またつまらぬものを落札してしまいました・・・
先日、ステンレスシャーシのアンプを嫁がせましたので、寂しくなり、また、見た目が良さそう、かつ、次は久しぶりにプッシュプルも作ってみたいなと思っていましたので、落札してみました。
どんなアンプかといいますと・・・
形状はマッキントッシュ型というのでしょうか・・・シャーシは結構きれいなステンレス製です。球は、トッププレートのUY型の出力管が4本使用されているようなアンプのようです。しかし、真上から見ると・・・
トランスの両側に真空管のソケットがあります。ということは、片ch4本の出力管を使用したパラプッシュ型のアンプのようです。
元々はどんな球が使用されていたかというと・・・
「WE311A」というシールが貼ってありますので、どうも出力管は、311Aが使用されていたようです。この球だと出力もそれほど取れないですし、パラプッシュにしたのもうなずけます。
では、中身はどうかというと・・・
トランス類は、TANGOとかLUX、タムラなどの有名どころではなく、恐らくはどこかのガレージメーカー製のものではないかなと思います。大昔に、Welcomeで似たようなトランスを購入した記憶がありますが、例えばこういうメーカではないかなと。当時はシングルアンプ用で一番大きいユニバーサルトランスの購入でしたが、トランス本体とケースを別々にするタイプでした。本アンプも恐らくカバーは別で取り付けているものと思います。
しかし、電源トランスは、結構使い道がありそうです。
ヒータ容量が大きく、しかも2.5V端子もあります。またB電源用の巻線も高低2種類の巻線があり、電流容量も0.3Aと十分。311Aには大きすぎるぐらいの量で、これだけで使える球のバリエーションは豊富になります。
例えば、私の好きな807をはじめ、307A、6L6シリーズ、6CA7などの大型管、2.5V巻線もありますので、2A3も考慮に入ります。もちろんこれらの球をパラプッシュにしてもいいのでしょうが、全部で8本も用意しないといけないので、それだけでも大変ですし、アンプの規模的に大型管のパラプッシュには苦しいかと思います。せいぜい中小型管のパラプッシュでしょうか。
そういうことであれば、6V6や、6F6、6K6、6CK4、6AH4などいくつかあります。この内、手持ちには6K6GTという球が大量にありまして、8本そろえるのはまあそれほど大変でもなく、また元々、プッシュプルでも10kΩぐらいの負荷とするような球ですので、パラプッシュだと負荷が半分となり、まさにパラプッシュ向けの球という感じです。
手持ちの6K6GTの写真を掲載します。大きさは6V6GTと同じぐらいですが、それよりも最大定格は少なめです。
ということで、候補球として6K6GTが第1候補として、今後、このアンプを改造してみたいと思います。