独裁者安倍晋三が掲げる安保法案は間もなく数の力にものを言わせ国会で成立させてしまわれようとしている。
今の日本には民主主義などという言葉は通用しない。北朝鮮並の独裁政治が堂々と繰り広げられ全ては権力を握ってしまった安倍自民党とコバンザメの様に政権与党にしがみつく公明党で好き放題に動かされている。
明らかに憲法違反の集団的自衛権を盛り込んだ戦争法案は決して成立させてはいけないと反対する野党や民衆の声など無視して来週には決めてしまおうという構えだ。
国会の周りでは大多数の民衆が反対デモを繰り広げるが、やはり権力の前では何の抗力もないのか。何万人、何百万人が反対行動を起こそうとたった一人の権力者がやると決めれば決まってしまう国なんて民主主義国家でも何でもない。
戦争もそうだが、原発もTPPも沖縄基地も消費税増税も多くのまともな国民は全てに反対しているのだ。それを利権のためか知らないが安倍政権だけが推進している。国民の声を無視して。
もしこの戦争法案が通ってしまえば日本は戦争が出来る国へと逆戻りし平和憲法は壊され安倍晋三らが制定する危険憲法へと変えられて行く。
戦後70年に渡り長いこと守り続けてきた日本の平和は終了することになる。これからは戦争によって多くの若い生命を失うことにもなるだろうし、罪もない他国の子どもたちを日本人が殺しに行く時代が始まる。
権力を握る政治家により始められる戦争で犠牲になるのはいつの世も罪もない未来ある子どもたちだ。戦争を始める政治家たちが戦場に行くことはない戦場で生命を無意味に散らされるのは未来ある若者たちなのである。
先の大戦そして敗北で学んだはずの日本はどうなってしまったのだろう。確かにほとんどの日本人は戦争は反対のはずだ。しかし戦争を決めるのは政権を握る政治家だ。戦争を始めようとする安倍政権は国民の支持など得ないで権力を握ってしまいその結果として暴走政治を好き放題に進めているに過ぎない。
腐りきった民主党政権に嫌気がさし政治不信に陥った国民の政治離れが進んだ時に行われた選挙には有権者の半数しか投票に行ってなく、しかも投票にいった有権者の半数しか自民党には投票していない。今の政権はわずか有権者の4分の1の支持しかないのに権力を握ってしまう結果となった。
来週には多くの国民が反対しようと戦争法案は可決されてしまう。
その安保法案の成立を強く望むという議会決議を全国でもいち早く決めたのが長崎県議会であった。この報道を聞いた時は我が耳を疑った。
長崎県議会も勢力的には自民公明が多数を占めていることは承知しているつもりだったが、まさか長崎の県議会の議員までもが戦争に賛成することはないとタカをくくっていた。
今年の県議会議員選挙では集団的自衛権の行使を容認する自民党議員は長崎では勝って欲しくないと個人的にはそう願っていた。しかし長崎でも有権者はそんな自民党には入れたくはないから選挙には行かない。投票にいった有権者も野党が統一していないために票が割れて結果的には自民公明の勝利になってしまった。この選挙でも僕は思っていた。自民党議員に投票するのならそれは戦争さんせいを意味すると覚悟して投票しろよと。
しかし、自民党立候補者の誰ひとりとして憲法違反の集団的自衛権については触れることなくはぐらかし、景気対策だの子育てだの庶民に優しい政治だの耳障りのいい演説しか垂れなかった。この春の県議会議員選挙での争点は集団的自衛権にしなくてはおかしかったのだ。
原爆を憎み戦争を誰よりも反対し平和を誰よりも守ることに努力してきた長崎県民は戦争を容認する自民党に投票することはないはずと僕は信じていた。
しかし結果は戦争推進の自民党の勝利。この時点で長崎県民の愚かさを僕は痛感した。口では平和平和、許すまじ原爆とか歌いながら平和活動を行いさも戦争は二度と起こしてはいけないと心に誓っているように見せかけ、いざ投票するのは戦争を出来る国に向かおうと邁進する自民党なんだから呆れてものが言えない。全国の多くの県が自民党が勝とうとも長崎と広島の県民だけは自民党には勝たせないという姿を信じていただけに情けなかった。
案の定今回の長崎県議会の議決は安保法案に賛成というものであった。県民の意思を代弁する県会議員が戦争賛成ということは長崎県民は戦争賛成ということなのである。
今年は被爆70周年という節目の記念すべき年でもあるのに、その年に今までの積み重ねてきた平和を守る尊い心が根底から壊されてしまった。今年の平和祈念式典ではどの面下げて参列したりするのかと思う。長崎の人がいくら綺麗事を並べたところで腹の中では戦争賛成なくせにと思われてもしょうがない。
端島が世界遺産に決まり県全体が異常に浮かれているが、安倍政権が力で勝ち取ってくれたお礼の意味も込めての賛成決議とも考えられるが、個人的には酷い環境の中で強制労働を強いられた炭鉱島が世界遺産になっても両手をあげて喜べる気分ではない。
この決定には安倍晋三の臭がプンプンするし、何より端島を軍艦島、軍艦島といかにも戦争をイメージさせる名前を強調させられているようで嫌だ。利権まみれの東京オリンピックが今でも賛成できない気分にも似たものがある。
長崎にもまともな県民はちゃんと存在する。自民党に投票することがこういうことだと初めて思い知った人もおられるだろう。二度と被爆者を出してはいけないと叫んでいる人たちも安倍晋三は核武装も考えにはある政治家であることくらい知っておくべきだ。全国の人たちから長崎は今どう見られているかといえば徴兵制が施行されれば真っ先に自分の子供を差し出す覚悟だろうね長崎の県民はと言われても仕方ないのだ。
今回の長崎県議会の議決を故永井博士が知ったならばさぞや天国で嘆き悲しんだことだろう。