マジンガー通信

多分500万人に1人くらいの割合でしか役に立たないシトロエンC4にまつわるお話など。

F1序盤戦総括 ~チームごとまとめ&展望前編~

2009年05月17日 | 車好き話
続いて現在のポイントランキング順にチームごとのサマリーです。


ブラウン・メルセデス
既に何回か取り上げている元ホンダチームです。
その盤石ぶりは圧倒的で、この先速さで勝るチームが現れても
最早手遅れという得点差を築き上げてしまいました。
ブラウンに良く言われる心配事といえば、資金力が乏しいという事。
今はホンダ時代の技術的蓄えで何とかやっているというのが裏事情で
既に有力チームの巻き返しに遭って開幕時のアドバンテージは目減りしている状態です。
今シーズンは兎も角、来シーズン以降も有力チームとして残れるかどうか
中盤以降でどれだけパフォーマンスの嵩上げが出来るのかが一つの指標になると思います。
ともあれ、チャンピオン確定と言って間違い無いでしょう。


レッドブル・ルノー
天才デザイナー・ニューウィーの作った車を天才ベッテルが乗る、
最も魅力溢れるチームと言っても良いと思います。車もとても個性的。
かつてのパーティー三昧の遊び人集団イメージは完全に潜めて
この数年、地道に積み上げてきた力が開花しようとしているのが目に見えて分かります。
ブラウンを追える立場にあるのは実質彼らだけでしょうが、
今シーズンとどれだけ心中する事が出来るかがキーだと思います。
ともあれベッテルという最後のピースを手に入れて
早晩、チャンピオンも有り得る立場まで来ている事は間違いないでしょう。


トヨタ
こちらも着実に実力を上げてきたチーム。
ピットワークの素早さ、正確さは既にグランプリ随一を誇っていて
咄嗟の状況変化に対応する力、レースを読む力も一級品です。
あと一歩のブレイクスルーは超一流ドライバーの獲得でしょうか。
ともあれ先ずは1勝。話はそれからです。
ハイレベルにまとまったグロックと相変わらずハマると爆発的な力を見せるトゥルーリ。
初勝利には十分なラインナップでしょう。


マクラーレン・メルセデス
ワールドチャンピオン・ハミルトンをもってして入賞すらままならない体たらく。
これだけダメなマクラーレンを見たのはプジョー時代以来でしょうか。
レースバイレースで改良を加えてきていますが
根本的にどうにもならない車の様で劇的な効果が見られません。
来シーズンの復活を目標に終盤での優勝を目指して改良を加えるというのが現実路線。
後はハミルトンの才能に任せるというのが実際のところでしょう。


ルノー
エスプリ効きまくりの外観に反して良くも酷くない中庸な戦いが続いています。
エース・アロンソが期待外れと公言する様に浮上の気配が無い印象です。
出遅れたマクラーレン、フェラーリ、BMWも確実に巻き返してくるので、
ジリ貧に陥る危険性を十分に含んでいるシーズンです。
何より、芳しくない結果に嫌気がさして
都度移籍が取り沙汰されているアロンソが本当にいなくなるとすると、
存亡の危機にもなりかねません。
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