銀河夢急行

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何と朝鮮半島にEF12が走っていた?? 日本製のデロイ、デロニ型電気機関車!!

2024年03月12日 13時50分46秒 | 鉄軌道
第2次世界大戦終戦前、日本の鉄道車両メーカーからは多数の車両が主に中国大陸や朝鮮半島に輸出され、使用されていましたね。
最も有名なのは南満州鉄道のパシナ型蒸気機関車とか、空調完備の専用客車か。かつてカツミ模型店はHOゲージで模型化もしていたほどです。残念ながらもカトーやトミックスはNゲージ化していませんね。
しかしながら、これまではあまり有名ではなかったものとして、旧朝鮮鉄道局の電気機関車の事例がありました。
日立製作所や三菱電機などで製作されたデロイ、デロニ型直流電気機関車ですね。
検索すれば画像を見られますが、外形は旧日本国鉄のEF10にそつくり!!(注……EF12と最も似ているとも)
架線電圧は直流3000ボルトで、標準軌用です。
サイズはフル規格新幹線並みとみられます。
当時の日本は本当は交流電化したいと考えていましたが、戦況悪化で難しくなったそうだ。
1943年から44年にかけて造られ、主に山岳区間がある京元線に投入。総括制御機能や回生ブレーキまで搭載の優れものでした。
しかしながら、朝鮮戦争後は1両だけが当時の韓国鉄道庁に。残りはすべて北朝鮮に取られてしまったらしい。
韓国側の鉄道はその後、電化を交流25キロボルト・60ヘルツ、且つ標準軌で統一。デロイ型は廃棄されたとか。
このデロイ型は日本の弾丸列車でのHEF10、51型の試作も兼ねていたらしく、東京〜沼津、名古屋〜京都にて投入を考えていたらしい。
なお、直流3000ボルト電化は高温多湿地区には不向きとか。北朝鮮は未だに採用され、イタリア、オランダ、ブラジル、モロッコなどでも、まだ使われていますが。
中国大陸やインドネシアなどでは採用されていませんね。
また、北朝鮮にかつてあった金剛山観光急行電鉄。日本車輌製造で造られたという近鉄2200系似の電車が現地の博物館にて今なお展示されているとか。標準軌で直流1500ボルト電化と近鉄大阪線並みの規格でしたね。車体カラーも、標準軌化直後の名古屋線モ6301形とか大阪線での2200系と同じダークグリーンです。(注………デロハニ102とか)
因みに、ごく最近では北朝鮮国鉄側は何と旧国鉄485系に外形が酷似したような新型交直両用特急型電車を開発してデビューさせたとか。
直流3000ボルト、交流25キロボルト・60ヘルツ電化対応らしく、韓国鉄道公社線のソウルや釜山への乗り入れを狙ったものらしい。しかしながら、私自身は現状では心底からは正直、あまり歓迎できませんな。(苦笑)





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