マジンガー通信

多分500万人に1人くらいの割合でしか役に立たないシトロエンC4にまつわるお話など。

ナチュラル・スーパーカー 後編

2009年05月10日 | 車好き話
看板に偽り無しの眺望です。(見晴らし茶屋にて)

ドライブ編を挟んで後半はマジ通史上最も役に立たなさそうな
同僚の車のインプレッションです。
1986年式フェラーリ328GTB。前期型の本国仕様です。(リアウイングだけ後期型である事実は知らない方向で)
馴染みがあるメーカーでもないので同僚の話を鵜呑みにすると
前期型と後期型では印象が違うそうで、具体的にはエンジン音とハンドリング。
ヒューという音がすると聞いていたのでキャブの吸気音みたいなものを
(328は全てインジェクションです)想像していたのですが、
実際に乗って見ると特にそんな印象はなく、至って旧車スポーツカーらしい印象。
まぁ、後期型も所有していた強者な同僚の言葉を信じましょう。
エンジンはマルチシルンダーらしい抵抗が少ないサラサラしたタッチで
3500回転を超えると正に咆哮と形容するに相応しいエンジンサウンドを響かせます。
と、ここまでは想像の範囲内なのですが驚くべきはそのフレキシビリティ。
C4だと3速では全く加速しない様な坂道を2000回転以下から悠然と加速していきます。
最近のスポーツカーの記事を読んでいるとフレキシビリティが高いであったり
実用でも使える懐の広さがある等々の記述がありますが、
25年前にもう出来てるじゃん、という印象です。

専門用語で使い回しの事を”バンク”というそうです。

身のこなしは至ってしなやか。某快速セダンなどよりも、乗り心地は良いです。
当時一級品のスポーツカーなので、ロール感ももちろんありません。
とはいえ年式相応の所はあって、足がバタついている印象はあります。
それより何より今の車には完全に無くなってしまったエンジンから来る振動。
ビートと置き換えてもいいと思いますが、これが本当に楽しい。
回り方もそうですが、4気筒の粘りっこい感じでも6気筒のバイクの様な感じでもなく
これが8気筒エンジンのビートなんだなという事が良く分かります。
後期型に比べてフロントの接地感が薄いと聞いていたハンドリングですが、
これも特にネガティブな印象は無し。後期型というのは余程いい車なんでしょうか?

こんな所は正しくスーパーカーの文法通り

私の知識では、確か希代の名車F40が企画された背景には、
当時のラインナップが余りにエキゾチックカー方向にある事を憂いた
エンツォ・フェラーリが原点回帰してもっとスパルタンな車を作れ
という風に開発者へ命じたから、という話がありますが
正にコメンダトレに憂いられてしまったと思われる328は
今の基準をもっても十分にスポーティーかつフィオラバンティの最高傑作
とも言われる美しいフォルムと、スーパーカーの二大要素は持っていると思います。
しかもサイズ、エンジンパワー、乗り心地等々、過ぎた所が無く
丁度良いバランスに仕立てられている所が328の魅力。
更には旧車の魅力も携えているとなれば、
360モデナF430が飼いきれなくなって相次いで手放すヒルズ族のお陰で
値崩れを起こしている中、328の人気は変わらないという話も頷けます。
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ナチュラル・スーパーカー 祝日の箱根編

2009年05月10日 | 車好き話
バイクはあっという間に眼前から消えて行きます・・・

箱根というと私は芦ノ湖スカイラインと旧道と仙石原(と松田コレクション)なのですが、
協議の結果スカイラインまで行ってしまうと帰り道に本格的な渋滞に捕まってしまう可能性が
非常に高いという結論になり、久方ぶりにターンパイクを登る事にしました。
ターンパイクはバイクで走るには気持ちいいんでしょうが、非力な私の車では相当な苦痛。
下りもほぼ直滑降の様に降りて来るので面白くないはブレーキが気になるは、
走るという事に焦点を当てれば、旧道+スカイラインがベストだと思います。
ターンパイクはUターン禁止ですし。(出来ますが)
ただ、ターンパイクの頂上には、大きなレストルームがあります。

妄想族加速中・・・

この2階にラウンジがあって、(1階のカレー臭が気にはなりますが)ここが素晴らしい。
箱根には良くある光景ですが、70年代のモダンリビング的な雰囲気がとても落ち着きます。
(あくまでも方向性の話です。ヤコブセンの様な物は期待しない様に。)
箱根が最も熱かった時代は60・70年代なので、的ではなく真性なんでしょうね。
先代のBMW7シリーズのリアガーニッシュに心ときめいたり(車自体には全くですが)
デザインキューだけでもコーヒー3杯はいけそうな私には最適な場所です。
そうではなくてもコーヒーを頼むと入れるシステムになっているので人が少なく
落ち着ける事と、1日中いても読み切れないほど車の書籍が置いてある事、
給仕のお姉様の愛想が良い事等々、ターンパイクへ行った際にはお奨めです。

渋滞の暇潰しにグラスルーフは役立ちます。

ちょっとした用事のために元箱根へ向かい、椿ラインはガラガラの道。
ペースを上げてしばし箱根の道を楽しんだのですが、
やはりというか芦ノ湖に近づくにつれ車が混みはじめ
とうとう全く動かない、これまた箱根らしい渋滞に捕まってしまいました。
渋滞よりも同僚の車がオーバーヒートするのではないかと気を揉みながら
元箱根まで続いた渋滞で1時間以上を費やしたのですが、
この時期は気候も穏やかで、景色を見るには返って良かったかもしれません。

無事に用事を済ませるともう4時前。
Uターン渋滞に捕まりたくもないのでそろそろ退散する事に。
そういえば何も食べていないので、箱根へ行くとかなりの確率で立ち寄る
見晴らし茶屋(という名前の蕎麦屋さん)に今回も立寄り、
十割になったので是非と勧められた笊蕎麦を食べて(肌冷えしていたので、マインド的には山菜蕎麦だったのですが)
同僚の車に猛烈に喰いつくオヤジさんと暫し談笑してから帰宅の途へ着いたのでした。

普段は単独行動か家族と一緒が多い私のドライブですが
仲間と行くのもまた楽しい一日でした。
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