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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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家は人なり…北斗市

2007年12月24日 16時15分12秒 | Weblog
日本の家屋の平均寿命は30年だと言う事が公的な建設白書にも記載されており、既に公知の事実となっております。しかし、家が30年で朽ち果てるのでは決してありません。
然るべき前提が整っていれば、家は100年でも200年でも機能を果しながら立派に現存し続けるのです。その少しの前提が伴わないために30年で無残にも叩き壊されています。
200年住宅のための然るべき前提とは…

具体的には、土台や柱、間柱などの家を支える構造部材が腐食しないような配慮が施されている事です。それは単に木材を太くしたとか、薬剤で防腐防蟻処理を施すより、敷地の地盤環境(地下水面位など)と床下地盤面高さ、床下構造など、従来の規準を見直す必要があります。このような構造的な条件が必須となりますがそれだけではありません。
構造的な問題は、住む人に対して、その家に住み続ける意欲を減退させる場合が多いのです。住むほどに、その家に愛着が深まって行く為には、ライフスタイルによって程好くメンテナンスが行われ、そのメンテナンスも施工する工務店と、建主さんが楽しみながら友好的に実施される事が最も大切な要素となります。

家が完成し、住んでから、土台が腐った、壁にカビが生えた、床がブヨブヨになった、寒すぎる、暑過ぎるなどの問題が発生したらどうでしょうか。
ハウスメーカーや施工工務店に連絡したら、何とも心許ない対応…夢や希望が失望へと変貌し、住宅ローンの完済と同時に叩き壊している…とても悲しい現実が今の住宅産業に潜在しているのです。
「家は人なり」これは40年間に渡り家づくりに携わって来た私の持論でもあります。
家づくりは、見栄えも必要ですが、住んだ人々に幸福を与える人間重視のソフトとハードが織り為っていなければなりません。
家は人々の幸福を包む空間なのですから…

このような日本の住宅産業を200年寿命にするためには、私達のような構造的な改革の実現と、資産価値を適正に算定して住宅買取制度を実現させるためのコラボレーションが不可欠となるでしょう。
先週20日木曜日、ご縁があって東京新橋にある、日本モーゲージサービス株式会社の本社を訪問させて戴きました。

写真は、左から社長の鵜澤泰功(うざわ やすのり)さん、業務部長の寿浦光晴(すうらみつはる)さん、開発部長の仲田幸嗣(なかたこうじ)さんです。
鵜澤社長さんの会社は、竣工完成後に家の資産評価が、実質的な資産価値を大幅に下回る現状を打破するため、独自の資産評価法を構築し、実際に中古住宅の買い取りと販売を行うビジネスモデルを構築しています。
それには独自の資産評価法と買取資金提供をセットにさせる事業を立ち上げます。
鵜澤社長さんは、とても穏やかで温厚なお人柄ですが、日本の荒廃した住宅産業を変革を目指す並々ならぬ意欲を潜在しており、この業界に風穴をあける先駆者となるでしょう。

「家は人なり」この当方の理念は、鵜澤社長とも共通しており、鵜澤社長との会談が将来の住宅産業に大きな光明となる機運を感じました。

年末年始の休暇を直前にした今日の祭日振替は、いささか困惑気味ですが、誰もいない執務室で新年度の構想を創造する機会にもなりました。
今日、穏やかな天気の北斗市でしたが、明日は全社員が北斗市の本社に集まり、全体会議を招集しました。
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