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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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世代交替の時期が押し寄せる工務店経営…鳥栖~別府~大分~熊本

2008年03月19日 22時02分05秒 | Weblog
現在の工務店経営者の約75%が大工さんからの叩上げ社長さんだと言います。
バブル前の昭和40年代に大工さんとなり、バブル期の最盛期に経営者になったバリバリの現場社長です。この現場あがりの多くの経営者が現在、厳しい経営危機に惰っています。
頑固で朴訥で一本気の昔気質だけでは、生存競争の厳しい住宅受注の争奪戦に苦戦を余儀なくされています。

後継者がいる工務店でもこのような頑固オヤジは時代遅れだと、散々に扱下ろすところが多くなっています。しかし、この頑固で朴訥なオヤジ経営者をどのように売り物に出来るかが大きなキーワードとなります。
頑丈な家づくりを培って来た頑固さこそが、とても貴重な経営資源なのです。パソコンを瞬時に操作できる後継者ですが、それだけでは絶対に受注戦争に勝ち残れないのです。

古臭いオヤジ経営者を冠にした後継者は、そのオヤジ社長をどのように売り込めるかを思案すべきです。絶対に時代遅れのオヤジ社長を変えようと思わない事です。
オヤジ社長の培ってきた持ち味を最大限に活用し、それに時代変革に伴った情報や技術を付け加えて進路を次世代にフィットするようにコントロールして行きます。

この頑固さに裏づけされた技術、技能に新しい時代の風を乗せる事で乗り切れるでしょう。
私は全国を回る機会があり、頑固なオヤジ経営者を無理矢理に退場させ、その後において急激に経営危機に陥った工務店を多く目にしてきました。工務店経営は、古さと新しさのコラボレーションこそが、厳しい時代を乗り越えるための最大の武器となるでしょう。

頑固なオヤジ社長さんは、その頑固さをひたすら貫き通します。
後継者さんは、そのオヤジ社長の存在感を十二分に評価し、そのオヤジを上手に手の平の上に乗せましょう。そしてその頑固オヤジは、後継者の手の平に上手に乗ってあげなさい。これが世代交替が上手く行く工務店経営の姿なのです。

今日は熊本から往復7時間かけて大分市で経営者セミナーを終えて同じホテルに戻りました。大分では販売代理店の(株)仲道トーヨーさんが資材を納める工務店経営者さんが多く参集し、熱心に勉強する姿が印象的でした。
そこにも後継者問題をかかえる工務店社長もいたようです。

写真は大分市からの帰り道で、熊本県に入った県境あたりの滝室峠にある道の駅「神楽苑」で撮りました。
なみの村と言う地域ですが、伝統的で盛大な御神楽のお祭りが有名だそうです。
この峠の降りたところが阿蘇の山裾となります。明日は宮崎に移動を…
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