Friends of Valves 自作真空管アンプ

自作真空管アンプを中心にいろいろ載せていきたいと思います。

自作300Bシングルアンプの改造

2021-06-26 11:04:27 | 自作300Bシングルアンプ

一週間毎に更新していたら、たまにブログをしていることを忘れてしまうこともあります。昨日(26日)はネタを用意しつつも、更新するのを忘れていました。そのため、更新日は27日ですが、更新日時を26日として掲載します。

今日は、自作300Bシングルアンプの300Bカソード抵抗を定電流回路に変更してみました。

まずは、定電流回路の基板です。

本回路は、FETとバイポーラトランジスタ(TR)により構成される回路で、FETのソースにつながった抵抗Rに流れる電流により発生する電圧が、TRのVBEを上回ると、TRが動作し、FETのゲート電圧を下げ、その結果ソース電流が下がるという、フィードバック回路により構成される回路になっています。写真の可変抵抗は、Rを可変にしたもので電流値を可変にします。VBEは約0.6Vですので、こんな小さな可変抵抗で問題なく、また電流値を制御できるのが便利で、定電流回路はいつもこの回路を使用しています。回路図はまた機会があるときにでも。

で、元の回路は、下記のような回路でした。

このメタルクラッド抵抗を取り外して下記のような状態にし、基板を取り付ける穴をあけます。2.8㎜の穴をあけると、3㎜のネジをナットなしでアルミに入れることができます。

そして基板と、FETを取り付け、300Bのカソード~GND間に配線します。

で、電流を可変します。

オシロの波形を見ながらだと、出力1W近辺では、この写真のような電流値が一番きれいな波形をしていました。

家では、あまり出力はいらないので、とりあえず、電流値は約45mAと控えめにしておきます。

ということで、完成し、音出し確認をしてみました。その結果、音質は抵抗接続の時と比べて透明感が増したような気がします。音の細部までくっきりと聞こえるような気が。。。

ただその分少しだけ音が固くなったような気もしていますが、しばらくはこの回路で楽しみたいと思います。熱の方ですが、相変わらずシャーシは熱く(といっても体感50℃@2時間程度で)なるのですが、どうも原因は、カソード抵抗だけにあるのではなく、真空管のソケットをつけているサブシャーシからの熱もかなりあるようで、この原因が今のところ不明です。どの部品が発熱しているのやら。熱源は、フィードバック用のトランジスタか、真空管の熱ぐらいなのですが、フィードバック用のトランジスタで、シャーシ自体が熱くなるようなこんな発熱するかいな?と疑問に思っているところ。

またじっくり確認していこうと思います。

ではまた~。

 

 

 

 

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自作300Bシングルアンプの手直し

2021-06-19 18:38:27 | 自作300Bシングルアンプ

最近は、在宅勤務が多く仕事はしっかりしているものの(ほんとか!?)、BGMが欲しいときもあり長時間アンプの電源を入れっぱなしにしている時もあります。

そこで気になるのが、アンプの発熱です。2時間ぐらい使っていると、結構発熱があり、体感ではシャーシ全体が50℃ぐらいになっています。そこで、今日は、少しでも発熱を抑えるため、300Bのフィラメント整流回路のブリッジダイオードを損失の低いショットキーバリアダイオード(SBD)によるブリッジに変更しました。

ちなみに普通のブリッジダイオードでは、順方向電圧は1.05V、SBDでは、0.62VとSBDが、0.4Vほど低く、損失は2個分で1Wほど減ります。

下記が、交換後の状況。大きい方が普通のブリッジダイオード。

で、順方向電圧が減った分、フィラメント電圧が増えますので、その分抵抗で減圧します。もともと、片方は6.3Vの巻線から5Vをとっていたので、その分抵抗で減圧していましたが、もう片方の5V巻線からとっていた方も減圧が必要になり、0.5Vほど下げました。

あ、ちなみに抵抗で減圧しているので、その分抵抗が発熱していますが、シャーシ内の放熱版で放熱していないので、シャーシの温度上昇にはあまり関係ないと考えます。

で、発熱具合ですが、何となく、若干、気持ち的に少なくなったような感じがします。

あとは、カソード抵抗を定電流回路にするぐらいかな。あまり期待できないかもですが。

ではまた~。

 

 

 

 

 

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「球転がし」してみる。

2021-06-06 18:39:04 | 自作300Bシングルアンプ

真空管アンプでの遊びの一つに「球転がし」があります。「球転がし」といっても子供のボール遊びではありません。では、大人の玉遊び・・・いや、そっちでもなく、真空管(球)をいろいろ差し替えて音色の違いを楽しむ遊びです。

今日は、自作した300Bアンプの出力管を差し替えて遊んでみました。球といっても同じ300Bは、手持ちが今使用中のチャイナのものしかなく、残念ながら本家WEは持っていません。なので、今回は別の種類の球に差し替えて遊びました。

差し替えに使ったのは、本家WEの275Aです。昨日、トランスのタップを変えてB電圧を低く抑えましたが、これは、275Aに合わせるために実施したものでした。まずは、その姿をご覧ください。

300BのようなST19のバルブサイズよりも一回り小さい、ST16ですが、十分貫禄があります。

試聴は、オーディオマニア間で有名な有山麻衣子「幻のコンサート」。その天使のような歌声は、真空管アンプの音質確認にはもってこいのCDです。歌声のみならず、ホールの背景ノイズまでもが、アンプの特徴を確認するのに役立ちます。

そして、聞き比べを行いました。が、あまり他人のアンプの音質云々に興味ある方は少ないと思いますので、簡単に記載します。

300Bは、やはり大型管だけあって、音がゆったりとしているような感じがしています。ゲインも300Bの方が高く、275Aは不利ですが、300BはCDに含まれている背景ノイズも”ゴォー”という感じで響いています。275Aは、やや神経質、線が細めで300Bに比べるとやや硬い印象があり、生真面目にきっちり鳴らしている感じ。背景ノイズは、300Bの”ゴォー”ではありません。もう少しおとなしく”コォー”という感じです。なんだか表現的には275Aが不利ですが、とんでもありません。ゆったり感が好きな方は300Bを推すでしょうし、線の細い華奢な感じの音が好みの方は275Aを推すでしょう。有山麻衣子の天使の歌声は、実際にはどちらの球の音が近いのでしょうか。ぜひ生で聞いてみたいものです。

ということで、異種菅での「球転がし」をやってみました。なお、この球転がしは、6A3でも可能です。フィラメントに6.3Vが必要ですが、多少下がってもエミッションは十分出ていますので、問題ないでしょう。

300Bのアンプを持っていて、275Aもお持ちの方は、アンプのB電圧を300V前後に下げて、275Aに差し替え(※)て遊んでみてください。

ではまた~。

(※)固定バイアスの場合は、適切にバイアスを調整して差し替えてください。

 

 

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ブログ1本目の真空管アンプ やっと完成

2021-06-05 21:39:56 | 自作300Bシングルアンプ

長々と続けてきた”ブログ1本目の真空管アンプ”ですが、本日、すべての作業が終了しました。今日は、最後の仕事として、足にフエルトを貼るという一大作業を行いました!

ペタペタと貼ること、約30秒、4つの足すべて貼り終わり、見事完成。そして何事もなく今日の仕事を終えたのでした。長かった・・・アンプ1台作るのにほぼ1か月かかりましたね。

今日はこのほかに、電源トランスのタップの切り替えを行いました。PMC-170MはB電圧に290V、320V、350Vの出力がとりだせるようになっているのですが、今まで350Vとしていたところを、320Vにしました。整流後のDC電圧を計測したところ、300Bを負荷にした状態で、330Vぐらいになりました。出力は約4Wになりましたが、実仕様上は全く問題ありません。この作業の意味するところは、さて何でしょう。それは明日をお楽しみに~。

 

ところで、関西の自作愛好家にはおなじみのデジットが、2021/6/13に店舗の老朽化で閉店し、別の場所に移転するそうな。それで今、ファイナルセールを実施中です。セール品では真空管アンプの製作に使えそうな部品もたくさん売られており、私は下記のようなものを買いました。皆格安で購入できます。数に限りがありますので、興味のある方はお早めにご注文ください。

写真のコンデンサとラグ版はすでに本アンプでも使用しています。緑色のトランジスタの上にある黒いトランジスタは、泣く子も黙るテレフンケンのトランジスタですよ。VCEが450Vもある高耐圧品で、真空管アンプの電源にも使えそうです。早速HFEを図ってみましたが、概ね30-40ほどありました。また、真ん中の基板は、雑誌Stereo SoundのNo.16にあったDAコンバータだそうです。また機会がありましたらこういうものを使ってブログに載せてみたいと思います。

ではまた~。

 

 

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ブログ1本目の真空管アンプのパイロットランプ

2021-06-04 15:21:58 | 自作300Bシングルアンプ

今日は、時間があり作業ができました。

自作アンプに気になっていたパイロットランプをつけてみました。昔は、ブラケット入りLEDをシャーシから出して、緑色のLEDを光らせていましたが、ウッドシャーシの場合、木枠の部分からそれとなく光を出すのが、かっこ良く、今回もこの方式としました。

まず用意するのが、下記、タミヤのソフトプラ材。これを木材にあけた穴に通し、導光材の役目をします。このソフトプラ材ですが、光ファイバーのように光を通すらしく、いろいろな飾りを作ったり用途はあるようですが、私はアンプのパイロットランプでしか使ったことはありません。

そしてソフトプラ材を通す部分に2㎜の穴をけます。

いつもはハンドドリルでこういう穴はあけるのですが、今回はアマゾンで見つけた電動ミニドリルで開けてみました。

もちろんチャイナ製ですが、¥1,500前後と安く、まあそこそこ使えます。ただ使い方にコツがあり、ちゃんと固定して使わないと、電圧を加えたときに急に回りだして勢いで穴がずれる恐れがあります。今回は、電源装置でゆっくり回していったので、穴あけに失敗することはありませんでした。こういうのはちゃんと固定出来る台を作った方がよいですね。

そしてあけた穴にソフトプラ材を通した状態が上記です。

内側は、LEDの回路をつけて、ソフトプラ材の部分にLEDを当てます。

こんな感じで光らせます。

そして、表側は、こんな風になりました。

最近はLEDが高輝度になったので、パイロットランプにしては明るすぎ、LEDの向きをずらして光の強さを調節します。結構LEDをずらしましたが、これでも明るすぎるぐらいなので、もう少しずらす必要アリです。真っ白の光でなくてもLEDに色を塗っても面白いかもしれません。

ではまた~。

 

 

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