今話題の「アナと雪の女王」がヨーガや瞑想・心の問題と深く関係するというので、見てきました。
映画の中で、アナの姉の「エルサ女王」は、何でも氷にしてしまうという得体のしれないパワーに悩まされ、王宮に閉じこもります。
あることをきっかけに、周囲にその隠していた秘密を知られ、一人山奥に逃げ込みます。
その時に歌うのが”レリゴー”です。
山下良道老師※はその部分の歌詞を・・・・・
誰にも見せてはだめ いい子でいなくちゃだめなの 隠さなくちゃ、感情さえも
気づかれてはだめ でももう、彼らは知ってしまった・・・・・・・
と訳しています。
女王のような素晴らしい女性でなければならないのに、今まで自分の抑圧した、黒いドロドロを知られてしまった。
誰の心の中にも閉まっておきたい抑えておきたい感情が、ある時暴れだして抑えきれなくなることがあります。
そこで自分を認め、自分の内部の悲しみ苦しみを一度吐き出すのです。Let it go・・・と
抑えるのではなく、まず認めることでしょう。
ところが、映画では王宮と国は王女の氷の魔法によって国民は寒さに苦しみ続けます。
この魔法を解こうと氷の山奥に入っていくのが、妹のアナ。
唯一の解決の方法は真実の愛「人を愛おしく思う心」です。
アナはエルサのことを本気で心配するのですが、姉エルサは人からの愛にまだ心を閉ざしています。
アナが殺害されかかった時、姉(女王)はやっと気付き、真実の愛で守りました。それによって、国は魔法から解きはなれ、暖かさが戻ってきたのです。
そして、そこで「ありのままで」Let it goを歌います。
エルサ女王の魔力はなくなったわけではありません。
なんでも氷に変える力を使って、スケートリンクを作って、国の子どもや人々に役に立つことに使ったのです。
誰でも内部に持っている悩み苦しみ、どす黒いもの。
それをまず認めること。そして、そのチカラの根源は、だれでも持っている純粋な生きる力です。
そのチカラを誤って使ってしまえば、自分も苦しみ、ひとにも危害を加える毒となりますが、
真実の愛(慈悲)に目覚めれば、自分も楽になり、自分を苦しめたパワーは人のためになる暖かさや、希望を与えるチカラとなる、と解釈できるのではないでしょうか。
実はこの発想は
6/9に仙台で開催する
【震災の悲しみを乗りこれるブッダの瞑想とマインドフルネス学びと法話の会】の
講師の※山下良道老師のメールから引用し、私なりに考えてみたものです。
アナと雪の女王は、ヨーガの瞑想や仏教の心の問題と非常にリンクしています。
映画をまだ見ていない方は、こんな見方をしながら見ると
自分の心の氷が溶け出すかもしれません。
最後に、この曲のコードはあのビートルズのlet it beと
同じ曲コードになっているそうです。C G Am F
驚きです!
---------------------