2022年2月3日のブログ記事一覧-私立校・中高一貫校生専門アルファ

受験休みで抜け落ちていく基礎学力

#勉強 #学習 #教育 #私立校 #中高一貫校 / 2022-02-03 12:15:01

私立校・中高一貫校生　受験休みの勉強の仕方

栄冠ゼミ (著)、220円(税込)　私立校・中高一貫校生の受験休みの勉強の仕方を紹介

長期休み中もそうですが、この受験休みは特に、
基礎学力が低下する傾向にあります。

１月、正月明けから、始業まで、
学校が始業してからも、不規則な
日程、時間割となり、落ち着かない中、
迎える受験休み中は、『勉強』から
離れていきます。

それでも、最低限、宿題をやっていれば、
何とか勉強の感覚、学習習慣のリズムを
狂わさずに、過ごせる方“も”おりますが。

その方すらも、今年になってから、
つまり先月１月から、圧倒的に、
『演習量』が足りない、つまり、
『反復練習』の量・質が悪く、少なく、
“早く”“正確に”解く、から、
かけ離れてきていると思います。

実際に、試してみて欲しいのですが、
この間の、二カ月前の、二学期期末テストを、
もう一度解いてみて下さい。

やり方、答えを知っている、わかっている、
もう一度解くのは無意味だと思っても、
再度、きちんとテスト時間５０分で、
解いてみて下さい。

まず、時間内に、全ての問題を解けるかどうか、
そして、正答率はどうか、何より、前回の
点数よりも上がっているかどうかを、確認して下さい。

おそらく大多数の方は、点数が下がっており、
前回解けていた、答えが合っていた問題も
間違えており、さらには時間内に終わらなかった
という方もいるでしょう。

そうした傾向がある方は、基礎学力、演習量が
落ちてきている証拠であり、そのまま放置すれば、
確実に学年末テストでは、点数が下がり、
成績を落とすことになります。

塾でもこの時期、単純な計算ミスや、
問題を解くのにやたらと時間がかかると
いった症状を出す方が多く、本人の、
『やる気』や『気分』の問題かもしれませんが、
基礎学力の低下を感じられることが多いです。

一度やり方を覚えれば、生涯やり方を忘れない、
運動や動作などと異なり、勉強は、何度も
何度でも、やり続けないと、定着しない、
それどころか、空白期間が長くなればなるほど、
忘れ去られていくことが多いです。

このことは、私があーだこーだというよりも、
親御さん、大人達の多くの方が、おわかりでしょう。

いくら『勉強しなかった』、
あるいは、『勉強した』とはいえ、
あの時は何とか出来ていた、
すらすら解けていた、簡単と思える
『学校の勉強』ですら、今、急に、
テストされれば、わからない、
思い出せない、解けないことが
多いでしょう。

数学や英語などは顕著にその傾向が出ますが、
“普段の生活”に必要のない知識、技術、考え方、
やり方などは、『継続して』いなければ、
どんどん失われていくことになります。

一定期間、空いたとしても、見聞きし、
やっていれば、すぐに思い出せたり
出来たりはしますが、高校・大学卒業以降、
一切使っていない知識や技術は、
今、この瞬間、急にやれ、思い出せと
言われても、出来ないでしょう。

柔軟な頭を持ち、様々なことを
急速に吸収する子供達といえど、
この傾向は出やすく、むしろ、
情報過多となった今の社会では、
子供達のほうが、この傾向、
つまり、『一定期間、継続せず』
離れてしまった場合、知識や技術を、
失いやすいと思われます。

そのことを、『結果』がわかって、
つまり、学年末テストを終えて、
成績が決まって、から、気付いたで、
全てが遅かったとならないことを祈ります。

高校生以降は、そうして出した結果次第で、
もう一年、同じことをやる、つまり、
『留年する』ということになります。

個人的な見解とはなりますが、昨今の
私立校・中高一貫校では、学業不振で、
落ちこぼれた結果、『留年』となった場合、
『続かない』、つまり、結局、転校・退学と
なることが多いように思われます。

様々な要因はあるかと思いますが、
クラスメートとなった後輩（年下）との
人間関係や、自分にこんな目（留年）を
合わせた学校・先生への不信感を
ぬぐい切れずに、『勉強しない』ことで、
“反抗”しているように思われます。

数年前から、
『（通っている学校の付属の）高校・大学に、
　進学したいから、（勉強を）頑張る、やり切る』
から、『留年はしたくないから、
（最低限）頑張る、やり切る』になり、
さらには、『別に、進学出来なきゃ出来ないで、
別の道を探せばいいや』と、自分の進路や夢、
将来・未来を“簡単に”割り切って、
『そこまで必死になって』勉強する気には
なれないという方が増えてきているように
思います。

それが、親御さんの教育の賜物なのか、
ＳＮＳやインターネットの情報の影響なのか、
わかりませんが、『基礎学力』が欠落した、
あるいは、基礎学力に限らず、知識や技術を
習得するための方法論や継続の仕方を学ばずに、
社会に出ることになると、不幸・悲劇となります。

話が壮大になりましたが、私立校・中高一貫校生は、
この時期に、その『片鱗』を見せる、あるいは、
その『悪癖』『悪習慣』を身につけてしまう、
証明してしまうと、転げ落ちるように、
学業の道から外れていくことになります。

そこまで深刻に考えて、勉強しましょうとは
言いませんが、目の前の学年末テストで、
さらには、その結果、成績で、その上で、
呼び出し・面談で、『嫌な気分』にならないように、
事前に対応しておくことをオススメします。