職場にて

　後輩のおじさんが、暫くの間怒って口を開こうとしませんでした。

仕事の指示の出しすぎかなあと思って、仕事の量を減らしてみました。

モップ掛けのしすぎで、疲れたのかしらんと思ったのです。

それでも機嫌が直らないのです。

それで必要以外はしゃべらないでいました。

隣の新人さんとは普通に話をしているのです。

　そうして一週間が過ぎようとした時です。

やっと、重い口を開いて話し出してくれました。

「男の人二人が早く帰って、女のあなただけが連日遅くまで残業しているのは

周りの目もあるので、、、。」

という事でした。

私としては意外でした。

「それでは、男子トイレのお掃除お願い出来ますか？そしたら私も

皆と同じ時間に終わって帰れますので、、、。」と

まー７５歳の年齢ですから無理もありません。

今時の若い人だったらこんな言葉は出て来なかったでしょう。

私も、余り周りの人がどう思うかまで考えて行動していませんので

良い勉強になりました。

それで今は皆と同じ時間に仕上がるようにしています。

おじさんも納得したようで、今の様子は普通に戻りつつあります。

本当、暫く気まずい思いをして過ごしてしまいました。