南野島男のGood Times

日常感じたことを面白おかしくエッセイ風に書きつづります。
これぞ笑いと勇気の玉手箱!

市民権を得たSM

2008-05-29 18:40:56 | Weblog
先日ある店で隣りから聞こえてきたカップルの会話。
「俺はMだけど、お前はSだよな?」
「もちろん私はSだけど、あなたはやっぱりMね」」

人前で大きな声で喋るようなことじゃないだろうとあきれながらもどんなカップルかと近づいてみたら、お揃いのTシャツを買おうとしていたことが分かった。
そうだよな、ここはユニクロだもんな。

最近テレビの影響なのか、「私って意外とSなんだ」とか何のためらいもなく自己紹介代わりに言う奴もいるし、平気であなたはSですかそれともMですかなんて質問する奴もいる。
会話の中でもちょっと強めの表現しようもんなら「Sだったんだー」と決め付けられるし、忍耐強かったりするとMという言葉でひとくくりにされてしまう。
しかも初対面でその人と親しくもない時に星座や血液型じゃあるまいし、SMの話題も当たり前のように出される。

SMとは(S)サディズム、(M)マゾヒズムといったいわゆる性的嗜好を区別するもので、蝋燭で攻めたり、鞭で打ったりする変態プレイをするのが好きなのか、されるのが好きなのかということなのである。
今やお笑い界でもレイザーラモンHGやにしおかすみこがSMをネタにして大流行させたために、SMに対する認識が全く変ってしまった。
本来SMに興味あることすらひたすら隠しながら趣味を持ち続けるというのがその世界の実態だ。
それを何のためらいも恥じらいもなく「私は男性を鞭で叩いたり、縄で縛ったり、靴で踏みつけたりしたりする変体プレイで性的興奮を覚える人間なんです」と人前で暴露してることと同じになる。
さんまの人気番組『恋のから騒ぎ』でもSの奴、Mの奴の呼びかけにみんな普通に挙手していたが、一昔前なら、お前ら自分のそんな性癖さらすなよの声がかかるところだが、今の世の中では明るい性格、暗い性格くらいの次元のものでしかなくなっているのだ。
今に会社の入社試験の面接会場でも「私はどちらかといえばMですので、どんな仕事の苦労も耐えて頑張れる自信があります!」なんて女子大生も出てくるんだろうね。
久しぶりにテレビで『スーパーマン』をやっていたが、彼のシャツの胸には何故かSのマークが付いている。
スーパーマンって意外にSだったのね(違うだろ!)
ユニクロ的にはあの体型なら明らかにLLってところだろうに。








サザンオールスターズ休業

2008-05-22 19:03:24 | Weblog
サザンオールスターズが無期限の休業を宣言した。
サザンくらいのバンドになると各局の報道ニュースとして取り上げられるし、レコード会社の株価にまで影響力を持つ。
一般人的発想で考えるとCD出せば超売れるんだし、コンサートだってやればチケットが取れないくらいの人気なんだし、まず休むなんてもったいない。
そこは僕ら素人が当たり前に考えたって理解できないような、天才桑田佳祐の思いがあるのだろうし、はたまた桑田とプロダクションの奥深い営業的戦略なのかもしれない。
いずれにしても今回のニュースは一日にして日本列島を駆け巡り、サザンの曲のリクエスト、ダウンロード、カラオケのアクセス等などの爆発ぶりは、狙い通りといえば狙い通りである。
予想以上の反響で、同時告知した新CDの発売とラストコンサートの売り上げは、余分な広告を打つまでもなくなった。
そして、その後に待っている大どんでん返しが「サザン休業宣言撤回!」
でもこれって案外あったりするのがサザンオールスターズであるというか、そう信じたい。
以前、民主党の小沢代表が突然辞任を表明し、世間を騒がせるだけ騒がせて、多くの民主党議員の同情も集め、気がつけば辞任撤回してあれは何だったの小沢さんというドラマがあったが、あれとは明らかに質が違う。

サザンの30年という歴史の中にはいろんな事があったとは思うが、ギターの大森を切り捨てた桑田の判断は正しかったと思う。
あのまま大森がサザンを続ければコンサート会場はやがて異常な3色旗だらけになっていたかもしれないし、流石の桑田佳祐さえ洗脳されてしまいかねなかった。
下手すればサザンとデフテックのコラボなんて最悪のCDまで作られてしまうところだった。
宗教に洗脳され、挙句の果てには魔薬物に手を染めたメンバーがいたという事実は消すことは出来ない過去であるが、そんなことはもうどうでもいいくらいに国民的バンドであるサザンオールスターズには、誰もが永遠に歌い続けて欲しいという気持ちがある。
「みんなのうた」で休業から戻ってきた時の感動をを上回る、熱いカンバック曲を心から待ち望み今回の休業宣言を受け止めたいと思う。







年金と消費税

2008-05-20 21:24:07 | Weblog
20歳を超えた今の若者たちの最優先支払いは携帯代である。
携帯代を払わずに電話会社に利用を停められるのは命を奪われるより耐え難いらしい。
身分的にプー太郎であろうとニートであろうと「金なんかねーんだから停めたきゃ停めればいいさ」なんて開き直りはこと携帯に限ってはない。
そんな彼らが国民の義務である年金を納めることはまずありえないし、そもそも20歳になったら国民年金を自分も払わねばならないなんて知識すらない。
定職をもたないお兄ちゃんやお姉ちゃんたちがコンビニのバイトでやっとのこと稼いだ金で「これで今月の国民年金料14400円がどうにか払えるぞ!」なんて言葉は地球が崩壊しても今の日本では在り得ない。
このまま行くと年金未納率は増えるばっかである。

折りしも国民年金(基礎年金)を徴収せずにみんな税金から支給しようという案が出てきている。
そうすれば誰も毎月14400円もの年金保険料を払わなくてよくなるし、お年寄りなれば誰もが皆公平に年金が受け取れることになる。
もちろん携帯命の若者たちも、もともと心配なんかしてはいないが年金支払いの心配はなくなる。
その代わり使った携帯代にかかる消費税を今の5%から10%~15%になることを我慢すればいいだけの話である。
彼らにとっては携帯代の支払いが15%上がろうが命を捨ててでも払う勘定科目なのであるから気にすることではない。
そもそも今の日本の5%とという消費税率は諸外国と比べたら以上に低すぎる。
ノルウェー、デンマーク、スウェーデンなんて25%当たり前、フランスだってイタリアだってアメリカだってみんな10%以上の税率である。
こんだけ日本の年金は崩壊寸前なのであるから、この際消費税を切り上げて金つくるしかないのでは。
だいたい僕は年金手帳のあのオレンジ色が気に食わない。
40年近くかかって払い続ける一生の通い帳にしては、無駄に明るいというかレスキュー隊の制服の色みたいなあの色が好きになれない。
年金が税金で払われることになればあの手帳さえいらなくなるし、僕の机の引き出しの重要物保管箱がずいぶんと落ち着きそうだ。

しかしこれらの構想も今の政府のままでは実現は難しい。
フジテレビのドラマ『CHENGE』の木村拓哉みたいな総理でも出てきてスパーっとやって欲しいものである。





スーパーのオバサン怖い

2008-05-15 16:59:10 | Weblog
今日トレーニングジムの帰りにスーパーに寄った。
入口でショッピングカゴを取り店内を歩いていたら、見知らぬオバサン(いかにも大阪のオカンって感じの)が急に僕に近づいてきて
「あんた、そのカゴよこしんしゃい!」
「はっ?」
「そのカゴばさ」
分けが分からなかったけど取りあえずそうするしかないと思い、そのオバサンに僕は手に取ったばかりのカゴを渡した。
仕方ないからもう一度入口に戻り、別のかごを取って買い物をしていたら、さっきのオバサンと目が合った。
「あら、あんた店の人じゃなかったと?」
「アララ、私はてっきりお店の人かて思ってさー」
普段はジムの帰りにスーパーに寄ったりはしないんだけど、今日はたまたま寄ってしまったのが悪かったのか、上下のトレーニングウェアーのままで店内をカラのカゴ持って歩いていたのがまずかったのか。
それにしても「よこしんしゃい!」とは僕はよう言わんわ。
どこかで見たことのある顔だったけど、そういえば吉兆の女社長と和泉元彌の母親和泉節子さんによく似たオバサンだった。

以前はスーパーの駐車場で停車して運転席に座っていたら、急に助手席のドアが開いて、大きな袋をかかえたこれも大阪風のオバサンが乗り込んできた。
びっくりした僕と目が合ったそのオバサンは「えーっ!」
当然それはこっちの台詞のはず。
もう一台先に停まってある自分の旦那が乗る車と間違ったことに気づいたのだろう一目散に僕の車から出て行った。

しかしよくよく考えてみるとこのオバサンたちに共通しているのは、どちらも決して謝る素振りひとつ見せない威風堂々とした態度だ。
そういえば吉兆の女社長の先日の謝罪会見でも謝るというより「もったいないから」というコメントの方が何故か強調されていたように思う。


パンダよりオラウータン

2008-05-05 17:51:45 | Weblog
上野動物園のパンダ(リンリン)が22才でなくなった。
目玉のパンダがいなくなり、パンダに頼りきっていた上野動物園としては何とか次のパンダをと望んでいるところだろう。
タイミングよく中国の胡錦濤主席が明日に日本にやって来るが、今回の外交の目玉にこのパンダレンタルの話が上がるらしい。
中国にしてみればまだ何も解決していない中国餃子の問題やチベット問題に触れさせない絶好のチャンスである。
しかもレンタル料の1億円は取れるし、貸しは作れるしと思う壺。

確かに上野動物園にパンダがいないのは寂しい気もするけど、今の東京都の財政を考えると高いレンタル料のような、しかもパンダよりももっと大事な話を胡錦濤さんとはしなくちゃいけないのではないのか福田さん。
福田首相としては支持率どん底の状態から少しでも回復するためにもどうしてもパンダの話を自分の力で決めたいのかもしれないが、福田さんのイメージはパンダと言うよりどうしてもオラウータンだ。
石原都知事はパンダなんていらねえよと例の石原節をかましてくれたが、確かにパンダがいないならいないで上野動物園も創意工夫して旭山動物園みたいに頑張ってパンダ依存症からの脱却を図るべきかも。
もし今回の日中首脳会談で胡錦濤さんが「パンダ貸したげるからその代わりに餃子の事はなかったということで」なんて条件が内密に交わされでもしようもんなら大変なことだ。
日本にはパンダが全くいなくなったわけじゃない。
和歌山や神戸の動物園にはまだ8匹もいるんだから、あえて今回の胡錦濤主席の前ではパンダのパに字も出さないようにしてはどうだろう。
結局最後までパンダの話は出さずに、強気の姿勢で言いたいことを中国側に伝える福田首相の姿が見たいものである。 
それこそ、どん底状態の内閣支持率も上がるだろうし、『パンダ外交封印し、オラウータン外交に切り替え』なんて高い評価を受けるはずだ。


夢のマイホーム

2008-05-04 21:49:48 | Weblog
最近やたらテレビCMが多いのがパチンコのCM。
ペヨンジュンがいきなり出てきて雪投げを始めたかと思うと、パチンコ「冬のソナタ」である。
山本譲二が「ピヨンじゃないよ」と歌ったり、競馬や源さんなどの新機種の宣伝が毎日のように流れる。
ひところはアリコジャパンが「ガッチリ、ガッチリ」と朝から晩まで数多くの有名タレントを使いCMをやりまくっていたが、そのお株をパチンコが奪った感じである。
そして、ゴールデンウイーク中ということでそうなのか知らないが、ハウスメーカーのCMの多いこと。
何とかハウス、何とかホームとここまで競争するかってCM合戦を繰り広げている。

そんな中、ちょいとしたことがきっかけでこの僕がハウスメーカーの住宅展示場に足を運んできた。
何でもそこのメーカーは他社にはない「蔵がある家」というのが売りで、ちょうど昨日がグランドオープンということだった。
住宅展示場なんて来たの何十年ぶりだろうか、各メーカー自慢の夢の様なマイホームがズラート立ち並んでいたのは豪華絢爛であった。
はっきりいって「住むための家」というよりか、「売るための家」が並んでいるというのが僕の印象であった。
目的の蔵のある家は一番奥にあった。
玄関を入ると5名ほどの営業の方々がいて笑顔で対応してくれた。 

大工さんはそれを「家」といい、ハウスメーカーはそれを「商品」という。
建築家はそれを「作品」と呼ぶが、不動産屋の店頭では「物件」になる。
蔵のあるモデルハウスはまさに豪華な商品という感じであった。
住宅とはそもそも建築費の30%~40%はいろんな経費が乗せられているわけでこの商品が4000万円するならその内少なくとも1200万円は、朝から晩まで流されているCM料(最近は松井選手と吹石一恵)、モデルハウスの維持管理費、多くの営業マンの人件費、豪華なカタログ、その他いろいろの建築費以外のものが入っている。
世の中みんなこういう構造なのであるが、意外と多くの人がこのことを忘れてしまっている場合が多い。
特に生命保険なんて驚くなかれ半分以上はCM料と人件費だもんね。
しかも人生の中で家の次に高い買い物なのに展示場に家族で来て実際に見てみたり、よそと比べたりもしないで契約してしまうから不思議である。

昨日僕を案内して説明していただいた新人営業マンのSさん、お土産までもらってありがとうございました。



   




いくらで車の運転やめますか

2008-05-03 00:22:21 | Weblog
暫定税率が復活するために5月1日からガソリンがまた上がる。
リッター160円近くに跳ね上がりドライバーは嘆いている。
しかし、暫定税率が復活したからって所詮元の価格に戻ったわけだし、期限切れの後の束の間の幸せを忘れてしまえばいいことだ。
問題なのは暫定税率ごとき総選挙があって自民党が大敗すればどうにかなるよなちっぽけな値上げではなく、産油国そのものが原油の価格を上げるということだ。
近い将来1バレル200ドルくらいになれば、日本でガソリンを入れようと思ったらリッター250円とかなってくるはずだ。
暫定税率の復活で25円上がるなんてまだまだ可愛いもんだ。
どこかの調査によればリッター300円になっても62%の人は運転を止めないそうだし、リッター1000円になっても26%の人は車に乗り続けるそうだ。
もうそうなれば停めてある車からのガソリン盗難事件が日常茶飯事になるにちがいない。
ほんのちょいと目を離したスキにガソリンを抜かれたりするから、おちおち違法駐車も出来なくなる。
タバコがいくらまで値上がりすれば禁煙するかというアンケートを聞いたことがあるが、どうしてもやめられない愛煙家はたとえ1箱1000円になろうが吸い続けるそうである。
もしタバコが1箱5000円くらいになれば、今まで愛煙家の間でなされていた「もらいタバコ」なる行為もそう簡単には出来なくなる。

「ごめん、タバコ持ってる?」
「おいおい、1本いくらすると思ってるんだい!」

ガソリンだってリッター1000円になれば急発進や急停車する人ももったいなくてほとんどいなくなるし、アイドリングなんて死語になってしまうはずだ。
信号待ちではバスの運転手みたいに誰もがエンジンを切って待つという光景が当たり前になるだろうし、ある意味地球温暖化対策には一役買うことにはなるかもしれない。
来月6月からは後部座席のシートベルトもいよいよ義務化される。
もうこうなったら後部座席には人は乗せないことだ。
そうすれば燃費もずっと良くなるし一石二鳥である。

今年のゴールデンウイークはガソリンの値上がりを気にして遠出を避ける人が多いそうだが、暫定税率の値上がり分くらいでそんなこと行っていたら来るべき1バレル200ドル時代を生き抜くことは出来なくなる。
そうは言いながらも、僕も4月30日にガソリンスタンドに行って満タンにして来なかったことを今さらながら後悔している。