先日、写経教室の会員さんの奥様が作って下さったという、お地蔵さんを頂戴しました。
夫婦(めおと)地蔵とでも名づけたらよいでしょうか、ペアのお地蔵様です。
右の旦那様地蔵。何で出来ているでしょうか?
傘の柄でなんとなくわかるかもしれませんが、実はネクタイです。
ご主人が勤務されていた時代のネクタイがお地蔵さんに変身しました。
(ちなみに、左の奥様地蔵は着物をリメイクしたものだとか)
我々、和尚が身につけるお袈裟も本来は古着をリメイクしたもので、パッチワークのように縫製します。
その生地は、使われなくなった古い生地を洗浄し、田んぼのようなカタチに縫い合わせることから、
福田衣(ふくでんえ)と呼ばれます。田んぼから米がとれるように、一粒万倍、袈裟を身につけると幸せパワーが生まれるというものです。
これをもってお袈裟は最尊最上とします。
つまり、このお地蔵さんも、もうお役御免となった、現役引退のネクタイを利用して
最尊最上の魂の入ったお地蔵さんという仏と成った、成仏したのです。
縫い上げた奥さんも、いろんな思い出が湧き上がってきたことでしょう。
このお地蔵さん、我が寺の玄関で、二人仲良く来客を見守ってくれています。
幸せパワーを感じてくれることでしょう。
右の手と左の手を合わせるように、二人でひとつ。
ひとつになると、嬉しさ二倍、悲しみ半分
手合せで幸せに・・・ですね。
ありがとうございました。合掌
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