マジンガー通信

多分500万人に1人くらいの割合でしか役に立たないシトロエンC4にまつわるお話など。

相変わらずだった日本

2011年10月08日 | 車以外の話題

先日、こんな記事が出ていました。
レッドブル、日本にヨーロッパから食材を持ち込み(F1-Gate.com 4.Oct.2011)
ヤフーにも載ったので、
見かけた方も多かったと思います。
実は日本、この3週間くらいが国際社会に対して
震災があっても変わらず"ちゃんとした国"
である事をアピール出来大切な時期でした。

バイクレース、最近見てないなぁ・・・

具体的には栃木のツインリンクもてぎで行われた
インディ・ジャパン(アメリカのカーレース)、
先週同じくツインリンクもてぎで行われた
モトGP日本グランプリというバイクレース、
そして今週末に行われるF1日本グランプリです。
特にモトGPは元々4月上旬に開催される予定が
先週末に順延となったのですが、
関係者のほぼ全員が原発事故後の
安全確認が取れていない事を理由に
参戦ボイコット寸前の危ない状況、
実際は主催者からの圧力があったのか
全員参加となりましたが 、
あるライダーは日本滞在中に着た服を
全部捨てて帰る様な
極端な対応もあったそうです。
まぁ、除染という意味では常識的な対応ですが。

ヤルノは私が最も好きなレーシングドライバー
のうちの1人でもあったりします。(同い年だし)


もう少し理性的な話で言うと、
元トヨタF1チームのエースドライバーで
親日家で知られているヤルノ・トゥルーリ選手も
「この(日本に関する)質問に答える前に僕たちは誰が真実を言っているのか問うべきだ」

「専門家は危険はないことを保証しているけど、誰が正確にわかっている?
僕たちは自分しか信じられない世界に生きているので難しいね」
(F1-Gate.com 9.Sep.2011)

と、コメントしています。
日本政府がグダグダしているのは
世界に筒抜けという訳ですね。

ヘルメットのやんごとなさ加減に笑ってしまいましたが・・・
(プーチンって書いてあるし)


恐らくここまでの記事を読まれて、
レース好きには大イベントかもしれないが
一般には関係ないと思われる方が殆どでしょう。
ところが、世界という視点で見ると
そうも言えない一大事だったりします。
例えば2014年から開催されるF1ロシアグランプリは、
プーチン首相自らがPR大使を買って出る程に
国家を挙げての一大イベントになっています。
新興国にとっては世界規模のイベントを
開催出来るレベルの国である事をアピールするための
重要なツールという訳です。
日本人の一般的な主観に関係無くグランプリというのは、
全世界に対してそれだけの影響力があるという事です。
インディはアメリカ最大のレース、
モトGPもヨーロッパを中心に世界的にポピュラーなレースなので、
少なくとも 短期間の渡航は問題が無い事を
公式に声明していれば、
これらのモータースポーツイベントを通して
世界へ対して"未曾有の震災と大事故は起こったものの、
相変わらず統率が取れた模範的な国"
である事をアピール出来ていた筈なんですが、
実際は日本は何も言わないから信用出来ないと
ボイコットされる寸前だったのが現実です。

車好きにとっては、イベントが無事行われただけで
十分なんですけどね。


昨日開幕した日本グランプリは
F1開幕時と同じく日本を応援する
メッセージに溢れています。
震災は直接的なダメージを負った東北であったり、
未だ放射能漏れで酷い目に遭っている福島を
復興させる事も大事ですが、
日本という国自体が被災をしているという感覚が
どうも希薄な事に、私は違和感を感じます。
現地でボランティアは確かに素晴らしいですが、
それ以外に実はやらなければならない事が
直接被害を受けている訳ではない
その他大多数の日本人にはあるのではないかと。
日本は日本だけで完結しているのではない事を
日本人は真剣に考えるべきだと、
ただ何となく終わろうとしている3週間を見ながら
思ってしまうのです。
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