馬鹿琴の独り言

独り言を綴ります。時にはお相手して下さい。

すみだ北斎美術館に行ってきました

2025-01-17 22:34:54 | 浮世絵

2025年1月17日、すみだ北斎美術館に行ってきました。

所用があって上京しておりましたので、その後の探索です。

こんなトコにあります。

美術館の公式サイトはこちらです。

すみだ北斎美術館 - トップ

JR両国駅で下車します。

今日は大相撲初場所開催中ですね、そこそこ混んでいます。

しかし今はお昼時……せっかくですのでちゃんこでも食べに行きましょう。

かつての大関霧島関のお店に行きましたが、満席でした(´・ω・`)

ちゃんこ道場さんというお店に行き、鴨ちゃんこランチをいただきました。

鴨はもちろん美味しいのですが、野菜と出汁が恐ろしく美味しいのです。

野菜のお鍋でご飯が食べれるのです、これにはビックリしました。

お値段は1,100円です。満足。

 

ちゃんこ道場 両国駅前店

両国エリアの両国の本格的ちゃんこ鍋、ちゃんこ道場 両国駅前店のオフィシャルページです。お店の基本情報やメニュー情報などをご紹介しています。

ちゃんこ道場 両国駅前店

 

 

 

お腹を満たしたので葛飾北斎に逢いに行きましょう。

両国駅から歩いて10分くらい。

寒いですがちゃんこでぽかぽか状態です(*´▽`*)

 

見えてきました、すみだ北斎美術館です。

何だか未来的な建物ですね。

入場料1,000円ほどで常設展プラスで見学します。ほとんど撮影禁止です。

あまりにも有名な富嶽三十六景の神奈川沖浪裏がお出迎え。

常設展プラスでは、隅田川両岸景色図鑑と北斎漫画を堪能することができます。

隅田川両岸景色図鑑は100年ぶりに見つかった幻の傑作だそうです。

両国、回向院から吉原遊郭まで描かれていました。

北斎漫画も数冊手に取ることができました。面白いですね、いろいろな図案集というのかスケッチというのか。

随分と見入ってしまいました。

新年風俗図。

右側女性の膝が覗いているのがセクシーですね(笑)

良い初夢を見るために宝船の絵を枕下に敷くところですね。

読み解こう、江戸のカレンダー展。

絵暦(えごよみ)と呼ばれるものです。

詳しくはないのですが、太陰太陽暦では月の日数が大の月30日と小の月29日であったりして、同じ月でも年ごとに違うそうなんです。

そこで絵の中に何月は大だったり、小だったりを表示して、暦を表したそうなんですよ。

うーん、難しくて私にもこれ以上は説明できません(´・ω・`)

正直言うと作品を眺めることしかできませんでした( ;∀;)

 

北斎を堪能しましてヘロヘロではあるのですが、近くに面白いところがあるので寄っていきます。

でわ。

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和泉市久保惣記念美術館で六十余州名所図会―広重と巡る日本の風景―展を見てきました

2024-08-18 01:35:42 | 浮世絵

2024年8月17日、和泉市久保惣記念美術館で六十余州名所図会―広重と巡る日本の風景―展に行ってきました。

先日あべのハルカスで広重展で歌川広重展を見て参りました。調べるとこちらの美術館でも広重展を行っている、とのことが分かりましたので、行って参りました。

 

和泉市久保惣記念美術館はこんなところ。

 

和泉市久保惣記念美術館

和泉市久保惣記念美術館は、昭和57年に開館した和泉市立の美術館です。日本と中国の絵画、書、工芸品など東洋古美術を主に約11,000点を所蔵し、所蔵品をいかした年5回の企画...

展覧会案内

 

南海電鉄天下茶屋駅から南海高野線急行で和泉中央駅で下車。

南海電鉄と泉北高速鉄道が乗り入れているのですね。

近在の関西方面の鉄道むすめさんたちが終結していました。

ここからバスで20分くらい、和泉市久保惣記念美術館が見えてきました。

外観は日本家屋風ですが、中は近代的美術館の感じでした。

中に入りますとJAF割引で100円値引き、400円という破格の安さ。しかもスマートフォンならば撮影可。

ありがたいことです。

緑色のトンボがいました。

後で調べたらハグロトンボさん、絶滅危惧種だそうです。

 

美術館の中は狭く長い道が伸びていて、目指すべき本館へなかなか行けません。

それでも日本庭園の脇を進むと、建物がありました。

新1,000円札の裏面に描かれた富嶽三十六景神奈川沖裏が大きく張り出されていました。

あ、今日は北斎ではなく広重さんメインなんですよ(笑)

これです、これ。

こういう目録があると、しかも現代の私たちでも読めるレベルであれば、助かりますし、嬉しいものです。

では一部だけ撮影してきましたのでご紹介。

安房、小湊内浦。

八犬伝でも出て来る場所です、日蓮さんの生まれた家に建った誕生寺近辺。

広重は実際に取材(?)に房総を訪れているんですって。

江戸、浅草市。

五重塔と歳の市で賑わう浅草。

駿河、三保の松原。

富士山がありますね、そりゃそうと天女の羽衣はどこかいな?

ちなみ天女の羽衣伝説の同系のお話が、日本国内でも7、8か所あります。

男性って、女性の服を隠して無理強いをしちゃうどうしようもない生き物らしいです、昔から。

伊勢、朝熊山峠の茶屋。

昭和30年代までお茶屋さんが現存してたそうです。

伊賀、上野。

西に小さく伊賀上野城が描かれております。

摂津、住吉出見の浜。

住吉大社辺りの浜から出向する船たち。

山城、嵐山渡月橋。

春に桜が満開の渡月橋は、昔も今も人が多く賑わっています。

常陸、鹿島大神宮。

武と鹿の神社、鹿島神宮。

昔は海に面していたのでしょうか。

近江、琵琶湖石山寺。

どこが石山寺なのか見当もつきませんが、お月さんと雁、三上山、瀬田の橋と描かれています。

渋いなあ。

美濃、養老の滝。

名古屋に住んでたころ見に行ってきました。こんなに太い滝ではなかったと思うのですが。

信濃、更科田毎月鏡台山。

棚田に月がいっぱい、田毎の月、です。

現在はJR姨捨駅があり、そこから見える風景をJR三大車窓と言います。

上野、榛名山雪中。

榛名山は一度上まで登ったことがあるのですが、ロープウェイを使いました。こんなに雪が降るんですね。

赤いお堂と橋が鮮烈です。

陸奥、松島風景富山眺望の略図。

松島や ああ松島や 松島や の場所です。

越後、親不知。

大きい波が来ると、旅人が逃げられずに海へ流されてしまう怖ーい場所です。

道が狭そう。

佐渡、金山。

祝、世界遺産登録ですね。

丹波、鐘坂。

タイトルのすぐ左に見えるのが、鬼の架け橋。大江山の鬼が掛けたそうです。

大江山、季節が良くなったら登ってみようと思っております。

丹後、天橋立。

ここは説明はいらないですね。

出雲、大社ほとほとの図。

正月十四日に子供たちが、「ほとほと」と言って近在を回り、お金やお菓子をもらいます。

ハロウィンのトリックオアトリート的な感じです。

にしても大社を描かず、この様な正月風景を題材にしたのは何なんでしょうね。

左のグループが霧に隠れていて幻想的。

美作、山伏谷。

旅は大変。追剥ぎも盗賊も現れそうですし、強風で蓑も笠も飛んじゃうのですから。

安芸、厳島祭礼の図。

こちらも説明不要。厳島の海上でのお祭りです。

鹿はおりませんね。あ、これで日本三景をコンプリートしてます!!

周防、岩国錦帯橋。

先日行ってきたばかりです。右奥が岩国城のあった山だと思うんですが、当然お城はありません。

一国一城令で破却されていますからね。

別途葛飾北斎の描いた錦帯橋には、岩国城が描かれているのですよ。

おかしいなあ、山には城がないはずなのに。

美しさ | 錦帯橋~世界遺産をめざして!~

こちらで葛飾北斎の錦帯橋を見てみて下さいな。

阿波、鳴門の風波。

実際の渦潮はもう少し穏やかに見えました。左の波が、北斎の神奈川沖浪裏と似てませんか?

上部には船の影が見えます、漁船か観光船か、どっちでしょうね。

讃岐、象頭山。

中腹に見えるは金毘羅山。旅人たちは金毘羅山へお参りに行くのでしょうか。

伊予、西条。

この絵の左には立派なお城が見えます。

しかし3万石の小藩だったためか、当時は西条陣屋と呼ばれる藩庁が置かれていました。

こんなに大きくないと思うのですよねえ。

大隅、桜島。

薩摩ではないのですね。広重は別途、薩摩を題材に、坊ノ浦双剣石を描いていました。

でも私なんかは桜島は薩摩、というイメージがあり、違和感を感じてしまいました。

対馬、海岸夕晴。

大きな虹が架かっています。海の向こうは朝鮮半島だそうです。

俯瞰気味に良く描いていますね、広重さん、行ったのかしら。無理っぽいですけど。

 

以上広重の群青を堪能してきました。

他にも北斎の富嶽三十六景神奈川沖裏を題材に版画の仕組みの説明や、古代中国関連の青銅の酒器、銅鏡、世界の古地図などが展示されていました。

 

これで今年の夏休みはほぼ終わりです(´・ω・`)

でわ、家路につきますよ。

コメント (4)
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あべのハルカス美術館開館10周年記念、広重―摺の極―展に行ってきました

2024-08-10 20:20:18 | 浮世絵

2024年8月10日、あべのハルカス美術館開館10周年記念、広重―摺の極(すりのきわみ)―展に行ってきました。

青の鮮やかな安藤広重……じゃなかった歌川広重展を見て参りました。

13時に天王寺駅へ。目指すあべのハルカス美術館はほとんどその向かいです。

こちらのあべのハルカスは完成して10周年なんだそうです。早いですね。

16階に上がるんです。

大阪ですが、日本橋です。大阪にも日本橋がありまして、にっぽんばしと呼んだりします。

日本橋のたもとにはワンちゃんがいるのです。

切手月に雁のモチーフにもなりました。

切手では分からない群青が素敵。

あべのハルカスのキャラクター、あべのべあ。

いつもは60階の展望台にいるそうですよ(笑)

チケットを買って中に入りましょう。

一部のみ撮影可でした。ご覧下さいまし。

 

金沢八景の小泉夜雨。雨が降っております。

同じく金沢八景の野島夕照。

今度は木曽海道六十九次の軽井沢。

碓氷峠の西に当たり、当時は中山道最大の宿だそうです。

同じく望月。

お馬さんが荷物たくさん持っています、ヒヒーン。

同じく長久保の宿。

望月と同じく月が見えています。あ、子供が犬に乗っていますよ(八房風)

木曽海道六十九次は渓斎英泉と広重が二人で描かれています。

同じく下諏訪。

おっちゃんが飯盛り女さんから給仕を受けています。

隣りの人は足湯かな(笑)

同じく本山。

子供も働くのです。

木曽義仲の史跡が多い宮ノ越。

明るい月の夜、向う側は煙っていますか。背中に子供をおぶったお父さん、懐に赤ちゃんを抱いたお母さんと大きな娘さんですかね。詩情的です(何ちて)

雨の降る須原。

広重さんは雨の風景が多いと思いませんか。

深々と雪の降る大井。今の恵那市辺りだそうです。

鳥居本。琵琶湖を眺める旅人たち。

今この辺りからは琵琶湖は見えない気が(笑)でも後日干拓されてしまったのかもしれませんね。

江戸近郊八景から吾嬬社夜雨。

今の墨田区辺りで、現在も吾嬬神社はあるんですよ。こちらも雨( ゚Д゚)

玉川秋月。

柳の上のお月さんが真ん丸。丸子橋近辺とのこと。

池上晩鐘。

池上本願寺が描かれています。

行徳帰帆。

昔から栄えているんですね。

芝浦晴嵐。

ほとんど人が描かれておりません。

小金井橋夕照。

富士と桜とお花見。

羽根田落雁。

今の羽田神社付近ですかね。

飛鳥山暮雪。

まさかの豪雪で行きかう人も大変なのです。

飛鳥山公園はこの間行ってきました。晴れてて良かった(笑)

今の飛鳥山公園はこんな感じ。

 

東京探訪(飛鳥山公園、上野駅、上野東照宮、新橋駅) - 馬鹿琴の独り言

2024年3月30日、春の陽気に誘われて、お花見を兼ねて、数か所を巡ってまいりましたよ。①飛鳥山公園東京駅から京浜東北線に乗って数駅、王寺駅で下車します。ほら王子駅です...

goo blog

 

たくさんの展示物があって、見学するのに大分時間が掛かりました。

土曜日ということもあって、人出も多かったです。

東海道五十三次の箱根、湖水図。

絵は買えないのでせめてポストカード購入です(笑)

右の険しい岩山は広重さんの誇張らしいのです。

名所江戸百景の浅草田甫酉の町詣。

外を眺める猫の背中がキュートで胸がズキューン。富士も顔を見せております。

名所江戸百景の大はしあたけの夕立(舟二艘)

ゴッホも模写したんですって。

東海道五十三次の蒲原、夜之雪。

大井と似た雪景色でこちらも深々と降り積もる雪。

ただ蒲原には雪があまり降らないそうで、広重の謎なんだそうですよ。

雪を描きたかったのかしら?

お土産に買った広重の猫ちゃんズ。可愛すぎるのです。

日本人は昔から猫が好きだと思います。私も猫派。

ふう、疲れました。コーヒーでも飲みましょう。

木苺のベイクドチーズケーキと猫のアートラテ。

ありゃ、猫が可愛くて飲めません(笑)

あべのハルカス美術館は開館10周年記念でした。

 

広重の青の美しさを垣間味わってきました、でわ。

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