桜の花は各地で満開に咲き誇っているのに、つい先日国民の夢を担ってアメリカに渡ったWBCの侍ジャパンは残念ながら三連覇の夢と共に散ってしまった。
選手はそれなりに頑張ったお陰で決勝ラウンドにまで進むことが出来たのだが、やはり優勝して勝つためには首脳陣を含めて総合力が必要だったのだろうね。
プエルトリコに負けた瞬間ににほんの三連覇の夢は消えたのだが、何んと言ってもいただけなかったのは8回のダブルスチールの失敗の瞬間である。2塁走者の井端に緒方コーチが肩を抱き耳打ちをしていた時、これはダブルスチールやるなと思った。しかしベンチの山本浩二監督からは「行けたら行け」なんて曖昧な指示が出ていたとは。やるならやる、やらないならやらないとあそこは明確に最初から決めとくべきだろ。内川が飛び出してしまうのは無理もない。内川は自分の責任を涙を流しながらお詫びしていたのに対して、監督の方はどこか他人事のようなコメント。監督ならあそこの失敗は全て自分が悪いんだと言い切って欲しかった。
今回のWBC侍ジャパンの首脳陣は現場を離れて隠居中の山本浩二さん、ギャンブル好きでもっか初孫が生まれてジージ顏になり切ってしまっている東尾さん、テレビ解説者の与田さんらじゃどうしても戦う軍団のイメージからは程遠いものがあった。それを各選手の頑張りであそこまでなんとか駒を進めることが出来たんだと思う。全ては結果だ。もし三連覇でも達成していたらいろんなこともとやかく言われることもなかったろうに。
キャンプ中に夜のバットを振り回してフライデーされてしまった杉内や涌井も三連覇を達成していたらそのくらいのこといいんじゃないかいに扱いだったと思う。
今回の侍ジャパンにはメジャーリーガーが一人もいなかったが、もし松井秀喜が特別に参加でもしてくれていたらどんなにか面白かっただろうに。4年後のWBCはどうなるのかわからないけど今回のテレビ中継の解説者として絶賛された桑田真澄氏を監督に大抜擢ってのもありかもしれないな。