Eddiy's Cafe ---Original Roasting Style---

エディの珈琲自家焙煎日記
珈琲のおいしさの追求の日々。
自分なりに焙煎を通して感じた事を綴っています。

テスト焙煎 & 焙煎機改造

2016-12-28 08:42:58 | 珈琲焙煎
こんにちは。

師走も残り数日。
今年は珈琲焙煎で色々と悩み改善し、また悩むを繰り返した年でした。

今日はその悩みの一つの解決になるかもしれないと言ったレポートです。

前回まで香味が抜けて中深煎りなのにアメリカンみたいな珈琲だと言った問題の改造をしてきました。

改造内容はサイクロンに排気ダクトの設置、シロッコファンの交換でした。
今回はサイクロンの排気だけで稼働させ、本体のシロッコファンは外出先でのみ使うように蓋をしてみました。

現状はまだテスト段階なので木でモックアップを作り使用しています。

これでサイクロンの排気のみで空気の調節が出来る様になったのと、サイクロンのシロッコファンを能力の低い物に交換し調節の幅が広がった事で不確定要素と、調節出来ない問題をを解決できたと思います。


昨日はテスト焙煎として珈琲問屋で購入したタンザニアAAの焙煎をしてみました。


今日の朝、支度の合間に抽出してみましたが
「いつもより浅めに焙煎したんだけれど、甘みとコクがすでに出ているぞ。」
と言った感想です。

これは期待できるかも。

年末年始は取り置きしてあるタンザニアピーベリーとブラジルイエローブルボンの焙煎でもしてみようかな。

休みが待ち遠しい。

それではみなさん今年の締めは中途半端ですがこの辺で。

良いお年を。

サイクロン 大改造

2016-12-23 23:07:09 | 焙煎機
こんばんわ。

今日は思い切ってサイクロンを大改造しました。

問題はは香味が改善しません。

香味は? : すべての香味が抜けて薄っぺらい。
なぜ? : サイクロンの排気が強すぎて香味が抜けていると思われる。
調整は? : モーターコントローラーの限界まで下げ、サイクロンダンパーで流量調整をしたが改善しない。
熱量は? : サイクロンの性能を限界まで下げガス圧を通常の1.4倍にしたが、まだ香味不足。

今までサイクロンの設定条件を変えて4回ほど焙煎をしましたが、香味が抜けて薄いアメリカンの様な珈琲にしかなりません。
これ以上サイクロンの小改造で改善が見込めないと思い、いっその事シロッコファンを取り換えて排気そのものを下げようと思いました。

で、これが改造後です。



これは改造前です。


シロッコファンを日本電産サーボ製 DB55B4 から同じく日本電産サーボ製 CB55B3 に変更しました。

性能は
最大風量
DB55B4 0.95立方メートル/分(60ヘルツ)
CB55B3 0.70立方メートル/分(60ヘルツ)

モーターコントロールで最低レベルに性能を落とした場合の風量
DB55B4 0.772立方メートル/分 モーターコントロール25% 0.95×(75V(基準電圧)+(25V×25%))%≒0.772
CB55B3 0.613立方メートル/分 モーターコントロール50% 0.70×(75V(基準電圧)+(25V×50%))%≒0.613

こんな感じでシロッコファンの排気がかなり抑制できるので、何とか香味が戻りそうな予感がします。

大手の焙煎機製造メーカーはこの手のデータは当然有って、ドラムが決まれば熱量と排気はこれと言った様にノウハウが確立されていると思いますが、当社?は今回が最初の焙煎機なので一歩一歩データを採りながら亀の歩みを続ける以外方法が無いんですね。
まあ。試行錯誤も嫌いじゃないんで何とか最後までたどり着けると思いますが。

冷却機の製作もまだまだですが、今回の大改造で香味に合格点が付けば冷却機を本格的にと思います。

と、言った訳で次回はタンザニアキゴマディープブルーAAを再度トライのレポートが出来そうです。

それでは寒くなってきましたのでまた。

焙煎色見本

2016-12-15 17:01:17 | 珈琲焙煎
こんにちは。

ご無沙汰です。

最近冷却機の設計に入っていて、それが頭を占領中の為ブログの更新が止まってます。

具体的には撹拌バーの設計中で、その心臓部が出来れば周りに肉付けしようかと言った所です。
合わせて使用する部材集めも佳境に入っていて、ホームセンターや材料屋さんを回っている最中です。

で、今日は以前から気になっていた事で、珈琲色見本の件でちょっと。

今まで焙煎データを幾つか紹介していますが、焙煎度合いの表現が「アレ??」
と思った方も多いと思いますが


この表現は、あくまでも焙煎経過で珈琲が着色して行く過程を表している訳で、一般の焙煎度では有りません。

これがその「焙煎色見本」です。

焙煎データで「みどり」とあるのは「生豆」と同等の色と言う事です。

自分としては「ハイ」から「イタリアン」までを中煎り→中深煎り→深煎りで分けていて
中煎り  : ミディアム、ハイ
中深煎り : シティ、フルシティ
深煎り  : フレンチ、イタリアン
と言った具合で生産地とクロップで要り具合を微妙に変えています。

行き付けの生豆販売店のお兄さんに、自分で焙煎した豆を見てもらうと
「一般的な焙煎に比べ大分深煎りですね。」
と行く度に言われていますけど・・・

まぁ。言い訳じゃないけど、自分は深煎りのコクが好きなんで、いつも黒いんだい。f(^_^;)

タンザニア with サイクロン

2016-12-05 21:49:47 | 珈琲焙煎
こんばんわ。

またまたご無沙汰でした。

今日は先月の28日に焙煎したタンザニアの香味変化のお話。

サイクロンの設定がしっくり来ないまま、二度目の焙煎をしてみました。
今回のサイクロンの設定は
ダンパー:全開
モーターコントロール:25%
こんな設定で、サイクロンの能力でいくと最低ラインで焙煎してみました。

まずは焙煎データ

ガス圧を抑え、本体ダンパーをぎりぎりの0.125まで閉じて蒸らしを長くしました。

こちらはそのグラフ

サイクロン無しでは生豆投入後のドラム内最低温度は150度程度でしたが、サイクロンを着けると135度程度まで下がります。なのでドラムの中の熱を逃がさないようにと思い本体ダンパーは極力閉めています。

そしてこちらは焙煎度合い別の平均的な香味のグラフ

フルシティで甘みが一番出ています。
個人的にはフルシティの苦みと甘みとコクが好きなんですが、シティの酸味と苦みのバランスのとれた香味も捨てがたいと思います。


今回の焙煎では
1.焙煎後の香味で、体験した事の無い変化がありました。
  焙煎直後: 苦みと香りが前面に出て、甘みとコクが後々出そうな赤ちゃんの様な香味
  二日目 : 苦みと香りがあり、さわやかな柑橘系のような甘みと、透き通ったコク
  三日目 : 苦みの他はあまり感じられない
  四日目 : 三日目と同等
  五日目 : 豆の表面に油が出始め、やわらかな苦みとどっしりとした甘みとコク
  六日目 : 五日目より更に甘みとコクが増す

こんな感じに香味が変化したんですが、二日目のさわやかな柑橘系は今までに無い変化で驚きです。
ただし、サイクロンを接続しない時の甘みとコクに比べると今は80%程度の出来なので、次はサイクロンダンパーを半分以上閉じて焙煎をしてみようと思います。


結構サイクロンと本体の相関は難しいわ~。
もっと頻繁に焙煎して確実な線を出したいんですが、そんなに珈琲もがぶ飲みできないし・・・

まぁ。ゆっくりやるってもんか。

そんなわけで次の更新も忘れた頃かな~

それではまた。