現在、次期アンプを計画中です。まだ寒くて工作が出来ないアンプがあるのですが、誰かが作ったアンプの改造になるのでそんなに慌てて作らなくても、暇なときに仕上げようかと思っています。
まずは球と出力トランスのインピーダンスで検討しているのですが、例えば出力トランスのインピーダンスが一次側5kΩであれば、どんな球が良いのでしょうか。
以前、いい球かもしれないと思ったPT15という球があるのですが、これを3極管接続した場合の特性曲線を計測したことがあります。
PT15はこんな立派な球です。
もう10数年も前になりますが、当時宝塚市にあったValves' Worldという真空管アンプ工房のTossieさんに教わったのですが、この球は3極管接続で845に近い特性になるとのこと。
そこで以前、計測したところ、本当に845に近い特性であることが判明しました。
この球を5kΩのトランスで使用するとどうなるのか、ロードラインを引いてみたところ、下記のような感じです。
動作点を450V、60mAとしてロードラインを引いたところ、大体、6-7Wの出力が取れそうです。もう少し高電圧にして845のような使い方をするとトランスは10kΩぐらいにした方が良さそうですが、あまり高電圧にすると扱いに苦労しますし、平滑用コンデンサーも直列仕様にするなど物量も大変なので、この使い方で出力も十分取れますし良さそうに思います。
この他、PT25Hという球も以前、3結の特性を計測していましてこの球はどうでしょうか。
同じように5kΩでロードラインを引いてみますと、下記のようになりました。
動作点を430V, 55mAとしてみますと、これで5W程度取れそうです。
PT15と似たような感じですが、悩みどころです。PT15は数本持っていますし、845に似ているというのに惹かれてますので、今のところPT15が有力ですが、他に例えば838、808などでダイナミックカップリングで仕上げるのも面白そうですね。少し楽しい悩みをしつつ次のアンプ候補を決めたいと思います。