秋は、夕暮。夕日のさして、山の端いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁などの列ねたるがいと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず。~「枕草子」清少納言
見わたせば 花ももみじも なかりけり
浦のとまやの 秋の夕暮れ 藤原定家
裏をみせ 表をみせて 散るもみじ 良寛
形見とて 何か残さん 春は花
夏ほととぎす 秋はもみじ葉 良寛
見わたせば 花ももみじも なかりけり
浦のとまやの 秋の夕暮れ 藤原定家
裏をみせ 表をみせて 散るもみじ 良寛
形見とて 何か残さん 春は花
夏ほととぎす 秋はもみじ葉 良寛