演芸見ブんログ

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09/12/23 第15回 八王子若手演芸会(アート・スペースKEIHO)

2009-12-23 | 講談会・落語会


一龍斎貞鏡…『沢村才八郎 -出世譚-』

春風亭鹿の子…『締め込み』

一龍斎貞山…『赤穂義士銘々伝 -岡野の絵図面取り-』


「一龍斎貞山 八王子後援会」主催による演芸会。
一昨年7月25日以来2年5か月ぶりに訪れました。
前回と同じ、こじんまりとしたスペースで行われる演芸会で、地元の方を中心に40人ほどの集客がありました。

貞鏡さん
師匠の後援会主催の会に初めて呼んでもらい、喜びを隠し隠し切れない様子
この『沢村才八郎 -出世談-』を貞鏡さんで聴くのは4回目。・・・もっとも貞鏡さん以外では聴いたことがありませんが・・・
3ヵ月前の前座勉強会と同じく、ロングバージョンでじっくりと聴かせてもらいました
ただし気になる点が2点ほど。まっ、これは追々修正可能だと思うので気にすることもないかな・・・って、気にしてるじゃん!

鹿の子さん
この会場へは2回目ながら道に迷ってしまったとのこと。
確かに京王八王子駅裏、徒歩3分なのに分かりにくいんですよ
アタシも2年ぶりだから早めに来て確認しようと、開場の1時間前に来たくらいですから…
鹿の子さんの『締め込み』は何と言ってもおかみさんの半狂乱ぶりが凄まじい!
これはどんな男性真打がやってもマネできないでしょうね。
まさに女流ならではの描き方でした!

貞山先生
実は岡野金右衛門の銘々伝を聴くのは初めて!
神田茜先生の『スキスキ金右衛門さま』は2回ほど聴いていますが…
本所松坂町の吉良邸前で、酒屋の主人に身を窶(やつ)している金右衛門が、吉良邸で働き、金右衛門に恋心を抱いているお艶(つや)から、吉良邸内部の間取りを聞き出す…というもの。
討入りまでの前半部分は気楽に聴いていましたが、討入りからお艶が実家で自害するまでのくだりは身動ぎもせずに聴き入ってしまい、アタシの両のマナコにはうっすらと涙が・・・
貞山先生の話術にすっかりとハマってしまいました

終演後、演者さんのサイン色紙が当たる抽選会があり、貞山先生の色紙は番、鹿の子さんの色紙は番の方が当選!
最後に貞鏡さん。
アタシの番号は

貞鏡さんが読み上げたのは・・・
・・・・・・
あと2人後に入っていれば・・・ホントに持ってねぇなぁ・・・

この会、とってもアットホームな雰囲気なんですが、苦言をひとつ。
高座のすぐ裏が受付になっていて世話人の方が担当しているのですが、途中入場の方の対応がまる聞こえで噺に集中できない上、その世話人の方が貞山先生の佳境場面で片付けを始めてしまい、袋の音がガサガサ、ガサガサ・・・
このあたりは十分に留意していただきたいものです

久しぶりの八王子若手演芸会。約1時間半でしたが、充実した3席を堪能して会場を後にしました!