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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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温暖地と寒冷地の家づくりの違い…熊本~都城~宮崎

2008年03月20日 23時16分58秒 | Weblog
九州の道路沿いに植え込んでいる椰子の木などは、北海道に生息しない南国特有の種類です。南国の青空にその葉っぱの緑色が映えて見え、特に今日は陽射しも強く、行き交う人々の風情も北国と全く異なって見えるのは気のせいでしょうか。
ファース本部のある北海道は3月中旬となり春めいては来たのですが、明け方の気温は、いまだに氷点下となります。この寒冷地と温暖地の家づくりは大きな相違点があります。

寒冷地の自治体は、自治体条例によって凍結深度と言う規準をつくり指導しています。
寒冷地では、厳寒期になると地盤が完全凍結しますが、凍結した地盤面が膨張して上部に膨らんできます。地域によっても異なりますが、寒冷地の地盤面は真冬、数センチ以上も凍結浮上します。つまり地盤面が季節を通じて上がったり下がったしているのです。
このため寒冷地の自治体では条例で凍結深度を定め、その深度以下まで水道配管を埋設させたり基礎コンクリートの最低部をその下まで下げる指導をしています。

北海道の道南の凍結深度は45センチから60cmですが、道東では120㎝と言う地域もあります。120㎝と言う事は地盤面から120㎝も掘り下げる事になります。このためコンクリートの型枠は、地盤上部の立ち上がり部分寸法を入れると1800cmにもなる場合があります。これが寒冷地の通常の基礎工事なのです。
温暖地では、凍結深度や凍結浮上などと言う、言葉すら知らない人々が多くおります。

このように寒冷地の家づくりは、基礎工事に相当の予算配分を伴う事になります。また、家の温熱環境の高気密、高断熱などは、寒さ対策に集中する事でほぼ達成できます。
ところが九州、四国のような温暖地では、湿気の多い夏場対策をしっかりと備えておく必要があります。温暖地域は、カラカラに乾燥する冬期間、ジトジトに湿気の多い夏期間があり、その対応がとても高度な技術が必要です。つまり、温暖地の家づくりは寒冷地より知恵や工夫を伴う事になります。

温暖地は、夏場の湿気対策、日射熱対策、冬場の乾燥対策などは、相当に高度な機能を必要とするのですが、今回の九州訪問は、この温暖地仕様の啓蒙活動が目的です。

写真は、親愛なるファース宮崎3人衆と宮崎市内で懇親会で撮りました。
向って左から大塚工務店の大塚社長、清栄建設の清水社長、私の隣がハウスケア・イワキリの岩切社長、そして本部、九州事務所の山田所長です。

三協立山アルミ福岡支店の近藤さんが岩切さんにファースを薦め、岩切さんが大塚さんにファースを紹介し、大塚さんが清水さんを紹介しくれました。
本当に縁って不思議なものですね。

このうちのひとりが欠けても三人のチームワークが成立しませんでした。
三人が宮崎県にファースの家を一棟でも多く供給するよう頑張っています。
明日は鹿児島に立ち寄り、鹿児島空港から帰社する予定…
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