看板に偽り無しの眺望です。(見晴らし茶屋にて)
ドライブ編を挟んで後半はマジ通史上最も役に立たなさそうな
同僚の車のインプレッションです。
1986年式フェラーリ328GTB。前期型の本国仕様です。(リアウイングだけ後期型である事実は知らない方向で)
馴染みがあるメーカーでもないので同僚の話を鵜呑みにすると
前期型と後期型では印象が違うそうで、具体的にはエンジン音とハンドリング。
ヒューという音がすると聞いていたのでキャブの吸気音みたいなものを
(328は全てインジェクションです)想像していたのですが、
実際に乗って見ると特にそんな印象はなく、至って旧車スポーツカーらしい印象。
まぁ、後期型も所有していた強者な同僚の言葉を信じましょう。
エンジンはマルチシルンダーらしい抵抗が少ないサラサラしたタッチで
3500回転を超えると正に咆哮と形容するに相応しいエンジンサウンドを響かせます。
と、ここまでは想像の範囲内なのですが驚くべきはそのフレキシビリティ。
C4だと3速では全く加速しない様な坂道を2000回転以下から悠然と加速していきます。
最近のスポーツカーの記事を読んでいるとフレキシビリティが高いであったり
実用でも使える懐の広さがある等々の記述がありますが、
25年前にもう出来てるじゃん、という印象です。
専門用語で使い回しの事を”バンク”というそうです。
身のこなしは至ってしなやか。某快速セダンなどよりも、乗り心地は良いです。
当時一級品のスポーツカーなので、ロール感ももちろんありません。
とはいえ年式相応の所はあって、足がバタついている印象はあります。
それより何より今の車には完全に無くなってしまったエンジンから来る振動。
ビートと置き換えてもいいと思いますが、これが本当に楽しい。
回り方もそうですが、4気筒の粘りっこい感じでも6気筒のバイクの様な感じでもなく
これが8気筒エンジンのビートなんだなという事が良く分かります。
後期型に比べてフロントの接地感が薄いと聞いていたハンドリングですが、
これも特にネガティブな印象は無し。後期型というのは余程いい車なんでしょうか?
こんな所は正しくスーパーカーの文法通り
私の知識では、確か希代の名車F40が企画された背景には、
当時のラインナップが余りにエキゾチックカー方向にある事を憂いた
エンツォ・フェラーリが原点回帰してもっとスパルタンな車を作れ
という風に開発者へ命じたから、という話がありますが
正にコメンダトレに憂いられてしまったと思われる328は
今の基準をもっても十分にスポーティーかつフィオラバンティの最高傑作
とも言われる美しいフォルムと、スーパーカーの二大要素は持っていると思います。
しかもサイズ、エンジンパワー、乗り心地等々、過ぎた所が無く
丁度良いバランスに仕立てられている所が328の魅力。
更には旧車の魅力も携えているとなれば、
360モデナやF430が飼いきれなくなって相次いで手放すヒルズ族のお陰で
値崩れを起こしている中、328の人気は変わらないという話も頷けます。
ドライブ編を挟んで後半はマジ通史上最も役に立たなさそうな
同僚の車のインプレッションです。
1986年式フェラーリ328GTB。前期型の本国仕様です。(リアウイングだけ後期型である事実は知らない方向で)
馴染みがあるメーカーでもないので同僚の話を鵜呑みにすると
前期型と後期型では印象が違うそうで、具体的にはエンジン音とハンドリング。
ヒューという音がすると聞いていたのでキャブの吸気音みたいなものを
(328は全てインジェクションです)想像していたのですが、
実際に乗って見ると特にそんな印象はなく、至って旧車スポーツカーらしい印象。
まぁ、後期型も所有していた強者な同僚の言葉を信じましょう。
エンジンはマルチシルンダーらしい抵抗が少ないサラサラしたタッチで
3500回転を超えると正に咆哮と形容するに相応しいエンジンサウンドを響かせます。
と、ここまでは想像の範囲内なのですが驚くべきはそのフレキシビリティ。
C4だと3速では全く加速しない様な坂道を2000回転以下から悠然と加速していきます。
最近のスポーツカーの記事を読んでいるとフレキシビリティが高いであったり
実用でも使える懐の広さがある等々の記述がありますが、
25年前にもう出来てるじゃん、という印象です。
専門用語で使い回しの事を”バンク”というそうです。
身のこなしは至ってしなやか。某快速セダンなどよりも、乗り心地は良いです。
当時一級品のスポーツカーなので、ロール感ももちろんありません。
とはいえ年式相応の所はあって、足がバタついている印象はあります。
それより何より今の車には完全に無くなってしまったエンジンから来る振動。
ビートと置き換えてもいいと思いますが、これが本当に楽しい。
回り方もそうですが、4気筒の粘りっこい感じでも6気筒のバイクの様な感じでもなく
これが8気筒エンジンのビートなんだなという事が良く分かります。
後期型に比べてフロントの接地感が薄いと聞いていたハンドリングですが、
これも特にネガティブな印象は無し。後期型というのは余程いい車なんでしょうか?
こんな所は正しくスーパーカーの文法通り
私の知識では、確か希代の名車F40が企画された背景には、
当時のラインナップが余りにエキゾチックカー方向にある事を憂いた
エンツォ・フェラーリが原点回帰してもっとスパルタンな車を作れ
という風に開発者へ命じたから、という話がありますが
正にコメンダトレに憂いられてしまったと思われる328は
今の基準をもっても十分にスポーティーかつフィオラバンティの最高傑作
とも言われる美しいフォルムと、スーパーカーの二大要素は持っていると思います。
しかもサイズ、エンジンパワー、乗り心地等々、過ぎた所が無く
丁度良いバランスに仕立てられている所が328の魅力。
更には旧車の魅力も携えているとなれば、
360モデナやF430が飼いきれなくなって相次いで手放すヒルズ族のお陰で
値崩れを起こしている中、328の人気は変わらないという話も頷けます。