天地を 照らす日月の 極みなく あるべきものを 何をか思はむ 

わびぬれば 今はたおなじ 難波なる みをつくしても あはむとぞ思う

七夕

2012年08月24日 | 秋は夕暮れ
荒海や 佐渡によこたふ 天河

芭蕉がこの句を詠んだのも新暦に直せば1689年の8月24日頃。19年に一度の同じ月夜。今頃の天の川は、夜半前に西から北の高空を通って、北東の空に「よこたふ」ように流れます。初夏、新暦7月7日頃は、夜半過ぎに東に出て、午前3時頃に真上から南の空にかけて立つように流れます。旧暦七日は上弦の月夜。夜半頃沈み、沈み際は桂色の舟に見えます。

夕星も 通ふ天道を いつまでか 仰ぎて待たむ 月人壮士
秋風の 清き夕に 天の川 舟漕ぎ渡る 月人壮士
天の原 行きて射てむと 白真弓 引きて隠れる 月人壮士
黄葉する 時になるらし 月人の 桂の枝の 色づく見れば
天の海に 月の舟浮け 桂楫 懸けて漕ぐ見ゆ 月人壮士
天の海に 雲の波立ち 月の船 星の林に 漕ぎ隠る見ゆ