銀河夢急行

公共交通の話題を中心に、幅広く取り上げます。
都合により無予告で投稿を休止することもありますが、宜しくお願い致します。

名鉄3780系や7300系の思い出話……豊橋鉄道渥美線にもいた7300系。

2024年02月25日 19時25分50秒 | 鉄軌道
名鉄は1960年代後半から70年代前半にかけて、当時のオンボロ電車ことAL車やHL車を支線区から追放すべく、多彩な新型車を日車名古屋にて造らせていましたね。
その代表格は何と言っても冷房車の3780系と7300系。
いずれも転換クロスシートが主体でしたが、2両組成で造らせ、支線直通一般特急(主に津島方面〜碧南、蒲郡方面)に投入していたものでした。
しかしながら、走行機器はオンボロ電車からの流用で、乗り心地はかなり悪かったですね。
特に台車はイコライザー式の軸バネ型で、みるみるうちに車体の傷みも悪化。最期はそりゃあ惨めなものでしたよ。
今にして思えば、名鉄が一番ケチでセコい方針を頑なにも取り続けて平気な時代でしたね。当時の社長もかなりワンマン経営でしたし。うん。
あの7300系をまねてか、東武鉄道でも78系の走行機器を流用した5050系が出ましたね。
その当時から今のような6000系や3300系のような高性能通勤車を導入すべきだという声もありましたが、あの社長はそれを一蹴していたものでした。
今の若手乗務員や経営陣らが見れば、恐らく目を背けるであろうね。きっと。
パノラマカー並みの車体を載せた7300系。ミュージックホーンも付いてはいましたが、台車はイコライザー型で、中でも7310Fは最悪の乗り心地でした。
76年頃にはコイルバネ台車(FS-36型)を新造し、ある程度までは何とか改善したが。この7300系は増備の予定でしたが、結局は7700系の新造に変更しています。
その後、75年度では戦後初の片側3扉全面ロングシート車が冷房搭載にて16両造られることが決まっていましたね。これも実はAL車のモ800、830、850形の車体更新計画でした。しかしながら、資金難から3880系12両の購入に変更。その時に7000系の中間車、モ7100番代が12両デビューしています。
さて、97年7月には豊鉄渥美線の昇圧で全車が転出したものの、僅か2年で廃車になり、現在に至ります。
3780系はラッシュ対策も考慮したなかなかの意欲作でしたが、種車は木造のHL車とか。性能は7300系よりもかなり悪く、今にして思えば残念ですね。
あれから約半世紀。もはや、こんないい加減な新型電車は地方中小私鉄でも通用しまい。静岡鉄道A3000形や伊予鉄道800形などが、ぜひとも、その手本になることを祈ってやみません。
もしかしたら、A3000形の直流1500ボルト対応版がこれからの標準型にはなるのかもしれません。
車体幅は2740〜2744ミリ、全車長は18000ミリ、連結面間距離は片側250ミリを想定し、片側3扉のステンレス車をイメージしますが。これからの地方中小電鉄線向けとして。うん。名鉄よりも僅かには短めだが。



最新の画像もっと見る

10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown ()
2024-02-26 07:48:50
名鉄3700系電車 (2代)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8D%E9%89%843700%E7%B3%BB%E9%9B%BB%E8%BB%8A_(2%E4%BB%A3)

3700系の機器は木造HL車でしたが、3730系・3770系以降は半鋼製HL車の危機を流用しています。
名鉄3780系電車
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8D%E9%89%843780%E7%B3%BB%E9%9B%BB%E8%BB%8A
返信する
Unknown (15年以上の通勤客)
2024-02-26 07:55:01
思い出と言えば、まだ幼少期だった頃(いもむし)に遭遇して、ガッカリしたという記憶がありますね。まだ7000系パノラマカーによる特急が走っていた頃、特急に乗りたかったが来たのが普通電車の3400系で当時はスカーレット塗装のいもむしでした。吊り掛け音を唸らせながら各駅に停車し、加速してもすぐに速度が落ちていく何とも情けない電車だと思って敬遠してましたね。そんな電車の復刻塗装が6009Fになされて運用するようです。でも個人的には3100系にしてほしいと思います。皆さんはどう思っているかわかりませんが。また、本日は名鉄バスの4330号車を前後駅で見ました。新車でしょうね。
返信する
Unknown (傍観者)
2024-02-26 09:19:11
それなら、7000系や7100系類は、取り上げないのかな!?
返信する
Unknown (fantasyexpress)
2024-02-26 10:16:48
15年以上の通勤客さん、ありがとうございます。
あの復刻塗装。豊橋駅にもゆかりがありますから、私自身も3100系にもやって欲しかったと思いますよ。
返信する
Unknown (fantasyexpress)
2024-02-26 10:18:07
4330号車は多分、新車でしょうね。そろそろ4400代に移る頃とは思いますが。
返信する
Unknown (fantasyexpress)
2024-02-26 10:20:12
半鋼製時代のHL車。私自身はあまり記憶にはありませんが、1965年頃までは三河線でよく見られたらしいですね。
車体更新済みのHL車との併結もあったらしいが。
返信する
Unknown (M(いつもと違うデバイス))
2024-02-26 13:10:13
名鉄木造車鋼体化の系譜 (RM LIBRARY187) 単行本(ソフトカバー) – 2015/2/20
https://www.amazon.co.jp/%E5%90%8D%E9%89%84%E6%9C%A8%E9%80%A0%E8%BB%8A%E9%8B%BC%E4%BD%93%E5%8C%96%E3%81%AE%E7%B3%BB%E8%AD%9C-RM-LIBRARY187-%E6%B8%85%E6%B0%B4-%E6%AD%A6/dp/4777053776

木造HL車と3700系への車体更新についてつづられています。
今は絶版になっていますが、名古屋市図書館に蔵書があって閲覧・貸出ができます。
よろしければ名古屋市図書館でご覧ください。
返信する
Unknown (fantasyexpress)
2024-02-26 14:12:22
ありがとうございます。
あの3700系の一部は降圧されて、一時は瀬戸線にもいましたね。
また標準軌化されて高松琴平電鉄に譲渡されたり、中にはWN駆動化されたりした編成もいたかと思います。
非冷房でいかにも平々凡々とした車体でしたが、客室内を明るくはしてくれましたね。
返信する
Unknown (fantasyexpress)
2024-02-26 15:56:14
また、3730系から3780系、そして後の5300、5700系では両開き扉が採用されましたが、その寸法は1400ミリ。ちょいとばつかりワイドで、先見の明がありありですね。今の6000系や3500系以降は片側3扉になった為か、1300ミリになりましたが、当時の新HL車もなかなかの意欲作で、今の車両に与えた影響も大きいかと。
返信する
Unknown (fantasyexpress)
2024-02-26 15:57:50
HL車の扉開閉音も東急8500系や近鉄21000系と酷似。もしかしたら、装置が同じ型番??
返信する

コメントを投稿