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奥野和彦

ちょっぴり歴史『黒船』

2017-08-02 22:45:24 | 写真

東京カラー図鑑:江東区台場(こうとうく だいば)

今日の写真はお台場海浜公園からレインボーブリッジを眺めています。
と言っても、撮ったのは昨日。

江戸時代、アメリカの軍人ペリーが船でやってきて
そのころ、まだ鎖国(さこく)と言って よその国と関係を
持っていなかった日本に、国を開いてよその国と行き来をし
貿易(ぼうえき)をしようと言いました。
日本人の見たことがないような形の大きな黒い船で
空砲(くうほう)、弾(たま)を入れずに音だけの大砲を鳴らしながら
あらわれて、人々はその船を『黒船(くろふね)』と呼びました。

そのときに来たのは今の神奈川県久里浜(かながわけんくりはま)で
返事をまた聞きにくると言って帰りました。
しかし、日本幕府(にっぽんばくふ)は
ペリーが次にやってくるときに江戸の中まで来られるのは
恐ろしいと考え、
東京港の河口付近に大砲(たいほう)を撃(う)つための台、砲台(ほうだい)を作って
実際に、ペリーは江戸(えど)、今の東京までは入ってこれませんでした。
この砲台を、幕府に敬意(けいい)を表して「お」をつけて
お台場と呼ぶようになりました。
ペリーが2度目に来て上陸(じょうりく)したのは横浜市で、このときに初めて
日本とアメリカは友達になります。という
「日米和親条約(にちべいわしんじょうやく)」を結びました。
写真中央から左側に写っている
こんもりと緑のおいしげった島のようなところ、
これがお台場です。



昨日は朝早くこのお台場から仕事が始まりました。
ゆりかもめを降りたとたん、セミがギャンギャン鳴いていて
都内の割にはずいぶん鳴いてるなと思いましたが
これだけの緑があれば、セミも暮らせますね。