マジンガー通信

多分500万人に1人くらいの割合でしか役に立たないシトロエンC4にまつわるお話など。

文化のありなし

2011年05月25日 | 車好き話
The Art of the Automobile - Masterpieces from the Ralph Lauren Collection

ポロシャツで有名な
ラルフ・ローレンさんの名車コレクションが
(人名だったんですね。)
パリの装飾美術館(Musee des Arts Decoratifs)
行われているそうです。
The Art of the Automobileと題された展覧会、
ご覧の通り呆れるばかりの名車の数々なんですが、
何でアメリカ人のローレンさん(そうは呼ばないか)
パリでやってんの?という疑問に答える様に、
超名車のアトランティークを筆頭に
ブガッティ含有率が中々高めなのが特徴だと思います。
ちなみに8月まで開催しているそうです。
(ちなみにここではやってません。)

私的にカーデザインの最高峰と思っている、チシタリア202は含まれず。

ところで車は格好で9割形決まると思っている
ビジュアル系車好きの私ですが、
これを見ていて2つの思いが浮かびました。
先ずは、”車は50年代で完成している”という説が、
ことデザインに関してはそうだよなと思います。
(レーシングカーは80年代ですが)
現在に至るまで美麗な車は幾つもあると思いますが、
やっぱり50年代、60年代は何の制約もなく
車が彫刻作品だった事に関係しているのでしょう。
写真を見ているだけでもため息が出てくるコレクションです。
付け加えると、ブガッティが如何にオーパーツ的に
飛び抜けた技術を持ったメーカーであったのかが、
ディテールから伝わってくると思います。

土壌が違うというか・・・

このコレクションを見ていて、もう1つ思う事は、
美に対する敬意であったり、愛でる文化が
欧州人はやはり違うなと思う点です。
このコレクション、冷静な目で見ると
フェラーリの250シリーズが中途半端に揃っていなかったり、
突然現代のマクラーレンF1があったりと
展覧会なのにテーマがありません。
言うなればスーパーカー博物館みたいなもんですね。
ただこれを写真で見ただけでため息が出る理由は、
装飾美術館というロケーションであったり、
台の上に載せて展示するであったり、
まるで宝石の様に展示してあるところが
スーパーカー展覧会に見せていないところだと思います。
歴史、文化、美、といったところに対する
無意識の向かい方が我々とは違うんでしょうね。
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