-写真の部屋-

奥野和彦

河口の町

2020-05-06 18:55:04 | 写真


縦位置の写真が上手く収まらない。
写真を載せるサイズとピクセルの加減が
うまくいってないんだと思う。

ネガ整理の話
1982年から残っているネガをそのスタートから見ている。
ほとんどモノクロ写真しか撮っていない。
何か変わったことをしてみよう、気を衒ってみようと
試みている物は、今見れば先人のコピーであったり
苦笑してしまう物も多い。
写っている友人や家族には、よくぞこの自意識の塊に
お付き合い頂いたものと感謝に耐えない。

そういうカットは心の苦笑と共にスキャニングもされず
ゴミ袋に収まっていくが、
これ、ちょっと取っておこう。と思うのは
純粋に旅行した先々、勤めていた場所、仕事で撮影に出向いた街角の
なんでも無い、作為の感じられない1枚、である。
そして、その今とは変わってしまった風景を見て
今、コロナが収束したら30何年経ったそこへ
カメラを持って行って
同じように撮ってみたらどうかと考える。
懐かしく哀愁を帯びて見えるだけの写真が
何か違う役割を持ち始めるような気がする。

このブログを始めた頃の文章を見れば
まだ、カラーがどうだとか、印画紙が、フイルムがどうだとか言っている。
が、残った方が良い物は残る、それだけの事であると
38年分のネガの山を見て思う。
今、ネガを見て現れる全ての場所へ
もう一度足を運ぼうとすれば
残りの寿命の間で可能な事だろうか。
全ての場所をそうしようなどと思ってもすぐに飽きる。
何カ所かやってみるかな。