演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

09/01/18 大森寄席・高縄手場所

2009-01-18 | 講談会・落語会
宝井琴柑…『寛永宮本武蔵伝 鍋ぶた試合』

三笑亭可女次…『幾代餅』

三遊亭鳳志…『味噌蔵』


朝からWINS浅草へ行き、その帰りしな演芸ホールの番組表を見て、今日はパス
本牧亭の「前座勉強会」に心を奪われそうになりながらも高輪へ
「白金高輪」駅の真上にある“高輪区民センター”の3階和室に足を運びました。

メクリに「宝井 琴甘」と書かれていた琴柑さんは、筆ペンで「木へん」を書き込み名前をアピール
それにしても出演する演者さんの名前を間違えるなんて、主催者の方はどうしちゃったんでしょう?
琴柑さんは「まだまだいので…」とフォローしていましたが・・・
それはさておき、予定されていた太神楽の芸人さんがキャンセルとなってしまったため、『宮本武蔵伝』をタップリ30分!
父親の「吉岡無二斎」に“二刀流”を披露する場面から、佐々木巌流に殺された父親の仇を討つべく、巌流の元師匠である塚原卜伝の元で修行し、見事に“天狗昇飛切の術”を会得する『鍋ぶた試合』までの見事な一席!
琴柑さんに関しては度々書いていますが、とにかく口跡の良さには目を見張るものがあります。
口跡が良いから情景を思い浮かべやすい。
情景を思い浮かべやすいから読み物にどんどん入って行ける。
読み物にどんどん入って行けるから時間の経過が早い。
色々な要素が相乗効果を出して、本当に楽しく聴くことができました

髪が微妙に伸びてきた可女次さん。
相変わらず“笑いの薄いダジャレ”を連発して、客席はおろかご本人も困惑気味
それでも噺に入ってからは、清蔵とおかみさんのやり取りや、旦那と藪井竹庵のやり取りなど大笑い!
やっぱり可女次さんは古典向きですね
おそらく楽輔師匠から習ったと思われる内容で、こちらも30分みっちりの高座でした

初めて拝見する鳳志さん。
3月に真打昇進が決まっているそうで、おめでとうございます
鳳志さんは堅実な落語をする一方で、驚く場面の表現が実に楽しく、アタシなんか吹き出して何回ツバを畳に落下させたことでしょう

3人の演者さんが30分ずつ持ち味を出し切った、楽しい会でした