( 宝登山@秩父 から続く )
再び長瀞駅まで戻ってくると、今度は線路を渡り、岩畳通りを歩いて荒川に出た。この辺りは荒川中流域で、川を挟んだ正面には「白鳥島」と名付けられた岩が見える。
川の左岸には国指定の名勝・天然記念物「長瀞岩畳」が連なっている。「長瀞岩畳」は隆起した結晶片岩が畳を敷き詰めたかの様に広がっている。荒川を挟んで「明神の滝」が見えた。
「長瀞岩畳」を歩きながら川の上流に向かう。
昨日の雨で荒川の川面は茶色く濁って見える。その両岸を切り立った岩肌が見事な景観を作り出している。正面に「秩父赤壁」が見える所まで来た。中国の赤壁になぞらえて名付けられた岩肌は地殻変動によって作り出された割れ目の壁である。
日中は快晴で、上空には雲ひとつ無い青空が広がった。昼間の最高気温は22℃で湿度が低く、乾いた北よりの風が吹いている。カラリとした暑さで、空気が心地よく感じられたものの、強い日射しが照りつけていて汗をたっぷりとかいてしまった。
「月の石もみじ公園」まで来ると、一旦川岸から南桜通りに上がった。公園のもみじはまだ濃い緑色で、紅葉までにはまだ時間がかかりそうだ。少し上流方面に向かって歩き、再び河岸に降りる。河岸は「長瀞岩畳」が無くなっているものの、茶褐色と白の縞模様が見られる盛り上がった岩場になっている。この石が「虎岩」である。少し歩いて行くと、大きな石が川端に鎮座していて、その頂上には金剛棒のような杖が岩に付き立っていた。
岩を廻って川面に近づく。土色に染まった川面は日射しを受けてキラキラと煌めいて見える。激しい流れで、濁流のような水面は少し怖い。折り畳まれるように褶曲して、トラの毛皮のような模様に見える虎岩は地下深部の高い圧力の下で形成されて隆起したものとのこと。
少し上流には秩父鉄道の荒川橋梁が見える。その手前の向い岸には長瀞ライン下りのAコースの親鼻橋乗船場所が見えた。
河岸から上長瀞駅に向かう。秩父鉄道の踏切を渡ると、警笛が聞こえてきた。親鼻駅方面から長瀞駅方面に向かう貨物電車が通り過ぎていった。
上長瀞駅近くの蕎麦屋でお昼を食べると、秩父鉄道に乗って一旦、長瀞駅に戻る。長瀞ライン下りを体験することにして、長瀞駅前の案内所でAコースのチケットを購入すると、Aコースバス乗り場から送迎バスに乗って、親鼻橋乗船場所に向かった。
乗船場所から舟に乗る。舟の舳先と船尾に1人ずつ船頭がいて、舟を操る。舟の両脇に席が設けられていて、ライフジャケットを着て席に座る。川面は後ろを振り返ることによって間近に見ることができる。カメラで写真を撮るにはかなり厳しい姿勢である。座ったのは進行方向右手の席である。後で考えると、「長瀞岩畳」を間近で見るには反対側に座れば良かったが、そこまで思いが至らなかった。
舟が岸を離れると、まもなく、進行方向右手に「亀の子岩」が見えてきた。
亀の形に見えるという「亀の子岩」は 川の流れに侵食されてできた自然のアートである。
Aコースの川下りは3キロコースを約15~20分ほどで下る。乗ってみれば、あっと言う間だった。やがて舟が「長瀞岩畳」にさしかかってくると、まもなく下船ポイントである。
先ほど歩いていた「長瀞岩畳」の岩肌が間近に迫る。「明神の滝」には小さい虹がかかっているのがみえた。
舟を下りると、長瀞駅に向かう。舟に乗って写真を撮るのはかなり難しかった。
長瀞駅に到着するとちょうどSLが到着するところだった。沿線には多くの観光客が詰めかけていた。
長瀞駅からSLが熊谷駅方面に発車するのを見送った後、今度は電車に乗って御花畑駅に向かう。御花畑駅に到着すると、電車を降りて西武秩父駅まで歩いた。お土産などを買って、西武秩父駅から電車に乗って帰宅の途に着く。だいぶ日も傾いてきて、空が薄暗くなってきた。
西武秩父駅からは西武秩父線と八高線、中央線を乗り継いで日野駅に向かう。日野駅に着く頃には既に夜7時近くになっていた。電車を降りて改札を抜けると駅の外に出る。上空には澄んだ暗い空が広がっていて、星が瞬いていた。昼間の陽気からぐっと気温が下がって夜風が冷たく、肌寒いほどに感じられた。
11月3連休の初日の今日は雨。今日は9時に起床した。カーテンを開けて窓の外を見ると、上空には白くて厚い雲が広がっている。しっとりと濡れた路面に出来た水たまりの表面を水紋が広がっていくのを見て、弱い雨が降っていると知った。団地の前庭の木々の枝が微かに揺れている。ベランダに出てみると、濡れた空気がヒンヤリと感じられた。
今日は午前中に先日購入した魚眼レンズ「OMシステム M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO」が自宅に配送されることになっている。コーヒーを淹れて、新聞を読みながらコーヒーを飲んでいると荷物が自宅に届いた。
さっそく開封する。中には注文した魚眼レンズ「OMシステム M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO」と納品書が入っている。
レンズの外箱がこれまで購入してきたレンズの箱に比べると、簡易なデザインの箱になっていた。これも会社がオリンパスからOMデジタルソリューションズに変わったことによる影響か。
箱の中には保証書と取扱説明書、レンズを入れる袋が入っていた。
ちなみにレンズケースはポケットタイプの袋になっている。これまで巾着袋だったので、これも意外である。
窓際でレンズキャップを外してみた。レンズキャップはフードの上から覆い被せるような構造になっている。
意外にも広角レンズ「OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO」よりもレンズが湾曲していなかった。
今日は生憎の空模様だが、今度こそ魚眼レンズを持って街中を歩いてみたい。そう思うとワクワクしてきた。
午後、買物のために外出する。日中は雨で、雨脚が強くなったり弱くなったりすることはあっても、間断なく雨が降り続く空模様となった。昼間の最高気温は17℃で湿度が高く、北よりの風が吹いている。外に出てみると、濡れた風がヒンヤリと感じられるものの、少し蒸すような陽気である。薄い上着を着て外出したが、途中で暑くなって脱いでしまった。
夕方、帰宅する。雨脚が強くなってきた。
深夜になって雨は止んだようである。
11月初日の今日は晴れのち曇り。今朝は上空に澄んだ暗い空が広がっていて、星が瞬いているのが見えた。東の地平線付近はほんのりと赤く濁ったような空が広がっていて、暗藍色の空との境界付近に淡くて薄い雲が広がっている。雲の下面はほんのりと朱色に染まっていて、暗い空に少し赤く染まった雲が浮かんでいるように見えた。今朝の気温は10℃で湿度が高く、西よりの風が吹いている。出勤のために家を出ると、湿っぽい空気が冷たく感じられた。風がヒンヤリとしていて、上着を着ていても肌寒いくらいの陽気である。駅までの道を歩いていると、用水路の方から水の流れる音が聞こえてきた。
日野駅に到着すると、ホームに昇る。今日はいつも乗っている電車が12両編成で、グリーン車が連結されていることを知った。さっそく4両目の乗車位置で電車を待っていると、東京行の電車がホームに滑り込んでくる。扉が開くと、2階建てグリーン車の2階席に昇った。席に座り、車窓を楽しみながら東京に向かう。昨夜遅く帰ってきたこともあり、眠りたいのはやまやまだが、こういう経験ができるのは滅多にない。いつもより高い視点からの風景を眺めながら新宿に向かった。
新宿駅に到着して電車を降りると、改札を抜けた。地下道を歩いて職場の近くで外に出る。空を見上げると、上空には薄く綿を広げたような雲が広がっていて、雲を透かすように青空が見えていた。風に揺れる街路樹の枝に鳥が止まっていて、鳥のさえずりが聞こえている。職場に着いて西側の窓から外を見渡す。上空の雲は薄明るくなった東京の市街地の先の風景を覆い隠すように多摩丘陵の先まで広がっている。次第に東の空が明るくなってきた。
日中は晴れているものの、雲の多い空模様となった。昼間の最高気温は22℃で湿度が高く、弱い北よりの風が吹いている。窓から外を見渡すと、上空の雲の合間に青空が広がっていて、薄日が射していた。お昼休みに外に出てみると、日射しが弱いものの、風が涼しくて心地よい陽気である。黄色く色づいた木々の枝が風に揺れていた。
午後になって次第に雲の厚みが増してくると、日射しも無くなった。
今日は職場の模様替えのため、夕方5時過ぎに帰宅する。地下道を歩いて新宿駅に到着すると、中央線快速電車の下りホームに昇った。平日の帰宅ラッシュの時間帯前だから、電車も空いているだろうという期待はあっさりと裏切られて、ホーム上はかなり混み合っている。しかし、まもなく来る電車は12両編成の通勤快速電車である。グリーン車を連結しており、座れる可能性は低いが、何とか乗り込んでしまえば、早く家に帰れると考えた。
電車がホームに停車すると、5両目のグリーン車に乗り込む。電車の車内も混み合っていたが、2階に昇るとビジネスカバンを通路に置いて、座席の背もたれの上にあるフックを掴んだ。グリーン車は電車の揺れも少なく、場所によっては車内空調の冷風が直撃して、涼しくて気持ちがいい。
電車が三鷹駅に到着したときに運良く座れた。席に座ると眠気が襲ってくるが、グリーン車で座れたことの気分の高揚感が勝って、眠ることが出来ない。電車が立川駅に到着すると、一旦電車を降りた。
改札を抜けると、駅北口にあるビックカメラ立川店に向かった。
先日、仕事の帰りにビジネスカバンのショルダーベルトが外れて、カバンが落ちた。ショルダーベルトの両端には金属製のフックが付いていて、これがカバンのDリングに取り付けてある。
この金属製のフックがカバンのDリングから外れたのである。
よく見ると、ショルダーベルトのフックの金具がえぐられたように欠損しているのがわかる。
レバーのバネの強さは弱くなっていないので、フックの金具の変形が原因なのだろう。
外れた側の金具だけでなく、もう片方の金具も欠損して変形していた。
荷物が少なければ問題が無かったのだろうが、最近は職場の業務端末を持ち歩くようになり、通勤時の荷物も重くなっている。カバンを落としてカバンの中に入っている業務端末を壊すようなことがあれば弁償ものである。
金具だけをショルダーベルトから外して更新するのが良いと思ったのだが、金具をベルトから外すのは難しそうだ。
ではショルダーベルトを買い替えるか。ビジネスカバンのメーカーである吉田カバンのブランドであるポーターのショルダーベルトをオンラインショップで見ると、1万円台で販売されている。かなり高い。
もっと安価で丈夫なショルダーベルトは無いかと思案してみると、カメラバッグのショルダーベルトが良いのではないかと思い至った。カメラバッグに重い機材を入れることを考えれば、カメラバッグのショルダーベルトはしっかりとした構造であることが期待できる。ちなみに、ハクバのショルダーベルトであれば、パッド付でもヨドバシカメラやビックカメラで1000円台で販売されている。
ちなみに自宅にもショルダーバッグ形式のカメラバッグはあるのだが、このバッグのショルダーベルトは取り外しが出来ないタイプの物で、ビジネスカバンに付け替えることが出来なかった。
今週の早い内にショップに行こうと思っていたのだが、今週は週初めからかなり忙しく、なかなかカメラ店に行くことが出来なかった。今日は強制的に5時過ぎに帰宅することになっていたので、時間がようやくできた。
買い物を済ませると、ビックカメラ立川店を出て、再び帰宅の途についた。
日野駅に到着すると、電車を降りて改札を抜けた。駅の外に出ると、傘を差すかどうか迷うような弱い雨がパラパラと降っている。上空には白いガス状の雲が一面を覆っていて、路面はしっとりと濡れている。雨の降り方を見ると、自分が日野駅に到着する前に本降りの雨が降ったと見える。湿った風がヒンヤリと感じられて、湿った西風が少し涼しい。ただ空気がシメシメとしていて、少し蒸すように感じられた。
家に着くと、さっそくショルダーベルトをビジネスカバンに装着することにした。
購入したのはハクバのワイドクッションベルトL「KSB-WC01L」である。
パッケージの紙を外す。商品はショルダーベルトと幅広のパッドで構成されている。
ベルトの両端に付いている樹脂パーツは金属製ではないが、アメリカ軍にも採用されるDURAFLEX社製のパーツを使用しているとのこと。
パッドは現在使用しているパッドに比べて大きいサイズとなっている。
さっそくショルダーベルトをビジネスカバンに装着する。古いショルダーベルトはパッドを取り外して、ベルト本体は処分することにした。