腹腔鏡下手術をする人なら、高周波凝固切開装置(いわゆる電気メス)や超音波凝固切開装置(いわゆるハーモニック)などのパワーソースは日常的に使用している。しかし、その人たちが、パワーソースの原理を本当に理解して使用しているかのかどうかは疑わしい。多くの人が、見よう見まねでパワーソースを使用している。
残念ながら、婦人科腹腔鏡下手術の本でパワーソースについて優れた解説をしているものはあまりない。洋書であっても、合格点をあげられるものは少ない。
Dr. Camran NezhatのOperative Gynecologic Laparoscopy: Principles and Techniquesには、レーザーや高周波について基本的な原理について解説されている。高周波凝固切開装置を安全に使いたいのであれば必携である。
Operative Gynecologic Laparoscopy: Principles and Techniques
残念ながら、この本は絶版となり、かわりにNezhat's Operative Gynecologic Laparoscopy and Hysteroscopyという本が出ている。こちらでは、高周波凝固切開装置の解説は割愛されてしまっていて、お勧めすることはできない。古本でもいいから、以前のもの↑をお勧めしたい。気長に待てば、アマゾンで安いのが出てくるかも?
Nezhat's Operative Gynecologic Laparoscopy and Hysteroscopy