南野島男のGood Times

日常感じたことを面白おかしくエッセイ風に書きつづります。
これぞ笑いと勇気の玉手箱!

今さらジロー

2008-02-24 22:12:06 | Weblog
昨日からニュースに再び登場して世間を騒がせているのが三浦和義氏。
久々の登場と言っても27年ぶりだから今の若者たちからすれば誰のこっちゃの話である。
今の若者からすれば、「ああ、サッカーのJリーグで年くってんのにまだまだ現役で頑張っているキングとかカズと崇められている人のこと?」
「あの人こんな過去があったんだ!」なんてことにもなりかねない。
キングカズこと三浦知良にしてみれば本当に迷惑な話である。
しかも『いわゆるロス疑惑』という固有名詞にもなっている遠い昔の事件は、日本では裁判も終了し日本人の記憶からは消え去ってしまっていた。
それを何で今さらジローというか、いまさら『いわゆるろすぎわく』なんだ。
アメリカにはよっぽど執念深い刑事でもいるのか、はたまた代々引き継いだ遺言状にでもあってその子孫が三浦逮捕に使命を燃やし続けてきたのか事実は分からない。
外国人が起こした事件を27年たっても自分の信念を貫き追い続ける行動力は何とか日本人拉致問題の解決にも向けてはいただけないもんか。
今のブッシュ大統領なんか日本人拉致問題のことなんて完全に忘れ去っている。
横田さん夫婦が直接会ってお願いしたあれは何だったんだろう。
それこそ今回のロサンゼルス警察の執念めいたお力を借りれば拉致問題も少しは進展しそうな気がする。

ほとんどのメディアでも今回の報道に対して「今さら・・・」という感じで伝えている気配がするが、視聴率が取れる見込みがあるため明日からのワイドショーは『懐かしのいわゆるロス疑惑』一色が予想される。
この降って湧いたようなニュースに一番喜んでいるのは防衛省かもしれない。
今回のイージス艦の事件があっという間にうやむやにされてしまいそうな状況に喜ばないわけがない。
防衛省を徹底的に追求しないといけないし、これからという時にテレビはそのほとんどの時間を『いわゆるロス』にあててしまうのである。 
みのもんたも、古館も、クリステルも、ニュース23も、ZEROもこぞって明日からは『いわゆるロス』を神妙な顔を作って語り始める。
いくら視聴率が取れるからって今はイージス艦だろう!それに中国のギョーザのことだってもっと大事な事があるはずだ。
キングカズじゃないけど今さら「ミウラカズヨシ、ミウラカズヨシ」って鬼の首でも獲ったような加熱した報道は控えて欲しいものだ。


ラウンド・ミッドナイト・グラミー賞

2008-02-12 11:14:58 | Weblog
今回の記念すべき50回目のグラミー賞の年間最優秀アルバム賞は多くの予想を裏切りハービー・ハンコックの「River: The Joni Letters」が受賞した。
予想では蟹江敬三、いやカニエ・ウェスト、もしくはエイミーワインハウスが有力だったのに、最後の最後にハービーがいただいちゃった。
しかし、そのハービー、自分ではたぶん確信していたのか、受賞スピーチの原稿まで用意していたところは流石だった。
総合部門でのしかも最優秀アルバム賞でJAZZのアルバムが取るというのはあまり記憶がないし普通ではありえない。
しかもあれだけ力入れてた本命の蟹江敬三がいただけに、それでも自分が取れる思い込んでいたハービーが凄いと言うしかない。
ハービー・ハンコックといえば映画『ラウンド・ミッドナイト』の音楽が忘れられないが、あの頃からするとハービーも随分老けたし太った。
あの映画ではアカデミー作曲賞をハービーが受賞したが、主演のデクスター・ゴードンに負けないハービーの演技力も光っていた。 
あの映画はJAZZファンには本当にたまらない映画だったのは、映画のライブシーンでの演奏者がビリー・ヒギンズ、ウェイン・ショーター、ロン・カーター、トニー・ウィリアムズ、フレディ・ハーバードといったメンバーだったところだ。
あれから22年、まさにJAZZ界の巨匠になってしまったハービー・ハンコックだが、巨匠が取るべくしてとった最高の賞だったといえる。



神秘的な緑の炎

2008-02-01 01:04:45 | Weblog
炎には様々な色がある。
めったに見る事はないが、僕は一度だけ神秘的な緑の炎を見たことがある。
あの日見た緑の炎は今でも忘れることはない神秘的な色だった。 
今からさかのぼること何十年昔、僕がまだ小学生だった頃の話。
好奇心が強い2つ年上の兄貴は、自分の理論に基づけばオナラは必ず燃えると僕に自慢げに話した。
そんなもんやってみらんと分からないということになり、僕ら兄弟はオナラの点火実験を計画し、焼き芋を腹いっぱい食い込み実験のための体調作りを行い陣痛を待った。 
そしてその時が訪れようとしていた。
世界陸上の織田裕二じゃないけど「きたー!」と兄貴が叫び、すかさず僕はマッチを用意した。
第一発目のオナラはパンツをはいたままだったから、ガス濃度が薄れてしまったのか点火しなかった。
こうなったらと、兄貴はおもむろにパンツを脱ぎ捨てヨガの達人みたいなポーズで肛門を天井に向けた。 
そして第二発目の陣痛がきた。
すかさず僕はマッチをすり兄貴の肛門に近づけた。
「あちちっ!」
肛門に近づけたマッチの火が兄貴のタマタマ袋を直撃してしまうというアクシデントが生じた、というより兄貴のあまりにも馬鹿らしい姿に可笑しくなってしまい手元がくるってしまったのだった。
そして3度目の正直。
勢いよく放たれた高濃度のオナラはマッチの火に引火し、なんと緑色の炎を放った。
部屋を暗くしての実験だったからそれはそれは美しい緑色の炎だった。
僕は心の底から感動したが、兄貴はそれ以上に感動したらしく、部屋中を駆けずり回った。
というより着火の瞬間に肛門を火傷してもがいていたのだった。 
それでも体を張った実験により、オナラは燃えることが実証できたし、その色は緑色であることを僕らは学ぶことが出来た。
子供の頃に見た神秘的な緑色の炎、今でも脳裏に深く焼きついている。