2人の息子が中学・高校で最終学年。全国制覇、いや全国大会出場を目標にして、その最後の年になってみて親としていろんなことを切実に感じる今日この頃。それぞれで役員をさせてもらっている中で、またいろんな角度から感じることも多くあります。そんなこんなで学童での役割は当分果たせそうにないことをここでお詫びします。ただ、少し気になるのが、数大会前の理事会でチームの応援マナーについて公式に本部から『指導』がなされたということ。中学でも高校でも基本は同じと思います。主役は誰でしょうか?
なかなか「生」で書けなくなったので、これまでの記事のうち読まれた回数の多いものを再掲載します。もう7年くらい続いているのは見ていただいている皆さんがいらっしゃるからです。感謝の気持ちをこめて・・・。
以下 長文ですが掲載します。。(5年前の私の反省文のような記事ですが^^・・・)
『野球教室@マスターズリーグで気づいた大きなこと』(2007年11月ごろの記事です)
*******
「口出しする親が多くなった。試合中,子どもは監督を見ずに親を見る子が多い。親の顔色をみながら野球をやっている・・・」
17日に行われたマスターズリーグの公式戦を前に子どもたちのために開いてくれた野球教室。博多ドンタクズの多くのみなさんから,朝早くから熱心に指導いただいた。ほんとうにいつも思うのは,元プロ野球の選手のみなさんは,子どもたちのことを大切に思い,わかりやすいことばで熱く指導してくださること。今回は子どもだけでなく指導者や保護者に対する指導も頂いた。
あるチームの監督が元オリックスの松永さんをつかまえて,捕球の体勢について質問していたので私も近づいて聞いていると,具体的な動作を交えて小学生の段階でみにつけなきゃいけない基本動作を教えていただいた。話はどんどん深まり,松永さんが今開いている少年野球教室でのエピソードを交え,興味深い話が続いた。今日の冒頭のことばも,その松永さんがこのとき語ったもの。
もうすこし続けると・・・
「親はしっかり子どもの世話をやってほしい。弁当づくり,送り迎え,洗たく・・・。指導は監督・コーチに任せてほしい。すこしかじっている人ほど家で指導をする。小学生では細かい技術は無理。いかに楽しい野球を経験させてあげられるかが一番。楽しい野球とは,ほめられて自分がもっと野球をしたいと思えるような環境をつくってあげること。親から見て自分の子どもはなかなか上手にならないと思うかもしれないが,ほとんどの子どもはほめられようとして一生懸命やっている。ただいつも結果にでないだけのこと。つい親は周りの子とくらべてしまう」
さらに・・・
「指導は監督コーチに任せて,もし時間があるのならティを上げ続けてあげるとか。これも自分の子どもとなら,会話はなくても本当にいい時間になる。練習場でも監督やコーチの補助役としてティを上げることをしてほしい。子どもは親のいうことなんか聞きません。でも親のしていることはやりますよ。それだけは確か。野球教室をやりながらいろんな子どもと出会って確信を持っている。だから,口でいうのでなくて行動で示してほしい。でも口を出すなとは言っても,最低限守らないといけないルールやマナーは教えないといけない。」
はじめは数人だった聴衆はいつのまにか十数人に増えていました。とても納得のいく説明でした。とともにどこかガーンと殴られたような,なんともいえないショックも。学童の大会で,強いチーム,歴史もあるチームはチームとしての熟度があり,どこか違うと感じる。それは,まさにこういうところ。つまり,どんな試合でもベンチが一体化しているとともに,応援する保護者が「凛」としていて,いわゆる「口出し」的なものは全くない。
私も今の親であり,口出しする親であり,よかれと思ってやってそういうことに気付いていない親。
信頼できる監督やコーチがいるにもかかわらず。ほんと親としてやるべきことをわかっていなかったんだと思います。「しっかり監督コーチのいうことをきいてそのことに感謝するんで!」これだけのことを言い続けるだけでよかった。幸いにも素晴らしい監督コーチがいてくださる。
裏方としてこのようなイベントをお手伝いするのは正直きついときもありますが,このような「プロ」の方から指導いただける「ギフト」もあるんです。
松永さんは少年野球教室を開講するにあたり,指導の仕方や子どもの心理,コーチングなど,移動の合間には解説書などで勉強しているという話もあった。節々にカウンセリング用語がでていたのもうなずける。常に研究ということ。どうやったら子どもとうまくコミュニケーションがとれるのか,そういうところができていないと,いくら教える内容をもっていてもなんにもならないということなど。あれだけプロで活躍しても,新しい世界でのきびしさがあることを正直に話してくれました。
最後にもうひとつ松永さんの言葉より・・・
「自分の子どもを上手にさせたいもっともいい方法・・・それは試合を見に行かないこと。=口出ししようにもできないからね。」
なかなか「生」で書けなくなったので、これまでの記事のうち読まれた回数の多いものを再掲載します。もう7年くらい続いているのは見ていただいている皆さんがいらっしゃるからです。感謝の気持ちをこめて・・・。
以下 長文ですが掲載します。。(5年前の私の反省文のような記事ですが^^・・・)
『野球教室@マスターズリーグで気づいた大きなこと』(2007年11月ごろの記事です)
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「口出しする親が多くなった。試合中,子どもは監督を見ずに親を見る子が多い。親の顔色をみながら野球をやっている・・・」
17日に行われたマスターズリーグの公式戦を前に子どもたちのために開いてくれた野球教室。博多ドンタクズの多くのみなさんから,朝早くから熱心に指導いただいた。ほんとうにいつも思うのは,元プロ野球の選手のみなさんは,子どもたちのことを大切に思い,わかりやすいことばで熱く指導してくださること。今回は子どもだけでなく指導者や保護者に対する指導も頂いた。
あるチームの監督が元オリックスの松永さんをつかまえて,捕球の体勢について質問していたので私も近づいて聞いていると,具体的な動作を交えて小学生の段階でみにつけなきゃいけない基本動作を教えていただいた。話はどんどん深まり,松永さんが今開いている少年野球教室でのエピソードを交え,興味深い話が続いた。今日の冒頭のことばも,その松永さんがこのとき語ったもの。
もうすこし続けると・・・
「親はしっかり子どもの世話をやってほしい。弁当づくり,送り迎え,洗たく・・・。指導は監督・コーチに任せてほしい。すこしかじっている人ほど家で指導をする。小学生では細かい技術は無理。いかに楽しい野球を経験させてあげられるかが一番。楽しい野球とは,ほめられて自分がもっと野球をしたいと思えるような環境をつくってあげること。親から見て自分の子どもはなかなか上手にならないと思うかもしれないが,ほとんどの子どもはほめられようとして一生懸命やっている。ただいつも結果にでないだけのこと。つい親は周りの子とくらべてしまう」
さらに・・・
「指導は監督コーチに任せて,もし時間があるのならティを上げ続けてあげるとか。これも自分の子どもとなら,会話はなくても本当にいい時間になる。練習場でも監督やコーチの補助役としてティを上げることをしてほしい。子どもは親のいうことなんか聞きません。でも親のしていることはやりますよ。それだけは確か。野球教室をやりながらいろんな子どもと出会って確信を持っている。だから,口でいうのでなくて行動で示してほしい。でも口を出すなとは言っても,最低限守らないといけないルールやマナーは教えないといけない。」
はじめは数人だった聴衆はいつのまにか十数人に増えていました。とても納得のいく説明でした。とともにどこかガーンと殴られたような,なんともいえないショックも。学童の大会で,強いチーム,歴史もあるチームはチームとしての熟度があり,どこか違うと感じる。それは,まさにこういうところ。つまり,どんな試合でもベンチが一体化しているとともに,応援する保護者が「凛」としていて,いわゆる「口出し」的なものは全くない。
私も今の親であり,口出しする親であり,よかれと思ってやってそういうことに気付いていない親。
信頼できる監督やコーチがいるにもかかわらず。ほんと親としてやるべきことをわかっていなかったんだと思います。「しっかり監督コーチのいうことをきいてそのことに感謝するんで!」これだけのことを言い続けるだけでよかった。幸いにも素晴らしい監督コーチがいてくださる。
裏方としてこのようなイベントをお手伝いするのは正直きついときもありますが,このような「プロ」の方から指導いただける「ギフト」もあるんです。
松永さんは少年野球教室を開講するにあたり,指導の仕方や子どもの心理,コーチングなど,移動の合間には解説書などで勉強しているという話もあった。節々にカウンセリング用語がでていたのもうなずける。常に研究ということ。どうやったら子どもとうまくコミュニケーションがとれるのか,そういうところができていないと,いくら教える内容をもっていてもなんにもならないということなど。あれだけプロで活躍しても,新しい世界でのきびしさがあることを正直に話してくれました。
最後にもうひとつ松永さんの言葉より・・・
「自分の子どもを上手にさせたいもっともいい方法・・・それは試合を見に行かないこと。=口出ししようにもできないからね。」