マジンガー通信

多分500万人に1人くらいの割合でしか役に立たないシトロエンC4にまつわるお話など。

787の乗り方

2012年02月27日 | 車以外の話題
エアバスっぽい格好をしています。

先日と言っても1ヶ月くらい前の話ですが、
ボーイングの最新鋭機787に乗りました。
正確に言うと787-8。(の1号機)
フリーハンドに前書きしていると
記事がメーター越えしそうなのでかい摘んで話しますと、
787は去年の11月に就航した最新鋭機で、
今のところANAだけが国内線で2機運用しています。
なので、787は日本でしか乗れないという訳。
※書いている間に羽田ー北京便というのが出来た様です。
最近何かとしいたげられている日本にあって、
少しエバれるのではないかと思います。
この飛行機のハイライトは大雑把に2つあります。
先ずは普通の飛行機は軽合金で出来ている
胴体や翼がカーボンで出来ているので、
20%程度軽量化されていて燃費が良い事。
チケット代に還元されたり、
燃費が良いという事は同じ量の燃料で遠くまで飛べるので
今まではトランジットが必要だった路線に
直行便が出せたり(これもチケット代に反映されますね)
利用者にメリットがあるというのが1つ。
もう1つは、そのカーボン部品を日本企業が作っている事。
大雑把に胴体は川崎重工、翼は三菱重工が作っています。
日本人に身近な飛行機という訳です。

一番嬉しかったのはシートの配置。

乗る側にとって787が先ず嬉しいのはシートの配置です。
旧型(といってもまだまだ現役ですが)の767は
国内線だと横一列が2-3-2という配置になっています。
3の列の真ん中の席は両側が挟まれてハズレなんですね。
上の777、747になると3-4-3という列になるので
1列につきハズレが3席出来てしまいます。
翻って787は2-4-2という配列なのですが、
真ん中の4の間に肘掛けの仕切りがあるので、
実際には2-2-2-2という配列になります。
ハズレが無いので両方に挟まれるのは嫌だからと
空席になる事が無い配置になっています。
ちなみにシート自体は相変わらずJALの方が快適です。

787必須な時は、風邪をひいた時。

787はカーボンで出来ているので、
飛んでいる時の機内も快適です。
具体的には気圧と湿度。
今までの飛行機は加圧をしていたので
高さが変わると耳が詰まったと思います。
あれがありません。
更にカーボンは錆びないので加湿器が使えるので、
機内は地上にいる時と殆ど変わりません。
風邪の時は頭痛がする程酷い環境になる飛行機、
787なら安心して乗れますね。

荷物入れも結構大きいです。

荷物入れも旧型の767と比べると大きくなっていて
777と大体同じ感覚だと思います。
不用意に開けるとカバンが落ちてくる構造も
777と一緒です。
写真に映っているのは私の旅行カバン、
767だと横向きにしないと詰め込めず
大ヒンシュクになってしまうのですが、
これなら怒られないで済みそうです。

座席もハイテク満載です。

今飛んでいる1号機と2号機は、折を見て国際線を飛ぶそうで、
内装も国際線仕様になっています。
なので、スーパーファミコンを思い出す
お馴染みのコントローラーが付いています。
ちょっとXboxっぽくなりましたかね。
液晶画面共々恐らく無くなると思う国内線仕様は
どういう作りになるんでしょうね。
テーブルを出さなくてもカップホルダが使えるとか、
とても大雑把なアメリカ人が作ったとは思えない
心配りがあると思います。

画面の見え方はこんな具合。

これも国内線仕様では省略されると思いますが、
機内ラジオもナビゲーションを使って選局します。
ソニーのクロスメディアバーやiPhoneの様な
洗練されたものではなくて、
カーナビみたいな結構使い辛い画面でした。
ラジオを聞くだけで2分くらいかかったでしょうか。
機械音痴の方はアウトですね。

国内線仕様にも残して欲しい装備。

画面の下にUSB端子が付いているので、
iPhoneを繋いでみました。
流石に中の物を見たり音楽を聞いたりは出来ないんですが、
充電は問題無く出来ました。
出張時は空港までのバスやモノレールで
結構電池を使ってしまうので、便利だと思います。
ただし、繋ぐともれなく電源が入るので、離着陸時の使用は厳禁です。
ちなみにUSBメモリーに入っている画像等は
ディスプレイに映して見る事が出来ます。
iTunes管理なので私はMP3自体を殆ど持っていませんが、
MP3オーディオなら再生出来るのではないかと思います。

目玉の1つ、液晶式のサンシェードです。

サンシェードは液晶式を使っています。
高級車のサンルーフなんかに付いているのと同じです。
ただ、ボタンが1つしかないので使い辛いと思ったのと、
そもそも自動調光でもいいんじゃないかとは思いました。
ちなみにニーズは殆ど無いと思いますが、
液晶が反射するのか外の風景を撮ろうとすると
機内の色んな物が映り込んでしまいます。ちょっと残念。
とはいえ、窓が従来機よりも大きいので、
下の様な今までは撮れない画角の写真を撮る事が出来ます。


今のところ貴重な2ショット。

乗ってみて今のところ唯一と思える
残念ポイントがあります。
それはジェットエンジンの音。
ANAの787に使われているエンジンは
ロールス・ロイス製が使われています。
実は車以上に由緒正しいエンジンなのですが、
日本で飛んでいる航空機には馴染みが無いので
ミーンという感じの独特の高周波音が耳に残ります。
翻って、JALが導入する787は
日本でも馴染みがあるGE製を採用するそうです。
そちらが飛ぶのはもう少し先な様ですが、
いずれ比較してみたいと思います。
飛行機好きという事もありますが、
ビジネスマンをやっている間は
これから何度もお世話になるである飛行機だったので、
ずっと興味を持って見てきた飛行機でしたが、
幸いにもファーストコンタクトは良好でした。

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