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演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

09/12/12 講談女伊達~Japanese Soul angels~“白”~ (内幸町ホール)

2009-12-12 | 講談会・落語会
田辺一凜…『赤穂義士本伝 -殿中松の廊下-』

神田織音…『赤穂義士本伝(?) -早駕籠の使者-』

神田あおい…『赤穂義士銘々伝 -南部坂雪の別れ-』

《お仲入り》

神田きらり…『赤穂義士銘々伝 赤垣源蔵 -徳利の別れ-』

神田京子…『赤穂義士本伝 -二度目の清書-』


8月に行われた“”に続き、待ちに待った“”公演。
当日券の販売もありましたが会場はほぼ満席!
入口では一乃さんと織奈さんがお手伝いに駆けつけていました。

今回は前回のようなスクリーンを使った演出は無く、舞台上には高座と釈台が置かれているだけ。
一凜さん
今回の趣旨説明~赤穂義士伝を時系列で紹介~をしてから、事件の発端となる『刃傷・松の廊下』の一席。
いつもながらのユーモラスな高座で場内を盛り上げました!

織音さん
刃傷事件で浅野内匠頭は即日切腹、播州赤穂の浅野家はお家断絶とのお沙汰が出て、それを江戸から赤穂まで早水藤左衛門満尭萱野三平重実が早駕籠で伝えに行くのですが、その東海道~山陽道の道中を地名を折り込んで読み上げました。
舞台上には早水藤左衛門に扮した一凜さんと萱野三平役の京子さんが“立体講談”風に小芝居を繰り広げ、場内は爆笑に包まれました!!
ちなみに京子・織音・一凜さんの小芝居はOND(ATEの略)というそうです!?

あおいさん
義士伝の中でも女流が読むことが多い『南部坂雪の別れ』を本寸法で。
四十七士の読み上げは表門隊と裏門隊の分けることなく、大石内蔵助良雄から寺坂吉右衛門信行まで一気に!!
会場から大きな拍手が送られました!

《お仲入り》を挟んで再びONDの登場。
赤穂家の浪人が江戸に於いて、町人や商人に身を窶(やつ)して暮らしているのですが、その中にはイケメンも何人かいて、町娘たち(一応OND)は誰が良い、彼が良いと喧(かまびす)しい。
そんな中、京子さん扮する“お京”(そのままやんけ!)が持っていた
『イケメン!赤穂四十七士写真名鑑』
に出ている人物と、それぞれが想い焦がれる男性が瓜二つであることが判明して大騒ぎ!?

きらりさん
きらりさんの“生高座”は前回の『講談女伊達』以来4ヵ月ぶり!!
討入り前夜、親類縁者に「暇乞(いとまご)い」をする義士の中から、おなじみ『赤垣源蔵~徳利の別れ~』の一席。
11下の末廣亭きらりさんの師匠である松鯉先生でも伺った読み物ですが、まさに“師匠直伝”と呼ぶに相応しい高座!
じっくりと聴かせるところは聴かせ、盛り上がった場面でストンと落とす話芸に、会場は笑いと涙にあふれていました!!

京子さん
討入り後、泉岳寺引き上げ中に大石内蔵助の命で隊列を離れ、後世に史実を伝えた寺坂吉右衛門信行の一席を京子さんが迫真の高座で締めました!

最後にONDの3人にきらりさん、あおいさんも加わり、来年も『講談女伊達』が続くことを明言。
5人で“勝ち鬨”を上げてお開きとなりました!


2010年『講談女伊達~Japanese Soul angels~公演予定

2010年4月3日():午後7時開演
2010年8月21日():午後2時30分開演
2010年12月18日():午後7時開演
会場はいずれも内幸町ホール