演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

09/01/26 芸協若手特選会 第十回 圓馬社会人倶楽部(お江戸日本橋亭)

2009-01-26 | 芸協定席見ブんログ
神田あっぷる…『わんぱく竹千代 若き日の将軍と名宰相』
※幕が開き、釈台が出ていたので「おっ、松之丞さんかな?師弟競演か!?」と思いましたが、登場したのはあっぷるさん
順調に読み進めて行きましたが、長四郎が非常袋に入れられる場面が出てきません。
得てしてこういう時は、何とか思い出そうと焦ってしまい墓穴を掘るパターンが多いのですが、あっぷるさんは落ち着いて前の場面を一つ一つ手振りで思い出し、何とか事なきを得ました

春風亭昇々…『子ほめ』
※今日は客席を重くしてしまいました。
明るく演じているのはわかるのですが、昇々さんの楽しいという気持ちが伝わって来ないのです。
ちょっと厳しい言い方をすれば、“雑”というか“メリハリ”がない。単調なハイテンションという感じです。
もう少し頑張って欲しいなぁ…と思った高座でした

桂夏丸…『宗論』
※力士と落語家の身分制度から陰陽のマクラ。
派手さはないんですが、夏丸さんの『宗論』って好きなんですよねぇ

三遊亭圓馬…『禁酒番屋』
※末廣亭夜の部と“Wブッキング”になってしまったとか、自分で出演交渉して出演者を決めたら、「メンバーが濃すぎる」と言われたとか、確かにもっともなマクラが大爆笑でした
ただ噺の方は、口調や体の揺れ具合で番屋の役人がまだ飲んでいないのに酔っ払っているように見えてしまいました

神田松鯉…『寛永三馬術 出世の春駒』
あっぷるさんの高座を引き合いに出し、
「“若き日の将軍”は二代目・山陽が“若き日の家光”と言っていたのを、私が“わんぱく竹千代”に変えたんですよ。今でも“わんぱく竹千代”で通っているのは嬉しいですねぇ。私もこれで名前を残せたかな?」
“わんぱく竹千代”と命名したのが松鯉先生だったとは知りませんでした
「では、この2人の続きをやりましょう!」と・・・
キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!!
寛永9(1632)年1月24日が二代将軍秀忠公のご命日ですから、今から377年前の2日前。
もしかしたら『誉れの梅花(出世の春駒)(愛宕山)』が聴けるのでは?と思って足を運んだだけにです
松鯉先生の『愛宕山』は昨年の11月24日に聴いていますが、この読み物は何度聴いても楽しくてワクワクします!

《お仲入り》

桂歌助…『宮戸川(前)』
※実にオーソドックスな『宮戸川』でした

国分健二…「スタンダップコメディ」
※麻生首相の物まねから、石原裕次郎、渡哲也(こちらのわたりてつやではありません)、小林旭、高倉健まで、とにかく汗が吹き出るほど笑わせていただきました
「老人ホームの慰問で歌っちゃいけない歌」や「健さん映画」など普段の定席では考えられない分の大熱演

三遊亭圓馬…『おしくら』
※「三人旅」の設定から「春雨宿」のような入り方で、「変型の『春雨宿』かな?」と思いましたが、実は初めて聴く『おしくら』という噺でした


当初は仕事の終業時間が読めなかったので前売も買わず、予約もせず。
行こうかどうしようか?かなり迷ったのですが、やっぱり行って大正解でした!!