で生い茂る草に呆然としてしまった。
ワンコは、下におろした途端に草の匂いもかがずに
フン!と踵を返す。
木製パレット屋の婆さんは引きずられての帰り道
早朝、ラベンダーの鉢植えの草を引っこ抜いていた。
いい調子だったのだがトカゲをむんずとつかんでしまった。
「うわぁーーー!」
けたたましい叫び声をあげてしまった。
トカゲも驚いたみたい。
凄い速さで逃げたから。
窓から私を見ていたワンコは、逃げてしまった。
「大丈夫!大丈夫!」と大きな声で言ったが またしばらく敬遠されるかも・・
そして、ご近所の奥様も驚いたみたい。
「大丈夫ですか?」と声をかけられたから
「草取りをしていたらトカゲが・・」
「あぁ 草と間違えたのですね」
「トカゲかしら?イモリかしら?ヤモリだけはわかるのだが・・」つぶやいたがヤモリしか区別がつかないのだ。
それ以外は、全部 トカゲ。
「私、爬虫類が嫌いなのです」
爬虫類が怖いのだ。
木製パレット屋の婆さんは朝から人騒がせだ
数日前、夜にコバエを追いかけまわして叩いた。
じぃっと息を殺してバシッ!
あー失敗だった。
今度こそ
ヤー!
格闘の末に命を絶たれたその虫は、私の白いTシャツに赤いシミをつけた。
「えーー!?なにこれ?」
もしやコバエではなかったのかもしれない。
3mmぐらいなんだよ。
なんだろう?
ブユかな?
川沿いからついてきたのかしら?
夢中だったのでワンコがどこかに行ってしまったのに気づかなかった。
とても怖かったようで 薄暗い部屋の隅のほうに隠れていた。
そういえば蚊も怖がるんだった!
「大丈夫 おいで!」と呼び掛けても来ない。
それから 毎晩 決まった時間になるとコソコソ隠れます。
どんなになだめても殺戮の現場に座らないのです。
玄関や洗面所でじぃっと佇んでいます。
やっと部屋に連れてきても物陰に隠れる始末。
もしや 虫より凄い顔してそれを叩く私が怖いのかも・・
木製パレット屋の婆さんはワンコのために殺虫剤を使わないのに複雑だ