Friends of Valves 自作真空管アンプ

自作真空管アンプを中心にいろいろ載せていきたいと思います。

京浜電子工業(株)KE A-663(5)(終わり)

2025-02-22 15:58:38 | トランジスタアンプ

今日は配線に進みます。

各基盤のアース部分はアース母線に接続します。

シャーシはパワーアンプの放熱板含めて接地します。

なぜそうしたかというと、一度鳴らしてみて放熱板に手を近づけたところノイズが出たためです。

入力のシールド線のシールド部分も入力端子側とロータリースイッチ側の両方がアースにつながれており、ループが出来ているので、ロータリースイッチ側の接続を切ります。

その際には、ロータリースイッチのアース端子をアース母線に接続します。

次に、AC100Vのラインが汚かったので整理しました。

下記の右下が整理前です。白い線の部分になります。

下記が整理後です。

AC100Vのラインはノイズが多いので、なるべくまとめた方が良いかと思います。

そして電源を入れてみて、出力端子の状況を確認したところ、下記のように結構ノイズレベルが高い状況。

この原因が何か確認していたところ、どうも、パワーアンプの入力ケーブルに手を近づけるとノイズレベルが上がります。入力ケーブルはシールドされていないので、どうもノイズを拾っているようです。

そこでシールド線に変えました。

これでノイズレベルを見てみますとかなり減りました。

全体的に内部はこんな感じになりました。

そして試聴です。

ややノイズ感やナロー感はあるものの、なかなかいい感じでなっております。音質的には素直な感じ。しばらくこのアンプで楽しめそうですが、KEのアンプはもう1台別の機種があるので、これは手放すかも知れません。

 

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京浜電子工業(株)KE A-663(4)

2025-02-09 21:50:54 | トランジスタアンプ

今日は昨日の続きで電源の製作です。

部品がほぼそろいました。

早速組み立てです。

メインアンプの電源のリップルフィルターが出来ました。

次にプリアンプの電源です。

動作確認してみます。

まずはプリの電源から。

20Vの電源のはずが、入力した電圧の約30Vの電圧が出ています。ちょっとどこか接続を間違えたようです。パターンを確認すると、間違いが判明し修正して確認したところ、きちんと20Vの出力になりました。

次にメインアンプのリップルフィルタです。

41Vの出力がありますが、負荷をかけると下がる可能性があります。

これらの基板を部材に取り付けます。

これらをケースの中に入れてみます。

アース母線も入れてみようと思います。

ですがラグ板を取り付けると、新たな基盤の部品と干渉します。

そこで、このラグ板を少しずらそうと思います。ハンドドリルでシャーシの穴あけです。

下記のように、うまく取り付けることが出来ました。

さて配線ですが、これらはまた次回にしようと思います。

 

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京浜電子工業(株)KE A-663(3)

2025-02-08 20:33:59 | トランジスタアンプ

この冬一番の寒波が日本列島に来ているようです。ここ兵庫県南部は大した雪などはないのですが、車の窓が凍ったり外のバケツにたまった水が氷ったりしています。

なので寒いので外での作業はちょっと気が向かず、室内作業で何かできないかと思い、都合の良さそうなものはないかなと色々探していましたら、以前何かのアンプで作ったアルミの部材が見つかりましたので、これを使って、アンプの電源を改造しようと考えました。

早速、電源の改造をしたいと思います。

下記は、取り外した電源基板です。

この取り外した跡のスペースに見つけたアルミの部材を取り付けて、そこに電源基板などを付けたいと思います。

以前ステンレスシャーシのアンプの製作で作ったもので結局使わなかったものだったかと思います。

しかし、この部材をこのアンプに取り付けるネジ穴が合わないので、穴あけを行います。

そして穴あけ完了し、無事取り付けることが出来ました。

このアルミの部材に基板を2つ付け、パワーアンプ約40Vとプリアンプ約20Vの電源を作りたいと思います。

電源は以前、TRIOのKM-4002で作った基板を参考にします。

このアンプの基板を流用しようと思ったのですが、少し離れた倉庫に仕舞っており、上述のように外に出るのが億劫ですので、基板は新たに作ります。

回路を参考にし部品を探しているのですが年末の大掃除でどこにどの部品をしまったかわからなくなったものがあり、部品をそろえるのにちょっと時間かかりそうなのと、また買ったまま放置してこんな部品あったんだ、というのもあり、眺めていると時間がたってしまったので基板はまた次回に製作したいと思います、と、ネタが早く尽きてしまわないための時間稼ぎをしておきます・・・。

 

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京浜電子工業(株)KE A-663(2)

2025-02-02 15:54:32 | トランジスタアンプ

本日も引き続きKE A-663の整備を行います。

が、程度の良いアンプはこんなものかという結末です。

見た目はどこも悪そうではなく、とりあえず入力と出力を確認してみます。

上記の青とピンクの線がパワーアンプの入力になっています。これらを外して片chずつ見ていきます。

まずは青のL側から。昨日問題があった方です。

出力は下記のようになり、問題なさそうです。

ということはプリの方に問題があるのか??

一度プリ側の基板を取り外してみました。

トーンコントロールの基板になりますが、見た目は問題なさそう。

そしてこの後、再度信号を入れて確認するも、もう現象は発生しなくなっていました。

何が問題だったのだろう・・・長年仕舞われていた状態から急に電源を入れたので、一時的なスイッチやボリュームの接点不良あるいは、電解コンデンサ等が動作しなかったなどが原因なのでしょうか。

ただ1点気になったところでは、パワーアンプのバイアス調整と思われる半固定抵抗器が、若干の接触不良を起こしているのがわかりました。いわゆるガリという現象です。

そこで、密閉型のものに変更し、バイアスも調整しました。

基板の上部にある青色のパーツです。これは前回の修理でも交換しています。

そしてバイアスを調整すると・・・

この状態から下記のように20Vppくらいの出力になりました。

両チャンネルとも出力はそろっています。

ところでアンプ本体の入力から、スピーカ端子の出力までのレベルを確認すると、若干L側が低いのですが、少しなので恐らくは部品のばらつきによるレベル差ではないかなと思います。そこまで修理するかどうかですが、実使用上差し支えない範囲と思いますので、これはそのままにしておくこととします。

とまあ、程度の良いアンプは修理箇所もほとんどなく、ネタとしては長続きしませんでした。

ただ、電源の改造を行いたい気持ちもあり・・・しかしこれは、部材の加工を必要とする作業が発生しそうで、どうしようかと悩んでいるところではあります。

結局寒い中、加工作業が必要なのか・・。

 

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京浜電子工業(株)KE A-663(1)

2025-02-01 18:08:34 | トランジスタアンプ

またまた、ジャンクのアンプを入手してしまいました。

どんなアンプかといいますと・・・

京浜電子工業製のKE A-663という小型のアンプです。

以前、ここで紹介したアンプになりますが、今回は安かったのと見た目がきれいだったので、もう一度と思い、落札してしまいました。

今日は早速中身の確認です。

いつの時代のものかはわかりませんが、ELNAの電解コンデンサが割合新しい感じがしたので80年代のものではなかろうかと想像しています。中学生か高校生くらいに、この電解コンデンサの外皮を見たような。

ところで、こういう古いアンプは錆が多かったり、内部は埃まみれになったりしているのが常ですが、このアンプはかなりきれいです。外側のネジや端子類がきれいで、内部にはホコリの侵入がほとんどありません。

かなり程度が良さそうなので、そのまま鳴らしてみようと思い、冒頭の写真のようにいつもの場所にセッティングして鳴らしてみることにしました。

しかし、残念なことにL側のアンプからはかなりノイズの多い音が。

オシロで波形を見てみると下記の様な波形です。

一方のR側の音はといいますと、正常に出ていてあっさり素直なきれいな感じの音が聞こえます。真空管に例えると6V6シングルアンプのような音です。

出力の波形は下記のような感じでした。

えらい違いです。

どうやら新しいネタが出来た様で・・・

少し暖かくなる前にこのアンプの修理、改造などで遊んでみたと思います。

 

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