8月1日(月)
車山湿原を 遥か彼方まで歩く
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▲ 八島駐車場(無料)での朝
昨夜寝る前に歯磨きしたら、奥歯の金冠がポロッと取れてしまった。エーッ!!
歯が痛くなるわけではないが、このまま旅を続けるわけにはいかない。戻って歯医者へ行かなくては。最速では明日朝にここを出発して午後に診療を受けることはできる。コロナだからすぐ予約はとれるはず(笑)。・・・
きょうの朝も晴天だ。
このまま何も見ずに帰るというのは、ちと人生に弱気過ぎないか?せっかくここまで来ているのだから見て行ったら・・金冠が取れたからといって死ぬわけではないだろう。と人生観を再点検したあと、「きょうは見る。明日に歯医者に行く」という結論になった。(めんどくさいヤツだ)
▲ さて、八島ヶ原(やしまがはら)湿原を反時計回りで遊歩し始めて、気分が乗っていたら、そのまま車山湿原まで足を伸ばしてみよう。そこから戻って、八島ヶ原湿原の左半分をめぐって終わり、ということで。午前中で終えられるだろう。
8:15AMスタート。
▲ 左手の八島ヶ原湿原に沿って、木道を歩く。
▲ すぐに遊歩道わきに、花々が現れる。
向こうに見えるのは八島ヶ池。この湿原には池が三つ、ポツポツとある。
▲ 左:ヤナギラン 右:アカバナシモツケソウ
▲ シシウド ~ 小さな花が花火みたいに集まって
シシドウは死んでしまったな。
▲ 左:Oenothera parviflora と検索 (笑) 右:ツリガネニンジン
▲ アサギマダラ
▲ 木道を進む
▲ 旧御射山神社 (もとみさやまじんじゃ)
ここで鎌倉時代に諏訪大明神(軍神)への奉納試合が行われたとも。
木道を右に逸れたところにある。
▲ 八島ヶ原湿原をいったん離れて、車山湿原へ向かうことにする。
▲ 車山湿原の入口に入った 沢渡
▲ 右手にずっと沢が流れる
左手向こうの丘に、小さく気象観測ドームが見える。車山の頂上だ。
▲ 湿原だから当然ぬかるんでいる箇所もある
▲ 車山湿原の中央部に出た
遥かな湿原・・ いいなあ。当ブログテーマそのもの(^^)
右手に進んでいけば車山頂上へ。
▲ 左手に進んでいけば
蝶々深山(ちょうちょうみやま)山頂への道になる。
▲ この方たちは、蝶々深山を目指すようだ。
ボクは決めかねていて、いったん車山頂上コースのほうへ向かう。
▲ 「車山乗越」1815m の標識が立つところまできた。
10時になったので、ここで、日本橋の歯医者へ電話する。診療予約を明日の10時にとった。
▲ 手前の車山湿原の向こうに見えるのは 八ヶ岳連峰。
右手に一番近い蓼科山2530m、そして北横岳2480m が望める。
実は、この霧ケ峰高原を周遊したあと、計画では大河原峠から北横岳に登ることになっていた。
ボクの「標高の高い車中泊ベストテン」2014年では、第三位が先の「美ヶ原高原美術館駐車場2000m」で、第二位が「北八ヶ岳・大河原峠2093m」だったのだ。しかし、奥歯に穴を開けたまま山に登るのは・・力が入らない。やめとこ。延期だ。しょうがない。
そして前方、右手には
▲ 車山頂上1925mが見える。
下りてきたオジサンに出会い、尋ねてみると。階段を下りてくるが砂利で滑りそうになったとか。30分で戻ってこれるようだが・・なんとなく意気が上がらなかった。
リフトが見えるが、冬スキー場から登ったしな・・とか言い訳考えて、却下(笑)。
▲ で、先を行くねーさんのように、あの蝶々深山を目指すことにした。
▲ 頂上を目指す。
この時は、頂上のあとは下山しピストンで八島ヶ原湿原に戻るつもりでいた。
で、残念ながら振り返って見下ろした車山高原全域の写真を撮ってない。
▲ 蝶々深山頂上 1836m 25度C
ま、容易に登れる。とにかく短パンとスニーカーは極めて動きやすいし、体が軽い。あ、そう、ハイキングリュックには500mlの水1本しか入ってない。状況が許せば山歩きは軽装がベストと感じた。
登ってきた方向とは逆の前方は
▲ また別の湿原が広がる
①が王ヶ頭でテレビ塔が見える
②が王ヶ鼻で、そこから美ヶ原は切り落ちる。牛伏山はずっと右手で写真には写っていない。それだけ美ヶ原は広大だ。
手前左の緑の山は、三峰山1887m。ビーナスラインに沿った気持ちのいい山。数年前に登った。
ここから下って、⇒ のところを左折して八島ヶ原湿原に戻ろう。
▲ 八島ヶ原湿原への戻り道
▲ マルバタケブキ
▲ 八島ヶ原湿原へ至る道に出る
今度は、八島ヶ原湿原の上半分を回って駐車場に戻る。
▲ 左:なんだったけ (笑) 右:ヤマホタルブクロ
▲ コオニユリ ~ これだけ複数かたまって咲いているのは初めて
右:ワレモコウ
左:ツリガネニンジン 右:イブキトラノオ
▲ 鬼ヶ泉水横を通って
▲ ま、本当に色々と花が咲く八島ヶ原湿原だ。
今が見頃!!
周遊終わり。
▲ 「霧ケ峰湿原植物群落」でした。
ちなみに、霧ヶ峰は美ヶ原と同様に百名山だ。百名山?と訝しがるあなたへ深田久弥は言う。
「妙な言い方だが、山には、登る山と遊ぶ山とがある。前者は、息を切らし汗を流し、ようやくその頂上に辿り着いて快哉を叫ぶという風であり、後者は、歌でもうたいながら気ままに歩く。もちろん山だから登りはあるが、ただ一つの目標に固執しない。気持ちのいい場所があれば寝ころんで雲を眺め、わざと脇道へ入って迷ったりもする。 当然それは豊かな地の起伏と広かつな展望を持った高原状の山であらねばならない。霧ヶ峰はその代表的なものの一つである」「日本百名山」
うむ、十分に遊んだし、楽しかった。高齢者にとっては登る山も遊ぶ山も先ず楽しくなくてはダメだ。自己鍛錬の山なんてMでないかぎり、もう止めたほうがいいだろう。
時間はちょうど12時。4時間近くの遊歩だった。
▲ 八島駐車場は平日にも拘わらず満杯で。係員さん2名が出入り整理をしていた。
さあ、残り物の食料をチャチャと食べて、家へ向かって出発だ。
避暑地山歩きは、これでいったん停止。奥歯の穴を修復して、また続けるつもりだ。
猛暑は(コロナも)まだまだ続くみたいだし。
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