修学旅行を通して教育目標に迫る
教育目標「北に活き、未来を拓く生徒」
目指す生徒像 ◎意欲的に学ぶ生徒 ◎思いやりの心を持つ生徒◎心身のたくましい生徒
校長 須 郷 一 美
本校のシンボル「旧校舎前の桜」が満開となり、生徒や地域の方々の目を楽しませておりましたが20日夜半の強風で大部分の花が落ちてしまいとても残念です。学校周辺ではカッコウ花として親しまれております「オオバナノエンレイソウ」が真っ白いかれんな花をつけたり、アカゲラなどもしきりに幹を突っついて(ドラミングといいます)パートナーを求めるようになってきました。このように確実に春が訪れ、基幹産業であります酪農業等にも活気があふれる季節となりました。しかし、例年ならば「カッコウ」が鳴き出すこの時期なのですが、今年はいまだにカッコウの鳴き声を聞いておりませんので、「畑作物」などへの「霜害」が心配されます。昔から「カッコウが鳴けば種をまいても大丈夫!」と言い伝えられておりますので、1日でも早く鳴いてほしいものです。30年前に北標津小中学校に赴任しました時には、「サクラドリ」が来れば種をまいても大丈夫と伺った記憶があります。このサクラドリというのは、ムクドリのことで、この野鳥が大挙して訪れ、続いて「アオバト」が桜の果実をついばむころになると畑仕事が本格的になるようです。
さて、19日(月)早朝、小雨がポツポツと落ちる中「3年生13名」が修学旅行に出発しました。とても肌寒い中、お見送りしていただきました保護者の皆様には心よりお礼申し上げます。
19・20日と低気圧の影響を受け風雨の中、登別伊達時代村・ルスツリゾート・ニセコでのラフティングと生徒たちは道東では味わえない貴重な体験を重ねました。翌21日には回復した天候の下、進路指導のひとつとして今年度より実施しました「札幌市内での自主研修・上級学校訪問」では、2年生の職業体験学習の時よりも深く、自分の将来を考える絶好の学習の場となりました。翌22日(木)には行動展示を売り物にしている旭山動物園の見学を終え、「たくさんの思い出をお土産に」全員元気に帰校しました。
修学旅行中に学校を守っていた2年生は、校内生活のあらゆる場面でリーダーシップを発揮し1年生をまとめるなどとても頼もしく感じる存在でしたが、給食中には「3年生がいないと寂しいね。」「どうしているのかな?」等々の本音(弱音?)も聞こえてきました。やはり3年生は2年生から相当頼りにされているようです。この3泊4日の修学旅行は、様々な学習機会を通して一歩一歩確実に「目指す生徒像」に向かって努力を惜しまなかった4日間だったと確信しております。
校長のワンポイントアドバイス~あいさつ~
「反抗期」に入ると、何もかもが気に入らなく、不機嫌になり、親としてもどのように対応したらよいか不安になる時期があります。そんなときに一番大切なことは、子どもに「媚びない」ことと「振り回されない」ことです。子どもが返事をしてもしなくても、今までと同じように「おはよう」と言い続けることが大切です。台風が過ぎていくように反抗期も過ぎていきます。そして、また、あいさつができるようになるのです。
「元気の良いあいさつ」を支える裏側には、目に見えない多くの条件があります。前の日に、早く寝て、朝ご飯もしっかりと食べ、学校が楽しい、その循環が保たれることが「あいさつ」につながると思います。朝は、前の日にどんなことがあっても、「リセット」して、「おはよう」「おはようございます」のあいさつができるように、意図的に習慣づけしなくてはならないと思います。
☆子どもが返事をしなくても、さわやかなあいさつをシャワーのように浴びせることも大切です。あいさつのシャワーを浴びた子は必ずあいさつができるようになります。