悠歩の管理人室

歩くことは、道具を使わずにできるので好きだ。ゆったりと、迷いながら、心ときめかせ、私の前に広がる道を歩いていきたい

デジタル簡易無線

2014-09-03 18:55:37 | ウォーキング

資格不要の無線機は、電波が飛ばないので、街中では役に立たないことが多い。
当会で使っているのがそれで、障害物がなければかなり飛ぶが、建物の陰、
山裾を回り込んだところではまったく通じないし、音も悪い。
アマチュア無線で使える要資格の無線機ならば、かなり遠方まで通じる。

そこで、理系はまったく不得意な私が、苦心惨憺してアマ無線に挑戦した。
直接試験を受けようと試験問題集や参考書を買って勉強したが、頭に入らない。
仕方なく、講習会に通い、2年前、4級アマ無線資格をやっと取得した。
同好他人との交信を楽しむというのが本来の使い方だが、私にはその趣味はない。
アマチュア無線は、交信には資格が要る。残念ながら当会には資格保有者がいない。
よって、無線機を使うと法律違反となってしまう。

使ってもばれないという話はよく聞くが、会としての使用において法律違反はできない。
そんな折も折、新たな情報に接した。気がつくのが遅かったのだが。

デジタル簡易無線は、平成20年8月に制度化、免許制に加え登録制度が導入された。
これによって、会で登録すれば、好感度の無線機が無資格で誰でも使える。
問題は、通常の無線機よりも1~2万円高いので、買い換えは、現在のところ難しい。
現機は、イベント会場や駐車場、店内など、見通し良いところならば十分使えるが、
当会のように移動しながら無線機を使う場合は、周囲の環境の影響を受ける。

あとは使い方だが、中継局のように間に入った人が、前方ないし後方に伝達する方法だ。
これが使いこなせれば、電波の飛ぶ距離をのばすことができる。もちろん制限はあるが。

例えば、列の先頭からA・B・Cと無線機を配置する。AからCに送信したが、Bに聞こえて、
Cが返事をしない場合、伝わっていないということだ。そこで、BはAが言ったことを、
Cに伝える。こうして、Bが中継者となって、AからCに指示が伝わるということになる。
同じ状況ならば、Cが応えても、Aに伝わらないので、再度Bは、Aに伝える。
周囲の環境によっては、CからAに伝わる場合もある。その場合は中継は不要になる。

こういう方法なら、微弱な電波でも、役に立つ可能性がある。

携帯電話でも通信はできるが、即時性に欠ける。また、山では通じないことが多い。
さらに、携帯の通信が電源の問題、その他、ポケットやリュックの中で着信に気づかない、
という場合もある。
実際、例会において、無線が通じないので、携帯で呼んでもでないことが多かった。
つまり、緊急の場合の役には立たないのが実際だ。

無線機の場合、電波さえ届けば、即、通信できる。例えば、下記のような場合はどうか。

先頭がスズメバチを発見。静かに後退、または迂回をしたい場合も大声は出せない。
無線機であれば、数秒で中間、後方その他に前方の状況が伝えられる。
これらを携帯で通信することを考えると、ほとんど役に立たないことがわかる。

いずれにしても、安全と責任を全うするため、できる範囲での努力をしたいと、考える。