マジンガー通信

多分500万人に1人くらいの割合でしか役に立たないシトロエンC4にまつわるお話など。

意外にも月とスッポン

2008年12月08日 | 試乗記
この週末、気になっていた小型車を見てきました。
トヨタのiQスズキのスプラッシュです。

親近感のある格好・・・


先日、丸の内で出くわした時の浮世離れっぷりは目白の路地からF50が出て来た時や
新宿通りでステルビオと遭遇した過去を思い出すものだったので興味津々。
お店について先ず最初に思った印象。車高が低いという事です。
もう少し天井が高くてもいいかなと思いました。
デザインは結構頑張っていて(偉そうな、、)、特にリアに入っている
S字状のラインがボディーの抑揚とパーティングラインを上手く繋いでいて、
超小型車なのにダイナミックに見えたり躍動的に見えたりする要素になっています。
(まぁ、一歩引いて冷静に言うと、この車が小さいのは全長だけですが)
ホイールはもうちょっと何とかした方が良い気がしました。(余りにやりっ放しだろう)
我々も他人事ではないアイゴに顔が似ているという事と
かつて乗っていたファンカーゴ(の初期型)に何処となく似ている気がして
個人的にはなかなか親近感があるデザインです。

マンタがモチーフとか言わなくてもいいのに・・


中に入ると、この車が国産基準で作られていない事が良く分かります。
特に高そうな部品を使っている訳ではないのですが、
プラスチックの材質選び、色使いが上手にされています。
様するに、最近の欧州車的という事です。
日頃から国産車はプラスチックの使い方が下手だなぁと思うのですが
(ベースが出来ていないお洒落なんて、存在しないでしょうに、、)
それは求められていないからしていないという事なんでしょうね。
センターパネルはナビ仕様よりも上の拡大写真の様なオーディオ仕様の方が格好良いです。
不可解に冗長な部分もあるのですが(余っちゃった?)、内装も好印象です。

この車の本来的なキモであるパッケージング性能とかもあるのですが、
一番印象に残るのはこのクラスの常識の3段くらい上を行くクオリティ。
その点をもって革命的な車なのではないかと私は思いました。
というよりも、この車はダウンサイザーや外車乗りがセカンドカーとして
という需要に向けられて売られている筈なので(いるかどうかは分かりませんが)
コンパクトカーの尺度で見てはいけない車だと思います。
軽やヴィッツに乗ってる人が興味を示すとはとても思えないですし。
トヨタもきっと、この車が売れるかどうかよりも、
この時期に日本でiQを売ったという事を大切にしているんじゃないかと思います。
鳴り物入りな割には全然宣伝していないし。
とはいえ久々に欲しくなってしまった車でした。(サンルーフの類いが着いたら完璧!)


若干時代錯誤なネーミングセンスには潔さを感じます。


続いてスプラッシュです。この車もヨーロッパ向けの車ですね。
最初に見た印象、こちらは思ったよりも背が高いんだなと思いました。
ゴルフに対するゴルフプラスみたいなもんだと思っていたのですが、
ぱっと見の印象、(満場一致で我が家ではダメ車の烙印が押された)ラクティスを連想します。
営業マンの方がしきりにヨーロッパ的で格好良いとお話されていましたが、
正直、この車は実物よりも写真の方が良いです。
確かにヨーロピアンテイストではありますが、もう終わってますよね、これ。
90年代のフィアットを見ている様な感じでした。
”シートはちょっと硬めです”というブリーフィングを受けて座ってみましたが、
確かにシートは硬いです。板が入ってるんじゃないかというくらいに硬いです。
暫し座ってみましたが、ワゴンRに乗って思った”車なんてこんなもんだよ”と
延々と車が話しかけてくる様な、こんなもの感が全体に漂っています。
・・・・という事でインプレッション終了。
恐らく”お宅の娘を預かった。返して欲しければスプラッシュを買いなさい”
とでも言われない限り二度と乗る事は無いと思います。
ま、あくまでも私の印象ですので。

ヨーロッパ生まれの国産コンパクトカーという切り口で(後付け設定ですが)
2台乗ってみましたが、正直、これほど大差が付くとは思いませんでした。
やはり車は乗ってみないと分からないものです。
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