先日の中日新聞等の記事にも取り上げられましたが、1980年代から90年代にかけて一般家庭にも広く普及していたビデオテープデッキ。そのソフトウエアになる磁気使用のベータマックス、VHS両カセットテープやミニDVテープ、8ミリビデオテープが今年頃からそろそろ物理的な寿命を迎え、遠からず再生不能になるという警告報道が相次いでいますね。
さらに、ビデオテープデッキ自体もそろそろ寿命か。もはや補修部品も造られていないとか。
俳優の中村雅俊さんや鈴木保奈美さんらが宣伝していたパナソニック製のVHS式ビデオテープデッキ“マックロード”とか、同じく大型ブラウン管テレビ“画王”も今となっては懐かしいですね。かつては拙宅の居間にもありましたよ。よく使ったものだわ。うん。
ミニDVテープは恐らくデジタル録画方式だろうが、それ以外は概ねアナログ録画方式です。
2011年7月の国内でのアナログ放送全廃後は、これらのテープは店頭からは殆ど姿を消しています。
また、ビデオデッキもDVDやBlu-rayなど小型円盤媒体になり、これまでのテープの再生は考慮されなくなりましたね。
これに伴い、ダビング業者はここ連日、大忙しらしい。
もし、古いビデオテープに保存されている貴重な映像が手元にあれば、なるべく早めに手を打った方が賢明だろう。
恐らく街角のレンタルビデオ店でもカセットソフトはほぼ姿を消したのではなかろうか?
さて、皆さんのお宅では大丈夫でしょうか?
私自身の場合、かなり以前にDVDやBlu-rayに全面的に切り替えましたが。
…………そう言えば、かつての初代大名古屋ビルヂング内や名駅の初代毎日ビル内には“タッグアルファ”とかいうダビング専門店があり、昔ながらの8ミリフィルムからビデオテープ等に移し替えるような商売をしていましたね。あれから今はどうなったのかしら?
・追伸………↑このダビング専門店、何とか見つかりましたよ!! 場所を変えて、今なお健在なようです。日曜・祝日は定休との由。恐らくVHSビデオテープ内の映像をデジタル化して、DVD-Rのディスク媒体に焼き込む形にするのだろうね。
しかしながら、仮に店内のVHSビデオテープ再生機が総て駄目になれば恐らくアウトか。問い合わせは、お早めに!!
私は1988年~1993年まで家電量販店勤務でしたが、当時からビデオデッキはテープを駆動するゴムベルトが消耗して機械の中でぐちゃぐちゃに絡まるというトラブルがメーカーを問わず多く、これに関する修理依頼が週に3~4件は必ずありました。ですので、今になってビデオデッキが寿命というより、部品供給の終了もあって現在でも使っている人がいるのかと驚いております。
当時のビデオデッキはヘッドが汚れると、画像にノイズが入って見えにくくなることが多くあり、一般の方はビデオテープと同じ形のヘッドクリーナーを使うことが多かったのですが、我々プロはデッキのカバーを開けて専用の布にクリーニング液をつけて直接ヘッドの汚れを拭き取ってクリーニングしていました。
テープと同じ形のクリーナーは現在も通販では販売されております。
ビデオヘッドクリーナー amazon
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%93%E3%83%87%E3%82%AA%E3%83%98%E3%83%83%E3%83%89%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%BC/s?k=%E3%83%93%E3%83%87%E3%82%AA%E3%83%98%E3%83%83%E3%83%89%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%BC
>俳優の中村雅俊さんや鈴木保奈美さんらが宣伝していたパナソニック製のVHS式ビデオテープデッキ“マックロード”とか、同じく大型ブラウン管テレビ“画王”も今となっては懐かしいですね。
マックロードの1号機は1977年に発売、画王は1990年の発売で、当時パナソニックは映像・音響機器のブランド名であり、正式な社名は松下電器産業でした。
中村雅俊さんや鈴木保奈美さんは私が勤務していた時代なのでよく覚えております。
マックロードと画王については下記を参照してください。
マックロード ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89
パナソニックのVTRの歴史 ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%8A%E3%82%BD%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%AEVTR%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2
パナソニックのテレビブランドの変遷 画王 ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%8A%E3%82%BD%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%AE%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%81%AE%E5%A4%89%E9%81%B7#%E7%94%BB%E7%8E%8B%EF%BC%88%E3%81%8C%E3%81%8A%E3%81%86%EF%BC%89
平成元年6月 パナソニック マックロードムービー総合カタログ 中村雅俊 ヤフオク
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/d228000584
『Panasonic(パナソニック)マックロード VHSムービー 総合カタログ 1992年夏 7月』鈴木保奈美 松下/NV-T1/NV-S9/NV-S7/NV-S5/NV-M10000 ヤフオク
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/j1161487228
ミニDVはデジタル記録方式のビデオカセットテープです。
詳しくは下記を参照してください。
DV (ビデオ規格) ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/DV_(%E3%83%93%E3%83%87%E3%82%AA%E8%A6%8F%E6%A0%BC)
>仮に店内のVHSビデオテープ再生機が総て駄目になれば恐らくアウトか。
前のコメントで申しましたビデオデッキの消耗品が手に入らなくなれば当然このサービスは成立しなくなります。
これらビデオデッキは消耗品のカタマリであり、ゴムベルトやローラーは消耗しやすく、しかもテープの絡まりなど大きなトラブルを起こすわりに部品一つ一つが小さく交換が大変面倒であり、私が勤務していた店では預かり修理でメーカーに出していました。
下記はビデオデッキのユーザーが自分で修理したことを記録した個人サイトですが、最も新しい記事でもすでに15年以上前であり、現在の状況と異なりますので注意して下さい。
ビデオデッキ消耗品交換
http://www2.ttcn.ne.jp/hagiworld/diy-rep-video3-2.htm
ビデオデッキの修理 2000/1/29
http://www2s.biglobe.ne.jp/~migi/garage/bs65.html
VHSビデオデッキの修理 UY-807
https://ameblo.jp/uy-807/entry-10266646731.html
これらのビデオデッキは本体はもちろん、部品も純正品は供給が終了していますが、amazonや楽天市場では汎用品のゴムベルトやピンチローラーなどが現在も販売されており、記事のダビング業者などはこれらの汎用部品を使用してビデオデッキを維持していると思われます。
ゴムベルト ビデオデッキ 楽天市場
https://search.rakuten.co.jp/search/mall/%E3%82%B4%E3%83%A0%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88+%E3%83%93%E3%83%87%E3%82%AA%E3%83%87%E3%83%83%E3%82%AD/
ビデオデッキ修理パーツ ピンチローラー 外径14mm 幅17.5mm 軸内径(プラ) 5mm 1個 amazon
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%93%E3%83%87%E3%82%AA%E3%83%87%E3%83%83%E3%82%AD%E4%BF%AE%E7%90%86%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%84-%E3%83%94%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC-%E5%B9%8517-5mm-%E8%BB%B8%E5%86%85%E5%BE%84%EF%BC%88%E3%83%97%E3%83%A9%EF%BC%89-%E9%A7%86%E5%8B%95%E7%B3%BB%E6%B6%88%E8%80%97%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%84%E4%BF%AE%E7%90%86%E4%BA%A4%E6%8F%9B%E7%94%A8/dp/B077Y24N68?th=1
平成3年頃でしたね。
あの頃は確か、VHS、ベータマックスの規格争いがそろそろ収まりつつあり、VHS優勢が見え始めたと思います。