マジンガー通信

多分500万人に1人くらいの割合でしか役に立たないシトロエンC4にまつわるお話など。

変革の大波 (である事を望む)

2008年12月15日 | 車好き話
結局、第3期のハイライトは2005年のU.S.GPだったって事かなぁ・・


”通信”とか言っておきながら速報性が全く無いマジンガー通信です。
というのも、今回の話題はホンダF-1事業から撤退です。
前日に確定情報が流れてしまいコンプライアンス的にどうなんだ
というミソま付いてしまいましたが、
既に来年に向かってかなりのリソースを割いてしまっている筈のこの時期、
ペライチリリースの行間に何かあるんだろうなとは思います。
まぁ、生粋のレースオヤジである社長の無念さは良くわかりましたけどね。
(よりによってトヨタに大差を付けられたところで撤退ですし)
勝ち逃げをモチベーションに戦っているBMWやルノー、
まるで若者の恋愛の様に別れを切りだすタイミングを見計らっているトヨタの様に
実は参戦中の自動車メーカーの殆ども止める気満々ではあるのですが。

とはいいがら私はホンダ党ではないですし、
正直、特に今年のホンダF1への印象は、余りの陰の薄さに
”いたの?”程度にしか思っていないので記事化する気は無かったのですが、
発表後の質疑応答が発表(や速報で流れたリリースベースの情報)よりも面白く、
その中で、社長が非常に興味深い事を仰っていました。
こんな話です。
(過去使った休止ではなく撤退という言葉を使った意味について問われ)
”100年の繁栄を続けた自動車産業が次の100年へ向けた大きな変化に直面している
F1に注いできた情熱、リソース、人材を新たな時代に振り向けるべきだと
強く思っている表れだと思っていただきたい。”(一部要約)
だったらもっと計画的にやりなさいという突っ込みもあるでしょうが
確かに正にこの数ヶ月の判断の違いで存亡を分つ可能性がある希有な時期ですし
ようやくホンダのイメージにピッタリな唐竹を割った様な判断力と
機動性の良さを見せたなという気にもなりました。
私は”よろず”ジェネレーターの中で屁みたいな効率しか出せない内燃機関に
固執している限り、自動車にエコを語る資格は無いと思っているので
最近のエコブームは単なる言い逃れと捉えているのですが
エコ替えという言葉は”目○○、鼻○○を笑う”と同義語と捉えています。まぁ、姿勢は大事ですが。)
大メーカーのトップが恐らく自分の言葉で車の将来を危惧し、
行動を起こそうと意思表示した初めてのケースなのではないかと思います。
そういう意味で、この記者会見は歴史的な事なのかもしれないなと思いました。

社長が仰る3年、5年で成果が出るのかどうか分かりませんが、
ちょっとホンダを応援したくなってしまうエピソードでした。

※参考:F1速報ウインターテスト号(表表紙と裏表紙の対比も面白いです。蛇足ながら)
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