今日は曇りときどき晴れ。今朝は上空に薄い雲が広がっていて、東の空に昇ってきた朝日が上空の雲を照らして空一面が明るく輝いていた。今朝の気温は10℃で、弱い西よりの風が吹いている。空気が湿っぽく、風がヒンヤリと感じられた。
今日は朝、2時間のテレワークをして出勤することにしている。いつもと同じ時間に起床すると、湯を沸かしてドリップコーヒーを淹れた。玄関のドアポストに投函された朝刊を取り出すと、新聞を読みながら、簡単に朝食を済ませる。その後、髭を剃って顔を洗い、定時よりも少し前の時間になったところで、業務端末に電源を入れて仕事を開始した。
日が昇ってくると、次第に日射しが強くなってきた。メールのチェックをしたり、電話でやり取りをしている内に、あっという間に2時間が経過した。テレワークの業務を終了して職場に連絡を入れると、端末をビジネスリュックサックに入れて家を出る。
上空には再び雲が広がっていて、しかも雲の厚みも増してきているようだ。日野駅から中央線特別快速電車に乗って新宿に向かう。電車を降りて、改札を抜けると外に出た。GW直前ということもあって、さすがに人出は減っているように感じる。
日中は曇りで、上空には雲が広がっているものの、薄日が射している。昼間の最高気温は24℃まで上昇した。都心では午前中から強い南よりの風が吹いている。湿度も高めで、少し汗ばむような陽気である。
職場に向かう前に、お昼を食べていくことにした。先日、「牛肉と下仁田ネギのすき焼き重」を食べた居酒屋「とく一」のある建物の2階と3階に居酒屋「十徳 二葉店」がある。
この店は居酒屋「とく一」の系列の居酒屋「酒処 十徳」の支店である。今日はこの店に入ることにした。
階段を上がっていくと、左手に店がある。3階は宴会場になっているとのこと。
店に入る。店内は入口から見て右手奥に厨房があり、厨房に面してカウンター席が8席直線上に配されている。その左手には間仕切りがされていて、その奥に6人掛けのテーブル席が5卓と4人掛けのテーブル席が3卓配されている。店員に案内されて、奥の4人掛けのテーブル席に座った。
卓上には各席毎に箸と紙おしぼりが置かれている他、醤油と七味、楊枝が置かれていて、テーブルの中央にはラミネートされたメニューが置かれている。席に座ると、店員がお冷やを運んできた。
お冷やを飲みながらメニューを見る。
裏面はテイクアウトメニューになっている。
店員を呼んで料理を注文した。注文したのは「愛媛宇和島風 鯛めし」である。ご飯を大盛にしてもらえるか聞いたところ、大盛可能とのことだったので、ご飯大盛で注文する。料理を注文するとお冷やを飲んで料理が出来るのを待った。
最初に小鉢が運ばれてきた。トレーの上に載せられた小鉢は日替わりで、今日は「白菜のおひたし」「味玉とワカメ」「ホウレンソウのおひたし」「レタスとポテトサラダ」の4種類である。
このうち、「味玉とワカメ」と「白菜のおひたし」を取った。小鉢を運んでもらって、ほとんど間を置かずに、今度は料理が一式載せられたトレーが運ばれてきた。トレーの上には「鯛の刺身」とお櫃、空の茶碗、味噌汁、タレが載せられている。
更に茶漬けの薬味とお新香が載せられた皿とダシの入ったダシ徳利が運ばれてきた。
ダシは魚介系の出汁である。
薬味とお新香は2つの窪みがついた小皿に盛られている。薬味は刻み海苔と白ゴマで、お新香はタクアンが3枚である。
お櫃の蓋を開けると、中には2杯分の白いご飯が入っていて、シャモジが添えられている。米は農家直送米とのこと。
紙おしぼりで手指を拭うと、まずはご飯を茶碗に盛る。お櫃に入っているご飯の半分を茶碗に盛った。
続いて、味噌汁を飲むことにした。味噌汁はワカメの味噌汁で刻みネギが浮かんでいる。
空腹の胃袋に味噌汁のダシが染み渡るように美味しい。ワカメが味噌汁にボリューム感を与えていて、食べ応えがある。刻みネギのシャキシャキとした食感がアクセントになっている。
味噌汁を半分くらい飲んだところでお椀を置いた。ここで、メニューを見て料理の食べ方を確認する。メニューに書かれた食べ方を見ると、「①鮮魚鯛を刺身で…」「②出し汁をかけてお茶漬けで」とある。そこで、まずは鯛の刺身を味わうことにした。
皿の上には、鯛の刺身が6枚並べられた割竹が置かれていて、ワカメとおろしワサビがトッピングされている。薄くカットされた刺身は、少し透けるような淡いピンク色をしている。
刺身には醤油ベースのタレが添えられている。タレには卵黄が浮かべられている。
タレの卵黄を箸で崩して軽くかき混ぜる。これに刺身を浸けてご飯を食べようとしたのだが、そこで、ふと、刺身を最初にご飯の上に載せてタレをかけて食べれば、もっと美味しいのではないかと考えた。
そこで、鯛の刺身を3枚ご飯の上に並べ、更にワカメを全部刺身の脇に添えると、タレを刺身の上から全部かけ、おろしワサビをトッピングした。
タレをかけた刺身は黄金色に輝いていて、とても美味しそうだ。お碗を手に取ると、さっそく刺身を食べながらご飯をかき込んだ。薄いと思った鯛の刺身はもっちりとした歯応えで、刺身の旨味にタレの旨味と卵黄の甘さが絡んで、かなり食べ応えがある。筋肉質の刺身はねっとりと舌に絡みつくような食感で、濃厚なタレの旨味に負けないほどの旨味が感じられる。
タレと卵黄が絡んだご飯もまた美味しい。なんだか玉子ご飯をかき込んでいるようである。ワカメも肉厚で、シャキシャキとした食感とおろしワサビのツンとした辛味がアクセントになっている。無心になってご飯をかき込みながら、鯛の刺身を堪能した。気が付くと、ご飯茶碗は空になってしまっていた。
再びお櫃からご飯茶碗にご飯を盛る。今度は残った刺身を3枚ご飯に並べ、薬味を載せた。更に残ったおろしワサビも全部載せると、その上からダシを出汁徳利から注いで鯛茶漬けを作った。
温かいダシをかけた刺身は少し熱が入って、うっすらと白く見える。さっそくご飯茶碗を左手で持ち上げると、鯛茶漬けを食べる。少し熱の入った鯛の刺身は、刺身よりも旨味が濃くなったような気がする。食感も少し変わって、もっちりとした歯応えの中にジューシーな味わいが感じられる。ゴマの香ばしさに海苔の風味が加わって、言葉にならないくらいに美味い。おろしワサビの辛味がアクセントになって、なかなかの食べ応えである。ダシの熱が入りやすいように薄くカットされたのだなと、ようやく気が付いた。
鯛茶漬けを楽しみながら、小鉢に箸をつける。最初は味玉とワカメである。味玉は1/4にカットされたものが小鉢に入っていて、ワカメが添えられている。
ワカメのシャキシャキとした食感に味玉の濃厚な黄身の旨味が美味しい。
もうひとつの小鉢は白菜のお浸しである鰹節が散らされていて、柚子皮がトッピングされている。
お浸しには醤油をかけて食べた。白菜はジューシーで鰹節の風味が食欲をそそる。柚子の香りが爽やかで美味しい。
お新香のタクアンも食べる。黄色いタクアンは味が濃くて、良い箸休めである。タクアンをかじりながら、鯛茶漬けをサラサラとかき込んだ。最後にお椀に残った味噌汁を飲み干して完食。出汁徳利に残っていたダシも飲み干してしまった。
コップに残ったお冷やも飲んでしまうと、席を立ってカウンター脇のレジで代金を精算した。店を出て階段を降りると建物を出る。途中の売店でアイスコーヒーを買うと、職場に向かった。
午後はデスクワークだったが、現場で事故があり、その対応で夜遅くまで仕事をする羽目になった。おかげで、今日は夕食を食べて帰ることにしていたが、ちょっと難しそうである。
とりあえず、現場も一段落して対応に目処が付いたところで帰宅することにした。明後日はテレワークの予定だったが、急遽、出勤して現場に行くことにした。端末は置いていっても良かったのだが、明日も何かあると困るので、端末を持って帰宅の途につく。
帰りの電車は予想外に混んでいたが、三鷹駅を過ぎる頃には車内も空いてきた。席も空いて、シートに腰を下ろすと、心地よい疲れが襲ってくる。眠気に身を任せて瞼を閉じると、気が付いたときには、既に電車は多摩川の鉄橋にさしかかっていた。電車が日野駅に到着すると、電車を降りる。
帰りにコンビニで夕食を買って、家路を急ぐ。上空には厚い雲が広がっていて、強い南よりの風が吹いている。冷たいものが額に降ってくるように感じられて、雨が降り出すのではないかと心配になり、早足で帰宅した。