Friends of Valves 自作真空管アンプ

自作真空管アンプを中心にいろいろ載せていきたいと思います。

直熱ビーム管1619シングルアンプ(3)

2023-01-21 20:55:07 | 1619シングルアンプ

だいぶ間が空きましたが、前回からの続きです。出力管1619のフィラメント電源を2.5V巻線からとりAC点火とするか、5Vや6.3V巻線から抵抗で減圧し、DCに変換して2.5Vを得るか、というところだったと思いますが、配線の長さの関係や、配線をすでに結束バンドで固定しているため、AC点火は配線がしずらく、すでにDC点火用のブリッジダイオードは用意しているので、やりやすいDC点火する方式を選択しました。

これには、カットアンドトライで抵抗値を選択し、抵抗を追加していきます。そうすると結局、下記の写真の右下のような接続になりました。

抵抗がパラで沢山ついています。この状態では、下記のようなノイズレベルとなりました。

前回よりも若干下がったようですが、あまり大差はありません。が、とりあえずこの段階で、先週のオーディオルーム訪問で鳴らしたのでた。

ほとんどこのノイズは聞こえず、誰も気が付かなかったようですが、やはりわかってしまうとノイズは気になるものです。また、家では減圧用の抵抗が熱くなりすぎて、半田が解けて脱落するということも起こりました。やはり2Aも流れるところに抵抗で減圧するのは厳しそうです。

そこで、今日はAC点火にしてみることとしました。

どうするかというと、配線の中継用に下記のようにラグ版を設置します。

このラグ版にヒータ巻線を一旦半田し、ここから再度トランスの端子に配線すると、そこそこきれいに配線できそうです。

結局こういう感じで配線できました。

とりあえず結束バンドは、これから配線が変わる可能性があるのでまだしていません。

ノイズの方はというと、半分ぐらいに減りました。

これぐらいなら、まあ、スピーカに近づいて少し聞こえるぐらいでしょうか。しかし、もう片方は優秀で、さらに低い状況です。

この違いをいろいろ探っていましたが、どうも原因はフィードバック回路にありそうで、フィードバック回路を触ると減ったりしますが、あまり下手に触ると信号の波形が乱れてしまうなど影響が出るので、とりあえずこの状態にしておくこととしました。

DC点火よりAC点火の方が具合がよかったという話になってしまいました。

 

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直熱ビーム管1619シングルアンプ(2)

2023-01-09 20:40:04 | 1619シングルアンプ

昨日からの続きですが、昨日は1619のアンプを組み上げ入力信号を入れて測定しようとしたところ、OPTからかなり大きな音が出てきたというところでやめました。

今日は、この原因を探ろうと朝から気合を入れましたが、昨日やったことをまず振り返りました。

  • 回路を組み上げてからまず電源を入れて、各部の電圧を測定し、異常がないことを確認。
  • 信号を入力すると、OPTからかなり大きな音が出力された。

昨日は慌てていたので気が付かなかったのですが、発振しているなら、信号入れなくても発振するんじゃないかと思い、再度、確認したところ、信号入力時のみOPTからかなり大きな音が出ていました。

結果的には、OPTが信号でうなっているだけのようです。回路的には何も発振はしていませんでした。しかし、今まで同じシャーシでアンプを作ってきましたが、こんなにうなっていたっけ、と疑問に思いつつ、とりあえず試聴開始。

いつものように、こんな聞き方です。

いくつか曲を聴いてみましたが、かなり鈍重な音がします。しかもノイズがでかい。2.5Vで交流点火していますが、以前300Bを使用していたこともあり、方CHは電源トランスPMC-170Mの折角の2.5Vを使用せず、5Vタップを使用し、5Vを抵抗で減圧して2.5Vを1619に加えていますが、これが原因なのでしょうか。

ノイズが大きい方のノイズ波形を確認したところ、下記のように10mV以上ものノイズが出ていることが判明。

もう一方は、2.5V巻き線を使用した方で、ノイズは5mV程度でした。

これは、5Vの巻き線のタップを2.5Vに変更しないといけないのか・・・

もし、そうすると面倒な作業が発生しそうです。すでにヒータの配線は結束バンドで固定していますし、ケーブルの長さもあまり余裕がありません。トランス側の配線をやり直すのは結構大変です。

こういう時、WEの配線のようにかなり余裕を持たせて配線しておけばよかったとつくづく思います。

巻き線のタップを切り替えるか・・・また次回にしようと思います。

ちなみに、音の方はNFBを少なめにすることで鈍重さは抜けてきましたので、ノイズが解決すればしっかりと音作りに励みたいと思います。

 

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直熱ビーム管1619シングルアンプ(1)

2023-01-08 23:52:26 | 1619シングルアンプ

以前のブログで、ヤフオクで1619を10本ほど落札し、その10本のうち5本だけ1619で、さらに3本が外見は正常、残り2本はガイドピン折れ、残りの5本は全く別の球が入っていた旨の記載をしたことがあります。

折角なので、その時の写真を載せます。落札した10本中、左3本だけ外見は正常な1619でした。

で、最近1619がオフ会の間ではやっていましたので、どんな音か自分のアンプでも確認したいなと、ふと思いこの1619を使ってシングルアンプを作ってみることにしました。使用する球は、上記写真のガイドピンが折れた2本を使用するつもりです。上記真ん中2本になります。

早速、1619を使った場合のアンプの設計をします。特性表はRCAから公開されているので、これを使用します。

トランスがXE-20Sなので、5kΩのロードライン(赤線)を引いてみます。プレート電圧300Vぐらいかけてみようかと思いましたが、少し控えて280Vの動作点にしてみることにしました。動作点は、Ip=50mA、Vp=280Vとして、出力Poやバイアス抵抗値Rkを計算してみると、

Po = (230 x 0.095) / 4 = 5.4 [W]

Rk = 14 / 0.05 = 280 [Ω]

となりました。プレート供給電圧Vppは、Vgが14V程度なので、ほぼ300Vとなります。早速、いつも使っているアンプの配線を変更します。

変更後の配線ですが、もともとは300Bを使用していましたが、その後いろいろな球を経ていますので、そろそろ内部配線がかなり汚くなってきました。

写真の一番下は、カソード抵抗ですが、430Ωと1kを並列にして、計300Ωとしています。

さて、これで配線を確認し電源を入れてみて一応、各部の電圧は問題なさそうでした。

そこで、入力に1kHzの正弦波を入力して見たところ、なんと出力トランスからスピーカ出力並みの発振音が・・・

まずいと思い、すぐに電源を落としましたが、何が原因なのか、夜も遅いのでまた次の機会に確認しようと思います。

 

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