地方の女たち

夜の街で出会った女達と男達

飲酒事故・その後・・

2015-06-13 11:57:46 | 日記
北海道の砂川でひどい事故、次々とニュースが流れています。

イカレタ連中に殺されてしまった一家の人達の事を思うと・・・言葉が見つからない。

数千万人の人が車に乗っているのですから、中にはこんな非人間的なアホな奴もいてるんです。

このニュースを聞いて一番に思い出す事故が有ります。
かなり昔の話しですが、それも飲酒事故なんです。
危険運転の法律の直前(H13)の出来事です。

夜の街で働いていた女の子が飲食店(昼)の経営者とめでたく結婚。
亭主の仕事を手伝いながら幸せな生活を送っていた・・・。

そんな、ある日、、、仕事が終わり、従業員の一人を連れて外食に行ったんです。
そこで亭主はお酒を呑んだんですが、従業員も車の免許証は持っているので問題は無いと・・・。

ところが酒の勢いなのか、亭主は従業員に
「お前も飲め、少しなら大丈夫。」と酒を飲ませてしまった。

帰り、、、従業員が運転しようとすると・・
亭主が「大丈夫、俺が運転する・・」と言ってスタートしてしまった。

そこから1キロも行かない時に道を歩いていた若い女性を後方から跳ね飛ばしてしまった。

・・・・その瞬間から翌朝に亭主が逮捕されるまでの間の出来事は想像でしかないのですが、、、。

とにかく逃げたわけです。
事故があったのは午後の九時過ぎ・・・。

その後の彼らの証言は・・
運転していた亭主・・「何かに当った感じはしたが、人とは思わなかった」
嫁と従業員・・「お酒を呑んで熟睡していたので解らない。」

被害者やその家族だけじゃなく、関係の無い人から見ても、彼らの証言はふざけてるとしか思えない。

車のフロントガラスは半分近くひび割れている、それで何かに当ったと感じたら、一旦は停車するでしょ。
同乗者も、ものすごい衝撃と音がしたはずなのに、、、、寝ていたなんて誰が信じますか・・。

深夜に友人の修理工場に車を持って行った事じたいが、自分達がやってしまった事を理解している証拠でもあります。

被害者の救護をせずに、深夜に3人でどうやって自分達の罪を隠すか。
また、バレた時はいかに罪を軽くするかを話し合ったんでしょう。

運転していた亭主以外の嫁と従業員は、事故直後に停止して救急車を呼ぼうとしたのかも知れませんし。
逃げてからも「こんな事はいけない」と自首を勧めたのかも知れない・・。

ここまでは事実を基にした想像ですが、、、

事故後、被害者は意識が戻らない危険な状態が長く続いたが、奇跡的に意識が戻った。
その事が幸いして加害者は比較的短い期間の実刑ですんだ。

嫁と従業員は無罪という結果から・・。
ある意味、彼ら3人の深夜の話し合いは成功したと言う事になる。

ただ、社会の中で生活する嫁は
「瀕死の女性を放置したまま逃げて、知らなかったと嘘をついた女」として周りから見られるようになり孤独な人生を送ることになる。
被害者の女性がリハビリが出来るようになるまでには一年以上必要だった。
その間に毎日の様に謝罪に行き、最初は罵倒を浴びせていた被害者の親も
「もう、そんなに来なくて良いヨ」と言ってくれる様になったし、当の被害者からも許しの言葉をもらった。

そして、、、、、亭主と離婚して、他県に独りで引越しをした。

この時に、この元嫁から相談にのったんです。
結婚前に夜の街で働いていた時の明るい女の子の姿は何処にも無かった・・・。
心労からか体調も崩していた。

この事故の事を知った時から、づぅ~っと非難する気持ちを持っていましたが、相談を持ちかけられると乗ってしまう私です。

他県に引越しをして、仕事を探したのですが、そう簡単には見つからない。
結局、経験のあるスナック系の店で働く事に・・・。

事故の場所と引越しした場所と私が住んでいた場所は、それぞれ100Km以上離れています。
彼女は時々電話で近況を報告して来ました。

引越ししてから約一年後に私は彼女が働く店に行きました。
彼女は明るい笑顔で迎えてくれたので・・・良かったと思った。

しかし、その店のママさんが
「あんた(彼女)、、、そんなに笑えるじゃ。」とビックリしてた。
ママさんの話だと「暗い」と言うイメージしかなく、
それがハイテンションの他の女の子達と違って、店としてはOKだったそうです。

やはり、そのテンションも一瞬の出来事で、仕事が終わり彼女と話をすると「暗い」・・非常に「暗い」。

話を聞くと、この一年間に客以外で話しをしたのは母親とその日の私と2人だけだった。
私には軽いウツ状態に見えました。

やはり・・・・・
何か失敗をしたときは、全てを出し切って周りの評価を受け入れてから自分で考えないと道は開けない。

深夜に3人で相談して、事実を隠す事で罰は逃れ成功したかのように思えたが・・・
一番大切な自分の人生においては、その判断が大きな失敗をしたことになってしまった。