『四千万歩の男』最終巻に入ったが、間に長岡弘樹の短編や、吉村昭の『間宮林蔵』、
安東能明の『撃てない警官』や『出署せず』、『15秒』を挟み、小休止となっていた。
いずれももっと他作を読みたいが、井上ひさしもかたづけないといけない。
その間、土浦のIWA事務所で、不要本を10冊ほどいただいてきた。
それまで、何となく避けていた「佐藤優」の『獄中記』他があり、読み始まった。
かなり有能な人らしいが、鈴木宗男がらみや、表情?からこれまで毛嫌いしていた。
読んでみると、知的な物事の捉え方や割り切り方に関心を持つようになった。
今も少しずつ読んでいる。日記風なので、少しずつでも、いつでも読める点がいい。
前置きはこの辺にして、伊能忠敬が二宮金次郎に意見をする場面が面白かった。
金治郎は、たくさん書けるからと大きなメモ用紙を使っている。
伊能は、小ぶりで扱いやすいのが良く、1ページ1項目にした方が良い。
後で利用するときに扱いやすいという言い分。これを「1頁1標」と言っており、
1頁には、1つの事柄に関することをまとめておく。1標とは、1測量点のこと。
以下本から抜き書き
甲宿問屋場前………………第1標
1度目の立ち止まり地点…第2標
2度目の立ち止まり地点…第3標
3度目の立ち止まり地点…第4標
乙宿問屋場前………………第5標
と命名する。…その地点でえた情報はすべてその頁に書き込む…。
いかにもウォーキングコース作成おける「コマ図」の作り方そのものだ。
先の「元気ウォーク~総和地区」でのコマ図が下。
簡単なものだが、作成の原理は似ている。1コマの中に、その地点の情報を書き入れ、
余計なことは書かない。
コマ図では、1ページを使う必要がないのと、上記のような一覧性が有効である。
これがあると、絶対とは言えないが、道を間違えることがない。