「人に害を与えようとして、結局自分に返ってくるような行為をすること」を『天に向かって唾を吐く』と言います。自分は決してそんなことはしてないと思う人は多いと思いますが、知らないうちに、そういうことをしてしまっていることは少なくないと思います。
そういう時に、吐いた唾が自分に返ってくるのは、実はラッキーなのかもしれません。それで、初めて自分が『天に向かって唾を吐いていた』ことが自覚できるからです。仮に、吐いた唾が自分に戻ってこなかったとしても、おそらく、いつかは全てまとめて自分に返ってくるのかもしれません。
そんなことになるのなら、唾を吐くたびに、自分に返ってきて痛い目に合う方がずっといいでしょう。そのたびに学ぶことができます。全ては必ず自分に返ってきます、たぶん。
無敵の経営(北川八郎著 サンマーク出版)より、
『若いときにはなかなか感じられないことですが、四十代後半から五十代前半あたりになってくると、人生の前半に自分が行ってきたことの「お返し」を受け取るようになります。どのようなことを思い、考え、言葉を口にしながら行動に移してきたのか…良きことも悪しきことも、これまで成してきたことが五十代以降の人生を形づくっていき、人生という道で見える景色を決めていきます。(中略)
『私たちは人生の前半に成したことを、人生の後半ですべて受け取る」
今ある境遇も状況も、人に対する感情や対応、自分の考え方や健康まで、すべてそれまでに自分がやってきたことが、おもしろいくらいに人生の後半に反映されます。
だからこそ、なるべく早い時期にその真理=法則を理解し、改められるところは改めて、人生の後半を過ごし、そのうえで経営にあたっていきましょう。』