桜和尚ブログ

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◆三途の川と濡れ衣--手をあわせて彼岸を渡る

2014年03月21日 | あの世この世

今日はお彼岸の中日です。

今朝のやじうまテレビで「いまでしょ!」の林先生がお彼岸のことについて色々と解説していました。

ちょっと面白かったので、お伝えしたいと思います。

お彼岸は太陽が真東から昇り、真西に沈む年に2回だけの自然現象です。
真西に沈む夕日に西方浄土を重ね、極楽浄土に生まれま変わりたいという仏教の教えと結びつきました。

それではなぜ彼岸と言うのか?

彼岸は向こう岸のこと。それに対してこちら側の岸のことを此岸(しがん)と言います。
それではこの川はどんな川かというと、あの有名な三途の川だと言うのです。

川を渡るとあの世で、川を渡る手前の世界がこの世です。

(世界的な宗教は、必ず生と死の境目には川があるようです)

三途の川のサンズというのは、いろんな説がありますが、

3つの渡り方があるという意味でサンズなのです。

善人は橋を、普通の人は浅瀬を、悪人は深い急流を渡らなければなりません。

悪いことをすると、あの世でも大変な目にあうことになります。

いいコトすれば良い結果、悪いことには悪業の報いを教えているのですね。
まだまだその先があります。

その川を渡るとおじいさんとおばあさんがいて、着ていた着物を全部はぎとられてしまいます。

その着物を樹の枝にかけると、枝がしなりますが、その分だけ罪が重いということです。

このデータは閻魔大王様にすぐさま伝えられ、裁判の資料となるのです。

善人は濡れてないのですが、悪人の濡れている着物を善人にかけてやることを”濡れ衣”と言うのだそうです。へー初めて知った!

この濡れ衣という言葉の言われもこれまた様々諸説があリますが、この三途の川で使ったほうが物語に面白さが加わります。

シッタカブッタして多くの人に教えましょう(笑)

でも、こんな話を視聴率の高い朝の番組でやっていただくと、なぜ今日がお休みで、なぜ彼岸と言うのか、仏教とどう関係があって、どんな物語なのか知識として身に付き、日本文化を知る上でも大切なことです。

三途の川からちょっと話は外れますが、

彼岸は理想の世界という意味もあります。

仏の世界、浄土と解してもいいでしょう。

そして、此岸は我々が住んでいるこの世界のこと。

コチラがわから、あちらの彼岸にみんなで渡りましょうよ!

船に乗って、みんなで力を合わせれば必ず渡れるよ!

その時のお唱えがギャーテイ ギャーテイ ハーラーギャーテイ。

般若心経の終わりの方に出てくる言葉ですね。

いこうよ いこうよ みんなで行こう。そして、渡りましょう。

のような意味ですね。

 辛いこの世も、手を合わせ、みんなで渡れば怖くない。

さあさ、みんなで踏みだしましょう。

輝く光に向かって。暑さ寒さも彼岸まで。

春がそこまで来ています。

 

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