Friends of Valves 自作真空管アンプ

自作真空管アンプを中心にいろいろ載せていきたいと思います。

ビクター2ウェイスピーカーシステム BLA-104B

2024-06-02 20:23:55 | スピーカシステム

ただいま、プリアンプの設計をしていますが、まだ、あーだこーだと悩んでいるところですので、別の話題で。

ということで、今日もスピーカの話題です。

以前、ビクターの古い小型スピーカを入手したのですが、これはちょっと勘違いで入手したものでした。

入手したのは、BLA-104Bです。本当はBLA-103が欲しかったのですが、入札時はビクターの古い小型のやつだった、ぐらいの記憶しかなく安かったのでついポチっとしてしまいました。確か、BLA-103のウーハーはでっかいアルニコが付いていたと思いますが、さて、このBLA-104(以下、104)はどうなのでしょうか。

早速中を見てみました。

この104もアルニコです。ぱっと見結構大きい見た目のように思います。

ウーハは写真のような10㎝ぐらいの口径のもので、アルニコはそれほど小さなものではなく、よくある大きさのものです。ヨーク内のマグネット部分は、ダイアトーンのP610とほぼ同じくらいの口径ですので、10㎝程度のスピーカにしては大きい方に入るのではないかと思います。

しかし、前回紹介したColumbiaの10RW01と比較してみると・・・

大人と子供くらいの違いがあります。

104の箱に10RW01を入れようとしてみたのですが、ねじ穴が合わず無理でした。

ツイータも確認してみると、こんな感じです。

ツイータは残念ながら、エッジがボロボロで切れていました。

早速鳴らしてみたのですが、以前お試しでお借りした小型スピーカとは鳴り方が全然異なりました。この違いは何かと考えましたが、鳴り方がどうも紙臭いような音質になっているように思えます。特にツイータがそんな感じなのですが、コンデンサー1個で低域をカットしているからなのでしょうか。もう少し、シャープな高音が出ればなり方も変わっているのではないかという気がしています。

機会があれば一度試してみたいと思います。

 

 

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正体不明のウッドホーン

2024-06-01 18:45:24 | スピーカシステム

もう1月以上前ですが、前々回のオフ会で最近会に来られるようになった、大阪のS氏から、謎のウッドホーンをお借りしました。以前、JMTECのH45Uを入手しホーンがないので、まだ試せていない旨をブログに記載しましたが、それを見ていただいて、ちょうど使っていないのがあるから、ということでお借りしたものになります。

お借りしたものは、写真のようにかなり薄いホーンになりますが、材質はわからないものかなり堅い木で作られています。栗の木かな?と思っていますが、よくわかりません。

S氏によればこのウッドホーンはebayでアフリカから購入したそうです。つまり、海外で生産されたもののようでレアなものだと思います。

今日はこれを試してみることにしました。

まずは、ホーンに取り付けるためのアダプタとスロートを接続します。

先日堺市のA氏にいただいたスロートアダプタを取り付けます。

こんな感じで取り付けました。

いざセッティングです。

案の定、奥行きが長いので、エンクロージャからはホーンの前面がかなりはみ出す形になりました。しかも開口部の幅が広いので、ちょっと不格好な感じです。

肝心の音ですが、ホーンの形状が薄いだけあり上下の指向性がきつく、頭の位置を上げ下げするとシャカシャカ音が聞こえたり聞こえなかったりします。狭い部屋なのでスピーカに近い位置で試聴しているため余計指向性がきつく感じるのだと思います。

ということでちょっとバランス的に当方の部屋での使用は厳しそうです。残念ですがこればかりはどうしようもなく、これが豪邸だったらなー、と嘆くのでありました。

 

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JMTEC H45Uユニットを入手

2024-04-07 21:14:53 | スピーカシステム
最近、つい衝動買いをしてしまうことがあり、購入後、若干後悔することがあります。

なぜ衝動買いをするかというと、それもこれも先日の入院のせいです。あまり詳しくは書きませんが、入院中は、チューブやら何やらが体について不自由で立つのもままならない、トイレに行くのも一苦労で、もう2日もすれば完全に嫌になりますが、退院後に普通の生活に戻ると、なんでも出来るのがうれしく、あれほど面倒と思っていた通勤さえもすごく新鮮で体が喜んでいるような気になります。

そんな状況なので、オークションでこの価格で?と思うことがあれば、落札しませんように祈りながら、ついポチっとしてしまっている状況です。

ということで、今回はJMTECのH45Uという1インチドライバを落札してしまいました。



特に大した目的はなかったのですが、以前にアイデンの古い30㎝のウーハーを落札したので、ドライバーも日本製の古いものをという意識が少しあり、しかも両社ともアルテックそっくりなので面白そう、ということで入手してしまった次第です。




価格はそれほど高くはなく、ペアで月のお小遣いの2/3ほどの価格でした。また現物を見たところ、結構立派なつくりだったので後悔も特にそれほど大きなものではありませんでした。まあ良かったかなと。

まだホーンに装着して鳴らしてはいないのですが、一応動作品であることは確認済みです。

また先日のオフ会で堺のA氏から自作のスロートアダプタをいただきましたので、これを装着してみました。



このスロートアダプタは、アルミ製で金工の職人であるA氏の手にかかれば寸分の狂いもなく製作されています。



が、対抗側に着けるホーンを持っていないのが残念。何かいいのがあればいいですが・・・

今度、今使っているドライバのEminence N314Xと取り換えて聞いてみたいと思っています。その時は、Altec似の和製スピーカシステムとなり、これはこれで面白そうではありますが、若干複雑な気持ちがしないでもないです。

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Dayton Audio 自作小型スピーカシステムの試聴

2024-03-09 18:34:07 | スピーカシステム
MJ誌ライターであり、自作スピーカに関する書籍も出版されている、S氏設計製作による小型スピーカが先週のオフ会から手元にあり、本日初の自宅での試聴になります。

実は、先週火曜から金曜まで、オーディオそっちのけでちょっと別宅で白衣の天使達と戯れていたので、1週間後の今日が初試聴となりました。
去年の5月から何回か、別宅に通っていたのですが、最近は白い服装ばかりではなく赤系統や紺色など色々な服装があり、目を楽しませてくれま・・・、ではなく、昔思っていた「汚れがわかりやすいから白い服」という思い込みや既成概念?は、どこかに行ってしまったように思います。

早速、スピーカをセッティングし、試聴の準備です。


使用するアンプは、かなり前に作ったHY-65シングルです。


かなり放置していたので、アンプは埃まみれになっています。



スピーカは、やはり先週のI氏宅でのオフ会のようによくなっています。こんな小さなスピーカで、よくこんなに鳴るなー、というのが印象です。

前回も書きましたが、小さいユニットにもかかわらず低域不足に感じることはなく、むしろ十分です。しかも高域とのつながりが良く、鳴り方は自然な感じです。目をつむっていると、スピーカの口径なんてわからなくなりますが、先週のオフ会ではS氏いわく、その分能率を犠牲にしているとのことでした。
さすがにそれは納得です。能率も十分で周波数特性も十分な小型ユニットは中々無いでしょうに。なので、今現在手持ちの真空管アンプ(出力1-2W程度)では若干出力不足を感じます。

この後、手持ちの3C33シングルでも確認してみましたが、HY-65との音色の違いもよくわかりました。



どうやら、オーディオに関しても思い込みや既成概念は、無用の長物なのかもしれません。大きな箱に大きなスピーカが確かにいいのはわかりますが、しっかりとした理論と計測技術により、小さなスピーカでもここまでのことが出来るというのが改めて認識されます。

こういう技術の進歩についていけなくて、目を背けていてはいけないかもですね、上述の医療の現場と同じく・・・

ところで、今回手術は無事成功し、大きなサンゴ状腎結石もすべて取り除くことが出来ました。これでめでたしめでたし、ビールでも飲みながらゆっくりこのスピーカを楽しみたいと思います。

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DENON VS-450

2024-02-18 20:08:51 | スピーカシステム

今日は、確定申告などで忙しく、ブログのことはあまり考えてなかったのですが、確定申告後、古い雑誌を見ていたところ、このスピーカはひょっとして!?というものがあったので、紹介したいと思います。が、いまさら売ってない製品なので、暇つぶしに見ていただければ。

古い雑誌とは、音楽之友社の「あなたのステレオ設計 1972」です。

内容的には、製品の広告が大半でオーディオ評論家による座談会なども催されていますが、主にこれからステレオを導入しようと考えている層向けの書籍になるかと思います。

オーディオマニアとしては、アンプの回路などが載っていると面白いのですが、そういうものはなく、もっとソフトな内容が大半です。

このころは、もう真空管アンプはすたれてほとんどがトランジスタアンプなのかと感心しながら、パラパラとめくっていると、おや?と気になったスピーカが。

DENON(デンオン)のVS-450という小型のブックシェルフタイプのスピーカですが、これに搭載されているウーハに見覚えがあったのです。

そういえば・・・ひょっとしてこのスピーカユニットではないかな、と。

ということで、引き出しをあさり取り出したのが下記のスピーカユニットです。

このスピーカは、10㎝程度の口径にも関わらず、巨大なマグネットが印象的で、何じゃこのスピーカは!!とある日、オークションで目に留まり思わずポチったのでした。

ちなみにこの磁気回路の大きさですが、下記写真の左にある30㎝のユニットについていたものと比較しても、それよりも大きいマグネットを採用しているのがわかります。

ダイアトーンのP-610も一見大きく見えますが、このマグネットよりも小さいです。比較用のスピーカを持っていないのでわかりにくいですが、P-610より1.5倍くらい大きいマグネットです。

ここで、興味本位で落札したユニットと使用されていたシステムがつながりました。

オーディオの足跡を見ても、

「放送局用に開発された技術が投入された2ウェイスピーカーシステム。このスピーカーシステムに専用アンプをつけ、コロムビア小型モニタースピーカーとして各地の放送局で使用されていました。」

とのことで、やはり見た目の印象通り、すごいスピーカだったのですね。

改めてオーディオの黎明期のすごさを知った次第です。

 

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