マジンガー通信

多分500万人に1人くらいの割合でしか役に立たないシトロエンC4にまつわるお話など。

これは本物かもしれません

2008年04月30日 | 車好き話
最近、足の車を探している父のお遣いで色々と車屋を回っています。
先日はアルファロメオ横浜フィアット500を見に行って来ました。
私も奥様と結婚する前にバルケッタを買おうとしたり(直後にお子ちゃまを授かったので無期延期に)
一昨年もパンダを真剣に検討していた事があったので(定員4人なので断念)
私にとってフィアットは常に擦り続けているブランドだったりします。

500は先月から雑誌でもの凄い数の特集が組まれているのですが、
で、グレードは?値段は?色は?と思ってしまう雑誌でありがちな
宛てがわれた車に乗って、感想を書いただけなのがバレバレな
買おうと思っている人には何の役にも立たない記事ばかりなので
(プロ話の続きですが、”この人、自分で車買った事無いんじゃないの?”という記事が本当に多いですよねぇ)
普段は予備知識を得てから車屋へ行くのですが、今回は何も無い状態で行って来ました。


話は新型500に戻りまして

お店に入ると感じの良い30代前半くらいの男性が相手をして下さって、
先ずは父親の買い物である事と、指名なのにあまり良く知らないという事を伝えて、
1からレクチャーを受ける事にしました。(父に説明しないといけないので細かいです)
驚いたのは営業さんが開口一番にアピールされたのが安全性がとても高いという事。
やっぱり話を聞きに来た甲斐がありました。
その方も仰っていましたが、後で調べるとEURO NCAPの5スター(最良値)を取っているとか。
様するにC4と同じくらい安全な車だという事だそうです。
それから燃費もそこそこ良いですよ(15.6km/L、羨ましい・・・)という事でした。
私が一番気になっていたのが作りがチャチいんじゃないかという事。
最初の印象が、やはり私は内装マニアなのか、センターパネルのエアコンのボタン回りが
マーチにそっくりに見えたので、あの程度なんじゃないかと思ったのです。
乗っている方には申し訳ないですがマーチは走りから仕立てから素材から余りにヘボ過ぎて
日産ともあろう大企業が、よくもこんなダメ車を売っているなと思っているからで、
(姉も義理の母も乗っているので一応フォローしますが、内外装のデザイン”だけ”は秀逸だと思います)
500にもその感覚が蘇ったのです。

500とマーチのインパネ(真ん中のエアコンボタン辺りを注目して下さい。)


触ってみた感想ですが、それは全くの杞憂でした。
デザインや素材の使い方はポップな印象なのですが、全くもってチャチさは無く、
椅子の縫い目がしっかりと椅子の角に合っているし、合革もしっとりた手触りで(本革には劣りますが)
整然としたところは清潔感すら感じる作りでこれまた驚きました。
座った感じ、ハンドルの感触は私の記憶を辿るとC3くらいのどっしり感を持っています。
商品企画は過去の遺産に手をつけているものの、そのエッセンスをしっかりと消化して
何処から見ても今の車に仕上げているのは、ニューミニに通じるところがあると思います。
同じフィアットで言うと、先代から魂だけを継いだパンダの方が志は高いとも思いますが、
これは単なる懐古趣味の格好車ではなくて、本物なんじゃないだろうかと思います。
ちなみに、尋常ではない数のオプションでパーソナライズ出来るところもミニにそっくりです。
新型500の成功への残された鍵は、トッポリーノ、チンケチェント(本当はヌオヴァが頭に付きます)と来た
3代目と直ぐに分かる愛称を付ける事だけなんじゃないでしょうか?
若しくは、ニューミニみたいに先代の存在を忘れさせるくらいに大流行りするか。

特にカギのデザインは、これだけでグラっと来ます。


車にも感銘をしたのですが、更に感銘を受けたのが対応して下さった営業さん。
父へのメンツもかかっているので相当細かい(かつ変な)質問を色々としたのですが、
タマが全く揃っていない現状も含めて全て丁寧に応えて下さいました。
何より自分の言葉で話している(という事は良く勉強している)のが、説得力を感じます。
トヨタの車を買った時にも折に触れて感じましたが、
こういう人が対応をしてくれるとお願いしようかなと思ってしまうんですよね。
良い商品と、それを自信を持って売る人。素晴らしいと思いました。

ちなみに、今は極端なタマ不足で青の2台しか売れる車は無いそうです。
親父はあんまり好きな色じゃないなぁ・・・
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